隔週コラム　　　　　　　　　　アミーゴ大倉

「　絵２　」

絵の楽しむ工程は、３つある。

絵を買う。
額を選ぶ。
そして、一番楽しみな、どこに飾るか。

こうやって改めて見てみると、深い、実に深いぞ、終わりの見えない迷宮にさ迷
いこむ感覚と似ている。

額の面白さに気づいた時には、もう夢中だった。
2～3枚の絵の片手にの横浜関内にある絵具の三吉にいく。絵は別に高価なもじゃ
なくていい、雑誌の切り抜き、ポスターでも、なんでもOK！何百種類の額の中か
らその絵にあった一つの額を選び抜く。

しかも、容易じゃない！

この絵に、何色があうか？額の材質は、飾る場所の壁の材質、そして色？近くに
飾ってある絵とのバランス、、、全てが、大事であってどれも気を抜けない！額
屋に１人で５時間いたこともあるアレでもねー、コレでもねー、

「　どう、思います、堤さん？　」

実は、三吉によく行く理由の一つにこのスーパーアドバイザー堤さんの存在が大
きい。このおっさんも相当のかわりモンだ！

「　最近は、君みたいな変わった人が少ないからねー！君が来ると面白いよ！　」

要するに、このオヤジも絵バカなんですよ！たった１枚の額を数時間かけて選ぶ。
あーでもねーこーでもねー！たった一枚ですよ！たった一枚！

しかも、時には熱くなるオヤジ！

「　違うだろー、絶対こっちだろー！　」

オイ、オイ、待てよ、おっさん！コレはオレの絵です！オレが支払いするんです！

「　アミーゴくん、今回はどんなイメージなんだい！　」

「　なるほど、では、コレとコレはどうだい？　」

「　んーそれだったら、こっちかな、、、」

「　それでは、これでどうだい？　」

５時間二人は、、、

深い、底なしに深く、永遠とたわいもない会話が、続く。

アミーゴ、アミーゴ、アミーゴ