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ぴけっと

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2006/09/21
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カテゴリ:エヴァンス















Letter To Evan / Bill Evans (1980.7.21)

久しぶりに日記を書こうかと思えるようになってきた。

休んでいる間に、楽天広場での盟友と勝手に思っていた執事氏もここを辞められ寂しくなったなぁ。
彼には残っていただきたかった。
自分もミクシで遊んでばかりで放置状態でえらそうな事は言えないが。
自分の思いを届けたいと願う相手が居なくなったから書かなくなったのか。
自分の中でのこの日記のテーマ『敗戦処理』が終わったから書かなくなったのか。
理由はもう忘れた。

昨日まで暑かったと思っていたのが、一日たてば肌寒い夜になったりする9月。
冴え冴えと光るというのはこういう月の事をいうのだろう。
月が遠くなったように感じ、ふと人恋しくなったりする。

9月は自分にとってはエヴァンスの月だ。
と、理由をつけてこの1枚。
1980年最後の夏を迎えたエヴァンスのヨーロッパツアー。
1ヶ月にわたるそのツアーのハイライトとして、この日演奏を行ったロニースコッツでは2週間の間、演奏を行った。
この演奏は、本人には無断で録音されていたものだが、一応はその遺族の了解を得て今から10年ほど前に発表されたものだ。
当時は『Consecration』という超弩級の発掘音源が発表された後で、自分の中ではそれほど評価は高くなかったのだが、
精神力が指を動かさせているキーストンコーナーの現存最後の演奏や、崩壊してゆく自己との戦いのさなかのバートヘンニンゲンでのライブと比べると、
十分カジュアルに聴ける演奏だ。

紹介のあと、静かにピアノから始まる『Emily』
ジョニー・マンデル作曲の映画音楽で、60年代からずっと演奏し続けてきた曲だ。
静かな右手から始まる。
直線的なオブリガードが美しい。
2曲目は私の大好きな『Days of Wine and Roses』
この曲からラストトリオのつむぎ出す音のとりこになった。
一番大好きなナンバーだ。
1ヶ月後のキーストンコーナーでの演奏で聴かれるような破綻はどこにも無い。
マーク・ジョンソンはやはりいいベーシストだ。
同じフレーズを多用するのはこの当時の彼の若さから来るものだろうが、さほどマイナスには感じない。
激しい情熱的なこの曲が大好きだ。
『Knit For Mary F.』
情熱的な酒バラとの対比で凄くクールに感じるが、音の対比は大きい。
聴衆はその前の酒バラの盛り上がりの方がよかったのか、拍手がまばらだ。
『Your Story』は何かのアナグラムだと読んだ気がするが、詳細は失念した。
2小節ごとの対比が綺麗な演奏だ。
『Stella By Starlight』『My Man's Gone Now』を経てラストは離れた故郷の息子を想い書いた曲『Letter to Evan』
その息子、エヴァン・エヴァンスも音楽の道に進んで入るものの、父親の資産を食い潰す以外はろくな作品は残してはいない。
静かにピアノのソロから始まり、2コーラス目からベース、ブラシが徐々に聴こえてくる。


1.Emily
2.Days of Wine and Roses
3.Knit For Mary F.
4.Like Someone in Love
5.Your Story
6.Stella By Starlight
7.My Man's Gone Now
8.Letter to Evan

『My Romance』も『Nardis』もないが、この時期のレパートリーとしては標準的な曲か。
さて、またボチボチといくかな。
そろそろ。





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Last updated  2006/09/21 11:16:32 PM
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