昨年ｲ続いて遠野へと向かう。
６時に朝食を用意していただけたので、８時の電車に徒歩でも間に合う。
これを逃したら電車は夕方まで無い。
気温は20度を大きく下回っていたけれど、天気は良く暑く感じるくらいだ。

また一両編成の電車に乗り、茂市経由で宮古へと向かう。
茂一には『鞭牛和尚』という偉人のがいた。

1710年（宝永7年）、和井内村（現在の岩手県宮古市）の農家にて出生。 22歳の時、母が死亡し仏門に入る。それ以前は炭鉱夫などに従事。1748年、32歳の時に栗林村（現在の岩手県釜石市）常楽寺住職、38歳で林宗寺住職になる。
1755年、46歳の時に三陸、閉伊地方を襲った飢饉で古来より陸の孤島であったこの地方のあまりの被害の大きさに、内陸との往路を築く事を決意、三陸沿岸の海辺道をはじめ、宮古から盛岡に至る往路（現在の国道106号線の元となる）などの開削に生涯をささげた。
ノミや玄翁と言った基本的な道具を使用し、道をふさぐ巨岩に対しては薪で熱し冷水をかけ、脆くしてから破壊するという当時としては画期的な方法を用い、様々な難所を切り開くことに成功する。 始めは不信に思っていた住民らも、朝晩雨天構わず、己が体を省みない和尚の献身さに打たれ次第に協力するようになっていった。
1765年（明和4年）、長年の開削の功績を称え、盛岡藩より終身扶持を賜る。
宮古（閉伊）街道と呼ばれる往路は、総延長109kmに及ぶ。現在の国道106号線はこの街道を元に整備されたものである。
鞭牛が73歳で没する1782年（天明2年）までに鞭牛が携わった道路の総延長は、およそ400kmという驚異的な距離であった。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』

道を造るというのは現在でも大変な事業だ。ましてや陸の孤島の山の中を。
当時、平均寿命は50歳以下であっただろう、40歳を過ぎての作業。
伊能忠敬などもそうだが、幾つになっても情熱を失わない姿は素晴しい。

小学生の時に読んだ偉人の本には無かったけれど、
こうした地道な作業をした素晴しい人たちが各地にいるに違いない。