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カテゴリ:演劇・ミュージカル
『10か月 ~The last 10months~』
俳優座 香寿たつき 田口浩正 増子倭文江 野口かおる 平塚真介 阿井莉沙 日本テレビシナリオ登龍門2000 優秀賞受賞作品 作・演出:藤井清美 ◇ストーリー エッセイストの響子(香寿たつき)に、島沢(田口浩正)から一通の手紙が届く。大学生の頃、いつも一緒にいて、何でも話して、でも一度もつきあうことの無かった相手。 その彼が余命10か月、故郷の三重の病院で"死ぬための準備"をするという。 響子は、すべてを捨てて島沢の元へ向かう。向き合った10か月の間に、2人は一体何を見出すのか…? 初日の昨日、観てきました。 感想・・・泣きすぎてぐったりしました・・・。 田口さんが、とにかくうまくて、泣かされてしまいました。 前から上手くて面白い人だとは思っていたけど、ほんとにこんなに泣かされるとは、驚きました。 とても、余命10ヶ月には見えない体型なのに・・・、(役作りでずいぶんやせられたようですが、それでも)だんだん死に追いつめられていく心情が伝わり、あの体型や姿勢も病的な演技に見えてくるのが不思議です。 本当に倒れるんではないかと思うほどの苦しみや心の葛藤に圧倒されました。 タータンが押されちゃってるようにも感じてしまいました。 タータン(香寿たつき)は、自身に近い現代の女性を演じるのははじめてだと何かで言っていた。 リアルな等身大の女性の役。16歳の娘の母親。 どう演じるのだろうと期待とドキドキ。 観ているとき、ミュージカルや時代物とは違って、素顔の香寿たつきがちらちらする感じがしたのは私だけなのだろうか? いままで、「作り込んでいく」役作りをしてきた人だし、観てきた自分もそれに慣れているので、観ている私がとまどっただけなのかもしれない。 なんたって「男」でも「外国の人」でも「昔の人」でもないないからね。 はじめに、茶系のパンツスーツで病院の待合室に登場したときは何故か「ジョーイ・バクスター」を思い出してしまう(笑)。(男前っぽくて、かっこいい。離婚歴のあるライターとはいっても、母親っぽくは見えないかな・・・。) でも、観ていくうちに、これも演出・役作りなのかなと思いました。 10ヶ月の間に、だんだんと女性らしい顔や、母親らしい顔や、生活感のある顔、柔らかさや弱さが表れてくるように感じたからです。 素敵なセリフもたくさんあり、41歳の「響子」に共感する部分(私の方が下だよ。ピンクレディの自転車はほしかったけど・・・)も多かった。 「死ぬこと」や「生きること」について考えさせられることもたくさんあった・・・。 だけど、まだうまく考えがまとまらないので、内容についての感想はまた、後で書こうと思います。 まだ、クリスマスまで何度か観る予定なので。 質問です。 「残された命が10ヶ月・・・・あなたは誰と過ごしたいですか?」 劇中では、たくさんの「質問」と「答え」を重ねることで二人は、向き合って話し合っていくのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005/12/17 12:36:59 AM
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