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 Art of Life研究所  プレイバックシアター      

Art of Life研究所 プレイバックシアター      

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2011.07.26
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先週末のプレイバックシアターWSでは、
予定していなかった子どもが参加!\(◎o◎)/!

その朝、少し遅れるとメールしてきた参加者がいた。
参加者の人数や経験によって、ワーク内容をアレンジするわたしは、
遅れてくる時間も考慮に入れて、スタート!

タイミングよく連絡の時間よりも早く来た!と入り口を見ると、
夏休みの親子がそこに居た。

とっさに、事情が飲み込めないわたしに、
開口一番、
「遅れてきて申し訳ないけど、
子どもを連れて帰らないといけないので、午前中だけで帰ります。」

母親に連れられてきた小学6年生の男の子は、
なんのことかよくわかず、参加意思もないままに、
ダルそうに、会場に入ってきたのだった。

わたしも強制する気はないので、宿題やゲームを持ってきているなら、
そのまま母親を、待っていてもらうつもりだった。

ところが!!!!

気がついたら、いつの間にか、その男の子が参加していて、
わたしもせっかく来たんだから、午前中だけでも、
一緒に楽しんでもらえるようにと、
身体をたくさん動かすエクササイズをしていたら、
途中から、
やっぱり、今日一日参加します!ということになった。

え???
予定があったわけじゃなかったの???
きっと、連れてきた事を後悔した母親が、
子どもの気持ちを尊重しようと、自分は一日参加したいのをあきらめて、
とっさに決断した結果が、「午前中だけでかえります」ということだったのだろう。

な~んだ。
じゃぁ、1日ワークショップの流れで、その男の子にも、
プレイバックシアターを本格的に楽しんでもらおう!!!

と思うや否や、その男の子が、率先して意見を言って、
場をどんどんリードしていく。

子どもの力は、想像以上にすごいよ!!!

大人の中に混じっても、臆することなく、
自分自身を紹介したり、相手の話に耳を傾けている。

アクティングやミュージシャン、コンダクターにも、
躊躇なくチャレンジする姿は、あっぱれ★

さすがに自分の母親のストーリーに登場する配役の1つは、
「恥ずかしかった」と、終わった後で言っていたが、
ステージを捨てることなく、見事にやりきっていた。

彼に感心したことが、もう1つある!

ランチタイムで、その豹変振りを、
他の参加者に訊かれた時、

「家で説明を聞いてもわからなかったし、
したことがないから、したいかどうかわからなくて、
ただ暑くてしんどかったから、ダルかった。
でも、ちょっとやってみたら、面白そうだし、
もう少し、やってみたいと思った。」

その素直な自分の感情を、正確に伝える言葉に、
感動すら覚えた。

ただ事実を言っているだけの事だが、
そのことを、なんのてらいもなく、
過大表現、過小表現することなく、
自分自身を評価せずに、自分の言葉で、
初めて会った大人たちに伝えるなんて、
すごい!と感嘆符が、つく感動だった。

プレイバックシアターでは、「オーセンティック」という言葉を
よく耳にする。
辞書では、「真正の」「本物の」とかを意味する。

子どもこそ真正のお手本だ。

できないことを、ダメだと過小評価せず、
できることを、大げさに過大評価せず、
ただ、あるがままに。

できないことを、できるように見せかけず、
できることを、できないと過剰に謙遜せず、
ただ、あるがまままに。

そんな健やかな存在として、
その子どもは、参加者の一人として、
その日一日、プレイバックシアターを楽しんだ。

「またプレイバックシアターをしたい。」と、
眼をキラキラさせながらいう、その子の言葉は、
信頼できる。

大人と子どもが、等しい大きさで、
それぞれの存在に、敬意が払われる場が、
プレイバックシアターを通して、自然と起こるのを目撃した一日だった。





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Last updated  2011.07.26 18:01:14
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