アメリカでLaw School / LLM

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• 出願締切日は絶対か（その２）

  もし、出願書類で遅れるものがある場合に、取っておくべきアクションとしては以下のようなものが挙げられます。提出が遅れても受理してもらえるか学校に確認（電話の方が早い）その際は、電話（メール）に出て「遅れてもよい」と言ってくれた担当者の名前を聞いておく提出が遅れる理由と、提出時期を学校側に知らせる。（２で聞いた担当者宛てに、FAXとe-mailを改めて送る。）で、提出物を提出できる段になったら、また、電話・FAX・e-mailで「これから送りますから」といった連絡を入れる。これで、電話・FAX・e-mailの三本立ての連絡になるので、Admission officeの人の目にも留まりやすくなります。担当者の名前も「Dear ○○」と書いてあると、責任の所在も明確で、学校側としても無視しにくくなりますし。この方法は、予備校のカウンセラーにアドバイスされた方法です。こちら側の誠意とか必死さも少しは伝わったと思うし、いい方法なんじゃないかなと思います。

  April 30, 2006

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• 出願締切日は絶対か？（その１）

  Application Deadline(出願締切日)は、当然ながら守るべきです。が、学校によっては多少遅れても、受け付けてくれる場合もあるようです。ただし、その場合でも、直接、遅れる理由と日数を伝えて了解を得ることを忘れてはいけません。私の場合は、TOEFLをギリギリの時期まで受験していたため、ETSからのTOEFLのOfficial score reportが、締切日までに学校に到着するのは無理でした。そこで、（私よりも英語が話せる）夫に頼んで学校に問い合わせてもらったら、「Score reportが２週間ぐらい遅くなってもいいよ～って言ってたよ。全然、問題ないって感じで軽く返事をしてくれたよ」とのことでした。そんなわけで、安心してTOEFLを受験して、なんとか納得できる点数での出願をすることができました。ダメもとであっても、聞いてみるものです。

  April 30, 2006

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• 合格通知の郵便☆

  合格の連絡は、最初はEメールで来て、それから数日～１週間ほどで郵送の通知が来ました。ある学校の通知は、便箋の折り方が雑でした・・・紙の端が全然、そろってない。夫に言ったら、「結構、そういう適当な学校が多いよ～」だそうです。そういうところがアメリカっぽいな、と思ったりします。

  April 29, 2006

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• Admission Officeからのメールにびくびく。。。

  Admission Officeが、出願書類がすべて揃ったことを確認するとたいていメールで連絡がきます。（学校にもよると思いますが。）こんな感じのメールです。↓「あなたの出願書類が全部揃いました。これから審査に入ります。審査は○週間ぐらいかかりますので、その間は問い合わせなどは控えてください」だとか、「これから審査に入りますが、何か質問があれば気軽に問い合わせてください」だとか。 私の受験校のうち１校が、スペルミスで、こんなメールを送ってきたのでびっくりしました。。「Please fell free to ask ・・・」（お気軽にお尋ねください）feel freeとすべきところ、fellになっていて、つまりfall（「落ちる」の意の動詞）の過去形になっていた・・・・結果的には、合格通知を頂いたのですが、このメールを見たときは、「合格する見込みがないということを伝える皮肉なのかなあ。」などと考えて落ち込んだものです。どこかに合格して欲しいと祈るような気持ちでいた出願直後だったので、笑い話として人に（夫にさえ）話す気にもならず、合格通知をもらうまでの1ヶ月間ひとりでうじうじしていました。

  April 29, 2006

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• 面倒な出願手続きの「処理能力」も問われている。

  推薦状をもらいに行ったときに、ある教授がこんなことを教えてくれました。「レベルの高い学校ほど、出願のための書類を多くしたり、ややこしくして、学生の処理能力を試してるんだよ。出願の段階でも、すでに学生にふるいをかけてるってことだよ。面倒な出願作業がイヤで、出願を諦める学生もいるからね。」実際に、日本の法科大学院で学生の選考をしている教授だけに、説得力がありました。帰り際に「あなたの推薦状の依頼から完成までの手際の良さは、大したものだったよ。」と言ってもらって嬉しかったので、よく覚えています。（まあ、私の場合は何事もギリギリにならないとやらないので、大急ぎで、しかもなるべく教授を自分のペースに巻き込んでやらざるを得なかったというだけのことだったんですが・・・）

  April 27, 2006

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• GPA（大学の成績）は大事！

  アメリカの大学院進学にあたっては、GPAの良さも重要な要素です。もちろんGPAが悪いならば、その分、エッセイで挽回するということも可能ですが、大学時代のGPAが良いに越したことはありません。ただし、日本の大学院時代のGPAが、大学時代のGPAと同じ比重で評価されるかはわかりません。というのも、概して日本の大学院の成績評価は甘く、ほとんどの大学院生が3.8とか、3.9なんていうGPAだからです。（某留学予備校では、学校別の合格者・不合格者のGPA/TOEFL/GMAT等の一覧表を公開しているのですが、大学院時代の成績はみんな驚くほど良いのでびっくりしました。）私自身は、学生時代のGPAが良かったため（3.7）、堂々とレジュメに書くことができました。実際に大学時代にしっかり勉強していたかというと、全然そんなことはなく、試験前に先輩や友達から模範解答なるコピーの山をもらって、暗記しただけで、良い成績をとろうとか、将来役に立つからなんて考えてもいませんでした。しかし、今になってみればGPAが高かったことが、今回のLLM受験で、どれだけ私に安心感を与えてくれたことか。日本ではGPAに対する認知度も低いし、良い成績にこだわっている学生も少ないんじゃないかと思います。しかし、アメリカではGPAの高さによって、学校からなんらかのAwardや称号（？）を与えられるので、成績に対するこだわりは強いようです。たとえば、アメリカの新聞では時々「○○大学のGPA3.7もある優秀な生徒が、論文の盗作で退学になった」なんてことがよく記事になるみたいです。（ちなみに、アメリカでは、絶対評価が基本なので、GPA3.7というと本当の秀才。日本は相対評価の大学が多いから、成績のつけ方も甘くなる。優しい教授は、全員の生徒に優か良をつけるなんて人もいるし。）だから、私はいずれ自分に子供ができたら、大学では良い成績を取るように努めてみなさい、というと思います。遠い将来の話ではありますが・・・

  April 27, 2006

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• MBAとLLMのエッセイの違い

  予備校のカウンセラーに拠れば、MBAのエッセイでは、その人の実績や経験に加えて、人柄や過去の面白いエピソードなども評価の対象になるが、LLMのエッセイでは、その人のAcademicな実績や経験が重視されるので、それ以外の過去の面白いエピソードは求められていない、のだそうです。例えば、本や講師の話で出てきたものを挙げれば、MBAなどのエッセイでは、「生まれてから４００回も飛行機に乗ったことがある」とか、「客室乗務員として、ファーストクラスである国の国賓の担当をした」とか、個性的で人をあっと言わせるような体験談が審査官の目に留まって合格することもよくあるのだそうです。しかし、LLMではそういった内容はあまり求められておらず、過去の学術研究や受賞歴、法曹としての職務経験などを中心に書くべきとのアドバイスを受けました。結果的に、法学部の学生時代から職務経験を経てアメリカに渡米するまでの私の経歴と、法律への情熱をからめて書くことに専念しました。

  April 27, 2006

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• LLM受験でインタビューを受けるべきか？

  LLMの場合、MBAと違って、インタビューは不要とする学校がほとんどです。これは、英会話が苦手な私にとっては助かりました。でも、当初は予備校の日本人カウンセラーに、「積極的に学校側に働きかけてアポをとり、ぜひ、インタビューを受けて来るとよい。学校側に熱意が伝わるから。」と、言われていたので、自分でもそのつもりでいました。すでに夫の転勤の関係でアメリカに住んでおり、出願予定の学校もすぐ近くにあったからです。おそらくこのカウンセラーは、私の英会話の下手さを知らないために、そう言っていたのだと思います。（ご本人はアメリカで１０年近く学生生活を過ごされた方なので、英語はペラペラ。）しかし、予備校のアメリカ人カウンセラーには、インタビューは受ける必要ないんじゃないか、とアドバイスされました。「LLMではインタビューを課せられていないのに、どうしてわざわざボロを出すかもしれない英語でのインタビューに行くのか？　もし私がアメリカの大学院を受験するとして、インタビューが必須じゃなかったら、アメリカ人の自分でさえインタビューには行かないと思う。」とのことでした。さらに、知り合いの留学アドバイザーにも尋ねたところ、「インタビューで高い英語力をアピールできるならば、行ってもよいが、英語力に自信がないのならかえってマイナスになるかもしれないことを考えて。」とのアドバイス。結局、インタビューには行きませんでした。結果待ちの間は不安でしたが、学校の近所に住みながらもインタビューは受けず、学校訪問もせずに合格することができました。LLMの場合、インタビューによってプラスになる面が確実にあるのならば行けばいいけれど（高い英語力・強い意志のアピール、低いGPAの補強等）、そうでないならば無理していく必要はないと思います。

  April 26, 2006

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• TOEFLにおいて、使うべき教材は何か？

  私は、最終的に目標点をクリアできたのは、ETSのPower PreparationのCDRと、Test Preparation Kitという問題集とCDのセットのお陰だと思っています。１．Structureについて はじめは、予備校の教材だけをやっていました。しかし、Structureの問題を２回繰り返しましたが、本番のTOEFLで満点（CBT：１３点～３０点）が取れずにいました。（毎回、１１～２８点でした。）そこで、予備校の講師に相談したところ、「予備校教材は、本番の問題を真似てはいるけれども、完全に同じ質の問題を作ることはできないから、ETSの出している教材で仕上げてみたら」とのアドバイスをもらいました。それで、前述のPower Praticeについては、２０回近く、Preparation Kitについては、３回（月１回×３ヶ月）ぐらいやりました。そして、excelで間違えた問題をリストにして、間違えた理由を書いていくと、同じようなところで引っかかってるのがわかりました。（例えば、冠詞a/theとか、関係代名詞が弱いとか）これで、最後の数ヶ月は、コンスタントに１２～２９点を取るようになりました。２．Listening/ReadingについてListeningとReading問題の「質」に関しては、予備校教材だけでもいいのかなという気はします。ただし、Listening問題の「音」に関しては、予備校教材は不向きです。というのも、予備校教材のCDの音はクリアで聞きやすいのに対して、本番のCBTのTOEFLの音はこもっていてかなり聴き取りにくいからです。（iBTで改善されているのかはわかりません。）この音質に慣れておかないと、いくら予備校教材で聞きとれるようになっても、本番で全然だめ、ということにもなりかねません。以上、私はETS教材お薦め派ですが、一方では私の夫のように、予備校教材だけで目標点（２６０点以上）に達した人もいるので、人によるのでしょう。（ちなみに夫はバイリンガルでもなんでもありません。）夫は、Test Preparation KitのListeningだけ、1.2倍速の早聴きをしていたようですが、StructureとReadingは、予備校教材のみでした。

  April 26, 2006

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• 次世代TOEFL（iBT）

  日本でも６月から（？）、CBTに代わって、iBTが導入されるそうです。アメリカではすでに2005年9月よりiBTが導入されているので、私も昨年９月に受験してきました。なんといっても、Speakingが難しかったです。訓練が必要だと思いました。最初の音声テストでは、わりと大きな声を出さないと機械が、受験生の声を認識してくれません。また、隣の受験生との間には、薄い板があるだけなので、周囲の受験生のSpeakingの声が丸聞こえでした。うるさいというのではないのですが、話すのが苦手な私は、恥ずかしくて萎縮してしまいました。Listeningは、「CBTよりも簡単になった」というのが、私の周囲の受験者たちの意見です。お試し受験のつもりだったので、対策もしませんでしたし、記憶もすでに曖昧です。。個人的にはCBTの時代になんとか目標点に達してしまって助かった。。というのが正直なところです。

  April 25, 2006

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• 社会勉強になったTOEFL

  TOEFLの問題には、アメリカの文化の話が散りばめてあって本当に面白かったです。世界史は苦手だし、理系もまったくダメだし、興味すらない、しかも一般教養的な話については、かなり常識に欠けたところがある私にとっては（ファッション雑誌と料理とブランド物だけは、標準以上の知識を持っていると自負していますが・・（笑））、ためになる読み物がたくさんありました。ListeningのPart.BとReadingの問題では、アメリカの歴史や文化などにはじまり、生物・化学・芸術など、幅広い一般教養が学べました。意外かもしれませんが、Structureの問題にでてくる人名や本のタイトルは、アメリカの有名人ばかりで、「どんな人なんだろう？」との興味からネットで調べてみると、アメリカ文化の背景がわかってきて楽しめました。ListeningのPart.Aもアメリカの学生生活を知らないとわかりにくい問題もあるので、予備校講師の説明が役に立ちました。TOEFLの勉強を進めるにしたがって、英語の知識が増えるのはもちろんですが、こうしたアメリカ文化についての知識が増えていったことも点数の向上に影響したと思います。もちろん、目標点に達するまでは、「アメリカ文化もわかってきて楽しい！」なんて思う余裕など、全然なかったのですが、今振り返ってみると、そう思います。以前は、「小難しくて読めないわ」と思って途中で読むのをやめた法律入門書を、改めて読み直してみるととても楽しく感じます。TOEFLで一般教養を身につけたお陰だと思っています。

  April 25, 2006

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• Listening力をつけるには半年かかる。

  ListeningをCBTで２５点（PBTで６０点）レベルまで引き上げるには、６ヶ月ぐらいかかったという話を何人かの合格者から聞いていました。私も結局、丸６ヶ月かかりました。もともとListeningについては、きちんと対策をしたことがなく、苦手意識が強かったので、留学予備校でTOEFL講座を受講しました。その後、渡米したこともあって現地で約４ヶ月間のEFL（English as Foreign Language)プログラムに参加しました。バイリンガルでもなんでもなく、TOEICも７００点そこそこしかないような状態だったため、先生の指示内容や宿題さえ聞きとれない状態のまま４ヶ月が過ぎました。EFLを修了し、ようやくTOEFLの勉強に専念し、集中してListeningをするようになってから、「聴けるようになってきた」と実感するようになりました。それでもそう実感するようになってから、実際にListeningで２５点を取るまでに２ヶ月を費やしました。受験当日の緊張のせいで、思うように実力が発揮できなかったというのもあったかもしれません。最終的には、スポーツ好きの夫に選手がするようなイメージ・トレーニングというのを教えてもらって、なんとか２５点に届きました。

  April 23, 2006

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• Essayの分量はどれぐらい？

  字数制限がされていれば、悩むことはないのですが、MBAと違ってLLMでは字数制限のない学校も多いのではないかと思います。結果的に私は４枚弱のEssayに仕上げました。留学予備校のカウンセラーによると、４枚までなら許容範囲なのだそうです。ただ４ページとは言っても、ダブルスペースで、用紙もletterサイズなので、それほどたくさん書けるわけではありません。ある学校のEssayは「１枚」との指定だったので、ここに自分の経歴・目的を凝縮して書くのはなかなか大変でした。字数にしたら３５０～４００wordｓぐらいです。

  April 23, 2006

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• 推薦状を何通送るか？

  私は、受験校すべてに、追加として１通多めに推薦状を提出しました。より具体的には、本来２通と指定されているところ、３通を送りました。３人の推薦者に私を語ってもらう方が、より自分をアピールできると思ったからです。とはいえ、学校側は２通と指定しているわけなので、留学予備校のカウンセラーの助言に従って、予めメールで「３通の推薦状を送ってよいか？」と問い合わせました。すると、どの学校も「喜んで受け付けます」との返事が来ました。推薦者の方々と相談して、推薦状には、アピールしておきたいと思っていた内容を盛り込んでもらうことができたので、私の良い面をうまく伝える手助けになったと思います。

  April 23, 2006

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