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2008/06/03
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隔週コラム       KUNI


  突然の引越し

古くて傷みも激しい家に住んでいるから、直したい箇所や
使い勝手が悪い部分を修理しながら住んでいる。
古い家に住むと半ば、家の改造は生活の一部のように
なってくる。古くて不便さがたくさんあっても、自分で
手を加えれば加えるほど愛着がうまれてくるものだ。
住むもの以外には開けたり閉めたりできない不便な窓も、
憎めない愛嬌に変わり、欠点が個性の面白さを感じさせて
くれる。逆にいくら豪華なものでも個性が感じられない
ようなものは、すぐに飽きてしまうような気もする。
 GW休み中、大家の親族なるものから電話があった。
「聞いてます?」とペラペラと話し始めた。なにやら、
相続の件で大家の親族同士がおおもめし、土地の
権利が半分になって、貸家を壊して土地を売ると
3年もかけて裁判で決まったらしい。その親族は新築時に
相当お金をだしたのに、土地の権利が半分になってし
まったので、悔しさと憎さの混じった垂れ込みのような
内容だった。大家からは何も聞いていないので、
いつぐらいになるのか、わからないが突然の電話で
引越しをしなくてはいけない状況ができたようだ。
愛着が生まれ始めていたし、まだ住める家を血族同士の
争いで壊す、みじめな終末に残念だ。自分の意思で決まった
ことではないし、くだらない争い事に巻き込まれたくも
ないから、次はどこに住もうかとすぐに気持ちも
切り替わった。次は建物として一番個性的な木の上の家
でも住みたいなぁ~と非現実的な妄想からはじめてみる
ことにした






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Last updated  2008/06/03 02:03:22 PM
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