隔週コラム　　　　　　　アミーゴ大倉



　　　「　ボトル　」

好きな酒のボトルのことを思い出している。

今まで、数千本のボトルを見てきた。全く印象に残らないボトルが殆どだ。特に
ワインボトルは個性がなく、旨いワインを飲んだのはいいが、今ひとつラベルに
特徴がなく、名前も覚えにくく二度と思い出せない、あの個性のなさは、オレの
趣味ではない！

カサーシャ

この酒を知っている君は、かなりの酒飲みだね。
ブラジルではポピュラーなアルコールの一つで、さとうびきから出来ているクセ
のあるスピリッツ。

スマートな背丈のボトルに、なぜか？大胆に５１と若干ではあるが左上にずらし
てプリントされてる感じにやられる、決して洒落てはないが、南米の独特ライト
な色使いと、いかにもポピュラーといわんばかりの力の抜けた感じに脱帽！

では、コイツはどうだ。

ハーパー12年

四角いボトル全体がダイヤモンドカットされたエグさが最高！バーボンの中でも
かなりスイートな味わいだ。

「　なぜ？もっと、とがらない！　」

ハードボトルをまとい、いかにも荒々しく尖ったエロスのような味を期待しつつ
口に運ぶと、期待を裏切るかのようなスイートな味に、がっかり、、、
バカヤロー！もっとヤサグレろ！もっとアウトローに生きろ！

おい、おい、、ハードなボトルが泣いてるぜ、、、

アミーゴ、アミーゴ、アミーゴ