テーマ:★ラーメン(14870)
カテゴリ:ラーメン
青梅に程近い羽村にあるんですが、穏やかな土地柄に見合った純和風の店構えがいいですね。 ご主人は渡辺@高田馬場のラーメンプロデューサー渡辺樹庵氏の右腕と呼ばれていた伊藤真啓さんが、昨年満を持して自身のお店をオープンしました。 近年、石神氏が「鮮魚系」と呼ばれるジャンルに属するラーメンです。 「鮮魚系」とは、鰹節などのいわゆる節系からダシを取るのではなく、鮮魚を加工したものからダシをとるため、魚介の風味がより鮮明になるダシの取り方をするラーメンです。 今回は「肉玉鯛塩ラーメン」980円を注文しました。 ここ、いつ樹は鯛の頭と鶏のダシをいかした穏やかな味のスープです。 一口目は少しだけ、鯛の香りを強く感じますが、飲み進むにつれて、気にならなくなります。 特筆したいのは、自家製麺です。多加水のモチモチとしたウェーブのかかった太麺は初体験の旨さです。今まで食べた中で>トップクラスで旨い麺ですね。 昨年、食べた最近話題の「麺や七彩」の麺もうまいですが、ここの麺も抜群ですね。 そして「渡辺@高田馬場」仕込みの極厚メンマ、温もりのある味玉はさすがでしたが、チャーシューには驚かされました。中華料理のトンポウロウの技法を使ったチャーシューです。皮をつけたままローストし、そのあと醤油で煮付ける。皮のゼラチン質がプルプルしていて絶品でした。 トンポウロウは香辛料の八角を使うため、やや薬臭い感じがしますが、このチャーシューには八角を使っていないため、ラーメンを殺さない控え目な味付けがさらに好感をもてます。 スープにやや癖はあるものの、麺は完璧、具は最高レベル。 ご主人の腕を見せつけられました。 この店はあまり有名にならず、ご主人が丹精込めて、ラーメンに取り組める程度のお客さんに愛されながら、あのレベルを維持してほしいと切に願います。 ごちそうさまでした。 一度は必ず足を運ばないと、この味を知らないことがもったいないというお店でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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