|
カテゴリ:カテゴリ未分類
隔週コラム KUNI
究極の遊び人 受験勉強をしに通っていた図書館で出会ったロバートハリスの 究極の遊び人という話は今でも好きだ。シドニーで伝説の遊び人と 呼ばれているギャンブラーで事業家でもあるローニーの エピソードは当時の僕には斬新で未知なる人間像であった。 その話の中でも、ローニーがイビサ島で弟子入りした、 バックギャモンの達人との出会いが特に記憶に残っている。 アーティストの隠れ家だったイビサ島が、金持ちのプレイボーイ やヨーロッパのモデル達の遊び場になり始めた頃、島には 古代エジプトやローマ時代から遊ばれていた最古のボードゲーム、 バックギャモンの達人がいた。達人は小さなゲームや小物 とのゲームはやらない。ゲームをやる時は3日間で1ゲーム100ポンド でおこなう。噂を嗅ぎつけた腕に自信のあるアラブの大金持ちと ビーチ沿いでゲームがはじまった。多くのギャラリーがいる中、 挑戦者であるアラブの金持ちが2日間を圧勝。3日目も達人は 脂汗をかきながら苦戦を強いられていた。 残り6時間になった所で達人は哀れそうな顔で必死に 1点500ポンドでやろうと一発逆転のチャンスをくれと案をだす。 大勝しているアラブの金持ちも大勢のギャラリーの中ひけず、 しぶしぶと了解し、ゲームが続いた。 そこから達人はビーチで寝転ぶトドが海に入った瞬間エレガント に泳ぎだしたように、ダイスの振り方からゲームへの気迫まで ガラリと人が変わって最後には大勝ちして終わる話だ。 この時、ローニーは初めてはめるというものの意味がわかった という。達人に弟子入りした後、最初からこうなることはわかってて 泳がされていたにすぎない人を何度となく目撃することになった。 偶然にもその伝説の遊び人ローニーが経営するベジタリアンレストランが 僕が長期滞在したシドニーから10時間ほど北上した田舎の海辺の 観光地バイロンベイにあった。ウエイトレスは美人揃いでいつも 満席の流行っているレストランだった。オーナーであるローニーは オンボロ車に乗りながら、バイロンベイの森の中でオーガニックな ファーマー暮らしをしているという。 次回に続く お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008/08/19 02:26:06 PM
コメント(0) | コメントを書く |