隔週コラム　　　エゴのダンディズム　　by アミーゴ大倉

「　ウイスキーの聖地　５　」


サーファーがいい波を求めて旅するように、
アル中はいいPUBを求めて旅する、、、


時計は１１時をさしていた。
目的のケナクレイグに到着、ここからフェリーで３時間で
憧れのウイスキーの聖地アイラ島だ。

「　ボーーーーーーン　」

船は汽笛を上げ、ゆっくりと走り出す。
海はとても蒼くそして、透明度が高い。
北の海なので、日本海に近いイメージを持っていたけど

ところが、どっこい、とんでもない！

水温が冷たい為、透き通るように美しく
そして、深い山々が水面に移り描く景観は、
まるで映画のワンシーンのようだった。

そして、湿った潮風に、青い空に、青い海。
何よりもゆっくりとした速度がちょうどよく心地いい
やっぱり、船旅はいい。改めてそう感じてしまった。

日本でも、たまに利用するカーフェリーなんだけど
流石、コットランドって感じで
この国は、本当に本当につくづく酒が好きなんだなって感じました。

日本では、まず考えられないですヨ。

だって、カーフェリーの中にＢＡＲがあるんです！

そりゃーもちろん、イカしてますヨ！

フェリーだってゆーのに、ビアポンプが５本もスタンバイ！
モルトは、当然ながらアイラモルト全銘柄と
厳選されたブレンドウイスキーのラインナップにセンスの良さを感じる。

「　まずは、ビールで！そしてウイスキー！　」

グラス片手に、甲板に出て絶景な景観をつまみに、
強めな酒をグイっと流し込む。

アイラへの期待と心地よい潮風が、皆を無口にさせる

いよいよ、上陸だ。