カテゴリ:カテゴリ未分類
おいしいと評判の角煮まんじゅうを 私もきのう仕事帰りに買ってみた。 夜に電子レンジでチンし、ふーふーしながら 食べてみるとすごくおいしい! 大きい角煮がとろとろして溶けるよう。味も濃いめでまわりの 肉マンの皮にもよく馴染んでいる、絶品。 だんなは猫舌だからとなかなか手をつけないので 「あっついうちに食べなよー、美味しいよー」と急かした。 こーいうおいしさは早く共有したい。 だんなが一口食べると 「・・・俺にはちょっと甘いな」と言った。 えー、ちょっとがっかり、おいしいのに。 そー言いながらも、もくもくと 食べているので 「いいですう、無理して食べないで下さい、 あたし食べるから」と 少し本気で冗談っぽく言った。 いつもそうだ、普段食べられないようなものを せっかく買っても、いまいちだな、などと食べ終わってから 言ったりするのでちょっと悔しい。 だったら食うな、と思う。 するとだんなが食べかけの角煮まんじゅうをポンと テーブルに置いた。 「え、ほんとに食べないの?」聞くと 「そーいう風に言われて食う気しなくなった。 早く食べろって急かして、食べれば食べたで そんな風に言われてあと食いたくねー」 と完全にへそを曲げている。 むかついてるのはこっちなのに。 「いいから、食べてよ~、はい、食べて」 もうっ、と思いながら食べかけのを渡し、 だんなが残りを食べ始めた。 そして、 「・・・どいつもこいつも文句ばっかりいいやがって・・・」 とぶつぶつを呟き始めた。 はあ? その芝居がかったセリフ・・・なんなの? 仕事が思うようにいってなくて ストレスたまっていて、胃が痛いといってて、 大変かもしんないけど、それは 八つ当たりじゃない! 私はパソコンをやっていたが途中でやめて、静かにふたを閉じた。 食べ終わったのを見届けて、 「文句言ってんのは自分 でしょ?・・・」 低い声が出たと思った。 「俺、何、文句言ったって?ただ『俺には甘い』って 言っただけだろ」 「いっつも文句、言ってるじゃない・・・」 と、でもそこで言葉が詰まってしまった。 だんなだって、社長のこと悪く言ったり、 まわりの人のことを愚痴るじゃない。 上手くいかないのを、まわりのせいにしてるように 感じる時もある。 文句ばっかり言われるのは自分が文句ばっかり 言ってるからだよっ! ほんとはそんな風に言いたかったが 思っていることをぽんぽん言葉にするのが下手だ。 初心者のチャットのようにゆっくりと、 考えを頭の中で一度活字に変換させながら 沸々と怒りがわいていく。 「せっかく買ったのをさ、おいしいって食べたらいいでしょ!」 そう言い残し、わたしはお風呂へと立った。 お風呂でいろいろ考えた。 四角くつるっとしたユニットバスは冷静になれる場所だ。 私は・・・よっぽどまずくなかったらおいしいねって食べる。 特に誰かが買ってきたもの、作ってくれたものだったらなおさら、 つべこべ言わず、美味しく食べる。あまりまずいっても 思わないんだけど。 だんなは確かに正直な感想を言っただけなんだろう。 『俺には甘い』』宣言でなんでわたしが怒るのか、 たぶん理解できないのかもしれない。 どうぜ食べるんだったらネガティブな言葉を 発しなきゃいいのにと思うけど それはわたしの考えで、わたしの基準の枠組みを 押し付けているだけなのかな・・・。 仕事も・・・・いつも大変そうだ。住宅の営業なのだが 建ててくれそうだったお客さんが煮え切らないようで 上からもガンガン言われているらしい。 愚痴など言わず前向きな気持ちになって欲しいと思うが 想像以上に打ちのめされてそんな気持ちになれないのかな。 物事がうまくいかないのはネガティブだからか、 ネガティブだからうまくいかないのか・・・。 『おいしいけど甘い』ではなく、 『甘いけどおいしい』という風に考えられたら自分も楽しいし まわりも楽しくなるんだけどな・・・。 ほんとはそのまま口を聞かずに寝るつもりだったが いやな気分で朝になるのもいやだったので リビングに戻り 「時計の電池切れたみたいだけど単三のってある?」と 普通に話しかけたらだんなも普通に 「ないけど充電式のやつ、取りあえず使えば?」と答えた。 その後、ニュースで奥さんがだんなさんを殺害してバラバラにした事件の 続報をふたりなんとなく無言で見た。 きょう、読んだ本にいいことが書いてあった。 『男と女は理解することはできないけど協力することはできる』 お互いが自分の気持ちを理解してもらおうとするから無理が生ずるが 例えば、ふたりで子どもを育てる、家を守るということは 一緒にできる・・・だって。ふ~ん、そうか。 以前は『どうしわたしをわかってくれないの症候群』な自分だったが 歳をとるにつれて少し緩和された。 それってかなり傲慢なことってだんだん思うようになってきた。 相手のこと、理解できないことや理解してもらえないこともあるけど いろんな考えがあって当然で(男女にかかわらず) でも同じ目標に向かって歩いていくことはできるんだ。 素敵なセオリー。 やっぱりわたしはけんかはにがて。 なんとか仲良くやってゆきたいものだ。 16日の当たったお笑いライブは 結局子どもに留守番させてだんなと たまには・・と行くことにした。 たぶん、見終わってからだんなは 「たいしたことなかったな・・・」なんて 言うんだろうけど。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|
|