カテゴリ:お薦めの本や教材
乳幼児のフォニックス教材についてご質問をいただきましたので、今日は、フォニックスについて、久しぶりに書いてみたいと思います。
フォニックスって、元々、(詳しいことは知りませんが)英語はぺらぺらなんだけど、英語が読めないというアメリカ人の子供達の為に考え出されたものではないのでしょうか? ですから、いくらフォニックスを勉強して、英単語や英文が読めるようになっても、その単語や英文の意味がわからなかったら、あまり意味がないように思います。 以前カナダに行った時のことです。 ホームステイ先の15歳のカナダ人の女の子が日本語を習っていて、ひらがなとカタカナのどちらも、殆ど読めるというレベルでした。で、私が持って行った日本語の絵本を見せると、ある程度読めたんだけど、読み終わっても、読んだ言葉の意味が全然わからないって言っていました。だから、現時点では、読めても意味がないというか、、、、。 で、フォニックスの学習も、それと同じかなって思うんです。いくら、単語が読めても、意味がわからなかったり、その言葉を聞き取れなかったら、、、、って事です。だから、乳幼児期は、もっと語彙数を増やすとか、自然な速さの音に慣れさせるとか、そういうことの方が大切だと思うのです。(もちろん。それらが出来上がっているのであれば、構いませんが) フォニックスは文字の読み方のルールを学習するものなので、論理的思考が要求されます。例えば、「母音が2つならんだ時は、前の母音をアルファベット読みして、2つ目の母音は読まない」なんていうルールは、2~3歳の子供よりは、5~6歳の子供の方が簡単に理解できると思いますから、その意味でも、5~6歳位で始めた方が楽に進められるんじゃないかと思いますし、実際、松香先生の教材も、全て、小学生以上を対象にしていると思いますから、松香先生もそういうお考えなんだと思います。 また、フォニックスを特に学習していなくても、5~6歳くらいになると、英文に多く接してきている子供達は、自然に英文が読めるようになっていたという話しは結構耳にします。DWEのBOOK10~12位まで暗唱できるようになった子供達も、自然に英語の本が読めるようになっていたとかという話を数人から聞きました。 では、次に教材について、 ずばり、乳幼児にお薦めのフォニックス教材は、松香の「ビデオでフォニックス」です。ただ、これは、前術の通り、小学生向けの教材なので、それをただ見せておくというよりは、歌の部分だけをお子さん一緒に歌って楽しむとかがお薦めです(我が家では、歌の部分だけを編集して見せていました)。 また、「フォニックスって何」って思っているお母さんには、フォニックスというものを理解するのに役立つビデオです。 それと、歌ですが、ルールが歌で覚えられるようになっていて、この歌が結構面白いので、歌に関しては、小さな子供にもかなり受けると思います。それから、小学生から、学習する場合には、「ビデオでフォニックス」と「Let's Study Phonics」もしくは、Active Phonicsという松香の教材を一緒に使って行くと内容が関連しているので、学習がしやすいと思います。 CTP社のDr.Maggie'sについてですが、うちにあるのは、24冊の本と教師用の指導書で、私が購入した時点では、まだテープが出ていなかったので、テープはありません。ただ、普通、フォニックスの絵本というのは、フォニックスのルールを覚えて、そのルールに従いながら、一人で読む練習をするための絵本なの(だと私は思うの)で、それにテープがついているというのは、ちょっと??? 多分、耳で音を覚えて、文字を追って行くうちにフォニックス読みができるようになるという考えでつくられている教材なんだと思います。Dr.Maggieの場合は、1~3冊目で、すでに、 spy, blew, new, here, said, coolなどという、初めに習うフォニックスアルファベット26音では読めない単語がたくさん出てきているので、子供が一人で本を読むには難しいように感じました。まあ、だから、テープがついているのかも知れませんが、、、。 いずみ書房からでている教材セット(「フォニックス英語教室」とかいう教材です)は、たしかLadybird社のもので、イギリス英語なので、アメリカ英語と綴りが違う単語がいくつかあるので、その点少し注意が必要かもしれません。これも、Dr.Maggie'sと一緒で、1冊目から、elephantなんて単語が出てきているんで、個人的にはあまり好きではありません。(但し、このセットは友人にちょっと見せてもらっただけで、実際に使用した訳ではないので、米語と違うスペルの単語がどの程度出ているのかわかりませんし、私自身がその教材のよさを理解できていないのかもしれませんので、あしからず。) HOP(Hooke On Phonics)は、日本では売っていませんので、購入し難いのが難点ですが、アメリカでは有名な教材です。特にレベル1の絵本は、ホントに簡単な単語だけで、しかも面白いお話になっていて、子供が一人で読めるようになっているので、オススメです。また、ルール通りでない単語がたまに出てくる時も、それがカードになっていて、事前にカード遊びをして、その単語が読めるようになってから、絵本読みに進むようになっているので、子供が知らないうちに絵本が一人で読めるようになっています。(ただ、レベル3位から急に難しくなってというか、お話が長くなったりして、娘は年長あたりで、レベル3の途中で中断したままになっていますから、、、、全体的にオススメかどうかは、現時点では???) チャスピーのフォニックスの部分は見ているだけでいいものなんで、幼児に見せても、子供はそれなりに覚えるので、それはそれでいいと思いますが、あくまでも、フォニックスの基本であって、全てが含まれているわけではなかったと記憶していますし、フォニックス教材と考えると、高すぎます。 フォニックスは、焦ってどうしても幼児期に学習しておかなければいけないというものでもないので、ビデオがあれば、それを見せておく位でいいし、なければ、6歳位から勉強しても決して遅すぎることはないと思いますし、中学で初めて勉強しても大丈夫だと思います。ただ、中学になると、フォニックスをやっている時間が十分とれないかもしれない(学校で教えてくれない場合)ので、小学校の間に一通り学習しておくと楽かもしれないです。 最後に、お子さんが語彙力も十分ついているし、テープも十分聞かせているので、どうしても幼児期に、フォニックスを教えたいという方には、七田児童英語研究所のフォニックスドリルがオススメです。一応2歳半から学習できるようになっています。(でも、実際には、4歳位で始めた方が親は楽だと思いますが、、、。) 以上、フォニックスについてでした。 あと、お薦めのフォニックス教材については、↓にも載せていますので、関心のある方は、そちらもお読みいただければと思います。 単語が読めるようになりたいお子さんにお薦めの教材 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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