Ａｒｔ ｏｆ Ｌｉｆｅ研究所 プレイバックシアター　　　　　　

とうとう、これで、ブラジルともお別れ。
今やっと搭乗できた飛行機の中。２６日午後４時。
長いようで短い16日間だった。
短くないのは、フライト時間だけ！
帰国は２８日夜になる。

行きは2回の乗換えで、帰りは3回！！
電車の乗換えと違って、特に国際線はセキュリティーチェックが厳しい。
その都度、長蛇の列に並び、荷物を広げ、靴を脱ぐ。
ピックアップする荷物を、疲れきってくたびれた人々の顔とともに待つことになる。

フライトスケジュールどおりに搭乗できることは、めったになく、
待てども暮らせども、搭乗できないと思っていたら、
突然、違うゲートに変更になったとアナウンスされ、また荷物を持って移動とか、
遅延や変更は度々起こる。
せっかく搭乗できても、飛行機に乗り込んでから、
2時間くらいたってもまだ飛び立っていないなんて事は、ザラに在る。

時間帯によっては、ＤＴＦやレストランがあいているから、まだいい。
夕食タイムにブラジル国内移動で、乗換えが遅れに遅れて、
夜中、お店は閉まっているし、おなかは空くし、飛行機の姿も見えないし、
明日の朝早いスケジュールが心配になったりしたこともあった。

移動だけで、滞在期間と同じくらいの時間数がとられてしまうことに。
決して近くないブラジル。

といろいろあるけれど、
ブラジル最後の旅が、リオになって、ホントに最高！！！
来るまでは、リオデジャネイロに、あんまり興味も関心もなかった。
でもせっかくブラジルまで来たのだからと、足を伸ばしたのだった。
安い混載ツアーにオプショナル参加するのなら、まぁいいか、っていうくらいの気持ちで。

リオは、これまで訪れたブラジルのどの都市とも、違う顔を持っていた。
海と山に恵まれ、それはそれは美しい街！
ポルトガル語よりもスペイン語が飛び交う、南米のリゾート地。

混載ツアーが、英語だというので参加したのだが、
実際は、スペイン語が主で、わたしのために、英語でもしゃべってくれるという程度。
メキシコ、チリ、アルゼンチン・・、ラテンアメリカの人々と共に、一日過ごす。
バスの中だけでなく、観光地はいたるところで、スペイン語。

基本的には、現地では、簡単な英語も通じない。
レストランやＴＡＸＩなどでは、全く通じなかった。

全く言語が通じなくても、とても自由な空気が漂っている。

冬(南半球なので季節は逆）だというのに、昼間は35度。
街のいたるところに時間と温度表示がある。
（ちなみに、時差はちょうど日本の－１２時間、昼夜も反転している。）

海風が涼しく、照りつける太陽が気持ちいい！

自然の恵みを享受して、人々が身につけるものは極めて少ない。
老いも若きも、細身も太身も、露出度の高い格好。

確かに、
身にまとうものが少なければ少ないほど、この自然をそのまま体感できる
全身で、皮膚感覚で。

ちょうど今日は日曜日で、
ホテルの前の公園の周りには、日曜市の露天オンパレード。
新鮮で安い野菜やフルーツが盛りだくさん。
最終日なので買えないのが残念。

そして通常の店舗は、全てお休み。ショック！！！
ゆっくり、お買い物を楽しめると思っていたら大間違いだった。
ショーウインドウに並ぶ、安くてオリジナリティあふれる水着は結局買えずじまい。

まぁ、日本に買って帰っても、恥ずかしくて、着ないに違いない。
だが、ここリオのコパカバーナ海岸では、わたしの持っている水着では、逆に恥ずかしい。
お尻の隠れる水着を着ている人は、小さな子どもだけ。
それでもおへそを出して、布の少ないビキニスタイル。

昨日、ツアーの最中に、
昼食を早めに切り上げて、10分だけで買い物をした。
ボサノバの歌のタイトルにもなっている「イパネマ｣で。
試着するまもなく、即買いしたので、トップスだと思っていたら、ミニのワンピースだった。
それが役に立った。

背中が大きく開いていたので、持っている下着はつけられず、ノーブラ。
まぁこの国では、それほど珍しくないので、気にすることなく、
ビーチサンダルで、スーパーに行ったり、海岸を歩く。
自由で開放的で、この上なく気持ちがいい！！
日に焼けていない白い足が、妙に恥ずかしい。

サンパウロの街とは、大違い。
一緒なのは、どの建物も大きな鉄柵でエントランスはセキュリティーされ、
警備員が常駐しているところくらい。
服装はいたって、開放的。

白い砂浜、美しいビーチ。
海岸沿いにサイクリングロードと、歩行者天国で、
水着のトップスに短パン姿でジョギング。
ビーチバレーに、フットサル。
ファミリーでカップルで、友達同士で、
この自然を満喫している。

日本から遠いのだけが、とてもとても残念だ。
一人で過ごすのはもったいない。
大事な人と、家族と、友人と訪れたい街だ。