伊勢神宮は来年は式年遷宮の年。
内宮・外宮の正宮などでは、着々とその準備が進んでいます。
上の画像は現在の外宮・外玉垣南御門です。
下の画像は建設中の外宮の新しい外玉垣南御門、
そして内宮の新しい外玉垣南御門。
前回の式年遷宮は平成5年。
その時の行程を見ると、遷宮は「1、2の3」で行われるのではないようです。
様々な神事を経て、内宮・外宮の御神体を旧殿から新殿へ遷す遷御(せんぎょ)は
10月初旬に行われたそうです。
正宮の遷御に続き、それぞれの御神体の荒魂を祀る荒祭宮、多賀宮の遷御が行われ
その他の別宮の遷御は翌年に行われたようです。
昨年は全く手つかずの状態でしたが、
内宮宮域内にある荒祭宮(あらまつりのみや)、外宮宮域内の多賀宮では
新御敷地で建替えの工事が行われていました。
それぞれ正宮の荒魂を祀る別宮です。
その他の別宮では、まだ工事は始まっていませんでした。
画像は上から順に、現在の荒祭宮、建設中の荒祭宮、
多賀宮(右側に建設中の白いテント)そして内宮・正宮の裏手に建てられた鳥居です。
以前にもご紹介したことがありますが、
既に建替えが完了している施設もあります。
それは2009年に架け替えられた宇治橋と
皇大神宮(内宮)所管社・饗土橋姫神社(あえどはしひめじんじゃ)です。
本来は昔から、式年遷宮の年に宇治橋の造り替えも行われたそうです。
しかし第59回神宮式年遷宮は第二次大戦後の混乱期だったため、
昭和天皇のご指示により無期延期とされ、宇治橋の架け替えのみ行われたそうです。
その4年後に式年遷宮が行われました。
そして建替え・架け替えの混乱が軽減できること、
そして大工や業者の人員確保なのどの理由から
以降そのまま、遷宮と宇治橋の架け替えは4年のずれがあるのだそうです。
饗土橋姫神社が他の所管社に先駆けて建替えられるのは
宇治橋の守り神を祀る神社だからです。
画像は上から順に、昨年の宇治橋、先日撮影した饗土橋姫神社です。
饗土橋姫神社は宇治橋前にある駐車場裏の杜にあります。
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