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2007年02月21日
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ある患者さん(86歳)の奥さんに、先生が、患者さんの状態が厳しい状況にあること、特に病気の所見があるわけではないけどおそらく亡くなる時期も近いこと(つまりは老衰)を話した時、奥さんは先生のお話を否定するわけでもなく、表情も変えず、

「私はまた元気になってくれると信じるだけです」

と言っていました。


また、ある患者さん(乳癌の肝臓転移、いわゆるターミナル)の旦那さんは悲痛な表情で

「妻は治療を拒否したが、自分としてはどんなに寝たきりになっても、少しでも長い間去らないで欲しいと思っているんですよ。できれば、うちに連れてかえりたい。でも・・・」

と言っていました。



こういう夫婦の絆ってどういうところで出来上がってくるんでしょうね。


例えば、自分がそういう立場になった時に、こんなふうに言えるだろうか、言ってもらえるだろうか、とか考えてしまった。





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最終更新日  2007年02月21日 22時39分20秒
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