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カテゴリ:我思う
この本は、上司から借りている本でまだ読み途中なのですが
ここまで読んできて、私でさえ共感する部分がたくさんありました。 ですから 「今の若いモンは。。」と思う人や 「日本は変わったなぁ」と思う人には 共感する部分が多い本なのではないでしょうか。 ずいぶん偏りのある表現や、意見も書かれているとは思うのですが 小学校から英語を習わせる前に、国語(日本語の使い方・文学などなど)を しっかり学ばせろという作者。 本当にそうだと思いました。 大学生のときにオーストラリアに行って体験しましたが 他国の人と話すとき、日本はどういうところなのか 日本人としてどう思うのか、そんな話の内容になっていくのです。 そんなとき、改めて「日本ってどういうところなのか」 きちんとわかっていないことに気づきます。 日本の歴史と世界の歴史の相互関係もわかっていなければ 共通の話題が出てこないんです。 だから、中学・高校の英語の授業では世界史と日本史を題材にした会話を習ったり 世界文学と日本文学を比較してみたり、日本文化を英語で説明するなんていう授業を 行うのがいいんじゃないかな。 過去進行形はどんな訳になるかとか、SVOCのとおりに並べよとか そういう勉強は後からでよいですよ。きっと。 あと、この本には日本人の情緒感や武士道精神についても 書かれています。 武士道についてはこれからのところなので楽しみにしている内容なのですが 情緒感についてのところでいくつか思ったことがあります。 それは日本人が持って生まれた感性はやはり大切にしたいということ。 例えば 咲いたら一週間も持たない桜を愛でる心。 散る桜、夕暮れと鳥、冬の雪と山という文字を見て情景が浮かぶという心。 お茶を入れるもお花を飾るも、字を書くも全て芸術にする心。 日本人はこういう感性を絶対持っていると思いますが そのことに誇りを持っているでしょうか。 私は邦楽と書道をかじる程度にしか行ってないのですが それでも触れる機会は他の人に比べて多いと思うので そのことについてはとても嬉しいですし、 ありがたいことだと思っています。 そんなこんなで、この本はこのままでは日本はまずいぞと思わせてくれると同時に これからも日本の歴史、文化、日本語について 興味を持って学びたいと思わせてくれた一冊でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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