■電子の小箱

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  斉明天皇陵発見？？？

  本日の朝刊（讀賣新聞）１面に「斉明天皇陵に“確定”」と出ていました。現在、宮内庁が斉明天皇陵に比定しているのは「車木ケンノウ古墳」奈良県高取郡高取町にある直径約45メートルの円墳です。今回「斉明天皇陵」と「特定」されたのは明日香村北西部にある牽牛子塚古墳（けんごしづか）です。 少し前のマリアさんのブログで、発掘調査中であることは知っていましたがまさか天皇陵と発表されるとは思いませんでした。   一昨年の１月頃に撮った、牽牛子塚古墳の石室です。この時は、益田の岩船との類似を確認するのが目的でこの古墳に興味があったわけではありませんでした。記憶では山の中にある、崩れかけた小山という感じでした。  益田の岩船 発掘調査の結果、牽牛子塚古墳は八角形の古墳でかなり立派な造りであることが判りました。八角形の古墳は天皇陵にのみ許されていたと言われ早朝のニュースでも「斉明天皇陵発見」とも報道されていました。 この調査結果から、宮内庁がすぐに「斉明天皇陵」の比定を変更することはないと思います。調査終了後は、是非とも復元整備をして公開していただきたいものです。宮内庁から斉明天皇陵の比定を受けてしまったら１枚目の画像は絶対に撮ることが出来なくなりますね。整備後もここまで近寄ることは出来ないかも知れません。何と言っても天皇陵ですから、それなりの配慮がなされるでしょう。その意味では貴重な１枚になりました。  .

  2010.09.10

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  法隆寺！！

   久しぶりの法隆寺。四天王寺、叡福寺、そして法隆寺。聖徳太子ゆかりの寺は、青空が似合います。  修復後の金堂内は、全ての仏像をはっきりと目にすることが出来るようになりました。法隆寺はいつ来ても素晴らしいです。  法隆寺が素晴らしいのは・・・。なぜなら、ここが法隆寺だからです。    .

  2010.08.29

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  城南宮は横綱

   久しぶりに城南宮に行きました。我が家の場合、お出かけは通常「まず神社ありき」でお目当ての神社に参拝後、周辺を散策すると言うパターンがほとんど。しかし城南宮は、他に行きたい場所が周辺になく京都市内でありながらアクセスも悪く（市バスは１時間に１本）加えて、初参拝の印象が薄かったせいもあって本当に久々の参拝となりました。この日、参拝したのは城南宮だけだったのですが実は「じゃあ、城南宮に行くか」みたいな感じで気持ち的にはメインは別の場所だったのです。  なぜか印象が薄かった城南宮ですが、この御神水のことはよく覚えていました。伝承ではこの水、若狭の水ということになるのですが伝承はともかく、若狭の水と称するにふさわしくたいへんいいお水だと思いました。  そしてここの巫女さんがまた、何と申しましょうか･･･表現を誤ると私の人格に関わる誤解を招きそうなのですが「慎によい」巫女さんたちだったのです。清楚でかわいらしく、愛想もよく光り輝いて見えました。城南宮については、近々神社ブログの方に詳しく書きたいと思います。「ついでに寄った」みたいだったのに、こんなに素敵な時間を過ごすことが出来て本当にありがたい気持ちになりました（と、申し訳ないという気持ちも・笑）実はタイトルの「城南宮は横綱」は「城南宮が神社の横綱格だ」という意味ではありません。正確には「城南宮は横綱とセットで・・・」になります(_ _)  さて、この日のメイン・イベントとは。言い訳のようですが、家内のリクエストでもあります。先日、なにげなく「ラーメンを食べたい」と思ったのですが我が家で「ラーメン」と言えば、和歌山ラーメンのこと。しかし、ラーメンのためだけに和歌山に行くのもナニですし同じ豚骨醤油で人気の「横綱でもいいか」と言ったところ家内が食いついてきたんです。うちの奥さん、天下一品と横綱ラーメンは「別腹や！」と言って、昼食のあとでも行きそうなくらい大好物。横綱ラーメンは関西を中心に３０店舗ほどあるチェーン店。今回その中から、城南宮のすぐ近くにある京都南IC店を選んだのです。  画像には写っていませんが、もちろんも２杯ずつ･･･。今回はちょっと贅沢に、チャーシュー麺にしました。以前よりも味が濃くなったみたいで、ますます私好みのスープになりました。ここのチャーシューはちょっと薄めなのですが、口の中でとろける感じがたまりません。高血圧のくせに、私はスープまで完食。豚骨もとろけるチャ－シューも体に悪そうですが、「旨いものは完食すべし」・・・ple家の家訓であります。ただ、残念なことも。餃子の味がイマイチなのと、使い放題の刻み葱の香りがまったくしないこと。しかしここのラーメンは、１週間くらいなら連続でもイケそうです。 .

  2010.08.22

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  パワースポットブーム

   パワースポットブームだそうです。数年前から神社ブログをやっています。ご覧いただいた人たちに「行ってみたい」と思っていただくことを願って記事を書いています。そういう意味では、最近のパワースポットブームは喜ばしいことかも知れません。 ブログを始めたきっかけも、私にとっての聖地である箕面のすばらしさをできるだけ多くの人に知らせたいと思ったからでした。他に言いようがないのでブログでもよく使いますが、実は「パワースポット」という言葉はあまり好きではありません。初めてパワースポットに興味を持ったのは、1990年頃のこと。憧れていたその場所は天河神社でした。その当時は転勤で長崎に住んでいたので天河神社参拝の夢が叶ったのは３～４年後だったと思います。 パワースポットではなく、昔から私はよく「癒しの場所」と呼んでいました。聖地、聖域と呼んだりもします。「パワースポット」という言葉に重みを感じないのです。しかし三輪山や伊勢など、どの言葉でもしっくりこない聖地も多くあります。パワースポットという言葉やごく一部の「スピ系」に軽薄さを感じる理由のひとつは神社や神域での、一部のスピ系グループの振るまいに疑問を感じるということ。  神社巡りをしていると、「パワースポット」として知られる神社で時々スピ系のグループと思しき人たちに遭遇します。ごく一部ですが、足が地に着いていない夢遊病者のような状態で境内を歩き目の焦点が合っていないような人を見かけることがあります。神域の気に圧倒されているのかも知れませんが先ずは「参拝や手水の作法くらい覚えてから来い」と言いたくなります。 作法を知らなくても、心をこめてお詣りすればいい。そう言う人もいますが、確かに間違いではありません。そして、大声ではしゃいだり、参道をくわえ煙草で歩く団体客にさえ神域では全ての人に対して平等にご神気は降り注ぎますし神様がそのような不作法者に罰を与えることもないでしょう。しかし、パワースポットをめがけて行くのならば（スピ系のグループに限らず）観光客やたまたま寺社に立ち寄った人、おつき合いで参拝に来た人や団体ツアーの客とは違うのです。そこが神社であり、神聖な場で、人々の祈りの場であると知って行くわけですし何日も何週間も、あるいは何ヶ月も前から訪問の計画を立てるのならばどんな経路で行き、どこに宿泊するかどこにどんな施設があって、どこが気の高い場所であるかリサーチするのと同様に参拝の作法、手水の作法も心得て訪問するべきでしょう。参拝の作法は、時代と共に打ち破られるべき古いしきたりではありません。ましてや手水の作法などは、参拝する人の便宜のために簡略化されたものなのです。初対面の方の家を訪問するときは、誰だってそれなりの準備、心づもりはするでしょう。たとえ相手を思う気持ちがあってもジャージや作業服で披露宴や葬儀に参列する人はいないと思います。それと同様に、参拝の作法は敬意の表現であり礼儀だと思うのです。  たまたま作法を知らないまま参拝したり、うっかり作法を忘れた場合なら他の参拝者の迷惑にならぬよう、心をこめてお詣りすればいいと思います。しかしパワースポットを訪れるツアーを計画するのなら、主催者やリーダーはその場所のリサーチと同様に、参拝や手水の作法くらいは参加者にちゃんと伝えておいて欲しいものです。氏子さんや一般の参拝者から、多少は怪訝な目で見られたとしても境内の木々にハグしたり、片隅で瞑想することはいいと思います。しかし一部の宗教やスピ系のグループがしめ縄や柵を乗り越えて御神木や磐坐（いわくら）に手をかざしたり拝殿前を長時間に渡って占拠する光景を時々見かけます。また、参拝を終えた数人が、境内で大声で談笑する光景もよく見かけます。他の参拝者に迷惑をかける行為は、参拝の作法以前の問題です。かく言う私自身も、ブログネタのための撮影に夢中になってカメラを持つと少々お行儀が悪くなることがあるので、気を付けなくてはいけないと思っています。 ちょっとグチっぽくなってしまいましたが、ついでにもう少し毒を吐きます（笑）。昨日、京都に行ったのですが、少しうんざりする光景に出くわしました。  ちなみに 「こっそり京都のオススメの場所を教えろ」 と言われたら、上の画像の2箇所を上げさせていただきましょう。いわゆる定番の場所ですが、メジャーなスポットではありません。 さて、最近書店などでよく「パワースポット特集」という本を見かけます。家内も１冊買っていますが、なかなかよくまとめられていますし神社参拝の作法などが掲載された本もありました。そんな本に「京都のパワースポット」として必ず紹介されているのが晴明神社。晴明さまは、私が神社巡りを始めた当初から何かとご縁のあるお方です。以来、晴明さまからいろいろと悪戯をされた腹いせに言うのではありませんが晴明神社はパワースポットではありません。晴明さまとつながるための象徴である本殿以外、神社境内に重要なものはありません。もちろん、個人的な「私にとっては」の話です。私にとって晴明神社の存在は、その場に行くことよりも「行こうか」と思った瞬間から、いろいろな場所で関わりが発生する。そんな感じです。私が初めて晴明神社に参拝したのは、2004年の秋頃でした。以来、参拝する度にあの狭い境内に新しい「オブジェ」が増えて行きました。初参拝から現在まで、晴明神社に出来たものは手水の屋根、厄除の桃、五芒星をあしらった鳥居の額、固められた地面、晴明公坐像。晴明井だって、陰陽師ブームの時に作られたもの。そして今回はこれ。  画像上は、晴明井前の地面に描かれた北斗七星。つまり、このあたりはこういうものを描くことが出来る地面なのです。そして今回驚いたのは下の画像、「ハグ台」です。これはスピ系参拝者の便宜を図ってのものか、御神木の根本を護るたものものか・・・。この御神木の前にある立て看板には「両手をあてて大樹の力を感じとってください」と書かれてあります。多くの参拝者がこの台に上がって、御神木の楠に手をあてたり競い合うようにハグしていました。申し訳ないですが、私はその光景に少々うんざりした気分になりました。私も多くの木々から癒しをいただいている口なので、御神木に触れること、ハグすることは否定しません。しかし、木なら何でもいいわけでなくただパワーをもらおうという安易な気持ちで木々に触れたりハグすべきではないとも思っています。晴明神社のこの楠が、どういういきさつでここにあるのか私は知りません。樹齢300年と称すこの楠は、社殿や社務所を傷めないために人の手が加えられ、切り刻まれています。境内にある他の木は盆栽のような植栽ですし、周囲にある苔さえもつい最近、造園業者によって植えられたもの。つまりこの楠さまは、傷つき孤独な御神木なのです。敬意を表し、今後も元気な成長をお祈りするべきで「お、パワーもらおうぜ！」 などと言いながらハグするのはいかがなものかと思うのです。思いの外、毒を吐いてしまいましたがご気分を害された方がいらっしゃれば、誠に申し訳ないです。聖地を愛でるオヤジのグチとお許しください。たとえブームに乗ってのこととは言え、神社や聖地に興味を持った人たちが、いずれはパワースポットの意味を知りその人たち独自の「聖地」と出会うことを願っています。 .

  2010.08.16

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• お盆の思い出

  「寝盆」を決め込んだ今年のお盆休みですが実は弟や従兄弟は小浜に集まっています。私は事情があって、宴会で大騒ぎする気分でもなく暑さにかまけて親戚付合いも、お墓参りも失礼させていただきました。しかしお盆なので、あらためてご先祖様へ感謝の気持ちを捧げます。ご先祖様と言えば、最初に思うのは小浜の祖父母とあばんのこと。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 何年も前の夏のこといとこや弟一家と小浜の家に集まった子供たちが寝静まったあとで私は、グラス片手に外に出た酔い覚ましのつもりだったがお気に入りのボトルに、無意識のうちに手が伸びていたのだ玄関前に腰掛けて虫の声を肴にグラスを傾けた足元に散乱する花火の燃えかすに子供たちの歓声の余韻が残っていた戦（いくさ）のあとのようなその光景は私たちが子供の頃とおんなじだった琥珀のグラスを遠くの家の灯にすかしていると昔、おじいちゃんと酒を飲んだことを思い出した大学生の頃おじいちゃんとよく、差しで酒を飲んだ「孫と飲めるとは思わなんだ。ん、長生きはするもんや」いつもそう言って喜んでくれた　　　☆　☆　☆ある夏の夜おじいちゃんと私は、玄関前の道端にゴザを敷き一升瓶の酒を、湯飲茶碗で飲んでいたそのうち、二人とも寝転がって星を眺めた二人でかみ合わないウンチクを交し合っていると天頂付近に怪しい光を見つけたその光は、ほんの数分間だけ星の間を蛇行して、やがて消えた二人とも酔っていたが二人ともちゃんと見た、確かに見たその時、私は自慢げにおじいちゃんには理解できない、UFOの話でもしたのだろう...　　　☆　☆　☆そんな思い出に浸りながら私は、あの頃と変わらない星空を見上げた「そう言えばおじいちゃん、あの時言ったよなあ...」『おまえが　　　　どんなに一生懸命説明しても　　　　　　　二人で確かに見ても　　　　　　　　　　　おまえには悪いが　　　　　　　　　わしは　　　　　　　絶対、　　　　　宇宙人など　　　　　　　　　　信用せん......』そこまで思い出したとき暖かい風が吹き抜けてグラスの氷を鳴らした裏山の笹が、ざわざわと笑った　　　☆　☆　☆明日、久しぶりに小浜の家に従兄弟たちが集まるらしい。私は残念ながら事情があって、参加出来ない。でも　おじいちゃん僕は遠く離れた大阪でおじいちゃんが大好きだった日本酒で天国に向かって乾杯するよ。乾杯のあとは、いつかの夏の夜のように琥珀色のグラスを片手に妻と二人でおじいちゃんの思い出話でもするよ。妻はおじいちゃんのことを知らないけれど小浜の家と、おじいちゃんの話が大好きなんや。おじいちゃんの孫で、いっしょにお酒を呑んだのは僕だけやからね。    .

  2010.08.13

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• 寝　盆

  「寝正月」というのがあるのだから、「寝盆」もあっていいと思いますが。ここ数年、毎年のことではありますがモーレツに暑いです。暑だから夏いのは仕方ないのですが、気温が体温くらいあるというのは、たまりません。私が子供の頃の夏は、３０度を越えるか越えないかそのくらいの気温だったと記憶しています。こんなに暑いのに、外に出たり体を動かすなんて道理に合いませんし、自殺行為に近いものがあります。と言うわけで、今年のお盆休みは家でゴロゴロします。せっかく御朱印帳を買いましたが、神社巡りは９月から。初めての御朱印帳のスタートは、やはり伊勢に決めたのです。既にホテルやレンタカーの手配も完了。内宮・外宮、伊雑宮、瀧原宮と、昨年のリベンジ（天の岩屋etc）を効率よく廻るルートを思案中です。９月まではエアコンの効いた部屋で、「夏眠」することにします。冗談じゃなく、これだけ暑いとそのうち本当に「夏眠」する動物が出てくるかも知れません。  暑くて元気なのは、ウルサイ蝉ども。大阪では、街の中心部でもクマゼミが鳴いています。半端じゃなくウルサイです。「うるさい」は漢字で「五月蠅い」と書きますが、先日の国会で、「超うるさい」は「８月蝉い」と書くことに決まったそうです。しかしクマゼミなんてのは、昔は田舎でもなかなかお目にかかれませんでした。温暖化や都会の地下や気温が冬でも下がりにくいことなどが原因だそうです。ヤツらは自分で飛んで来たわけではありません。公園や街路樹の植栽の根っこといっしょに、南の方から幼虫が運ばれて来たと言われています。しかし、昔は大阪の冬を越すことが出来ず夏に成虫にまで成長出来なかったのですが最近は上記のような理由により、大発生となったそうで。しかし、大阪で鳴くクマゼミはただウルサイだけ。昔のクマゼミは日本の蝉の王者らしく、気品があったものです。授業中に近くで鳴き始めようものならみんな聞き惚れて授業などそっちのけ。最近のクマゼミと違って、合唱なんか絶対しませんでした。他の蝉がいない場所に１匹でやって来て、誇り高く鳴き始めました。「シャーー　シャーー　シャー･･･」最初はゆっくりと鳴き、徐々に早く大きくなるのが特徴でした。最近の大阪クマゼミは、「最初のゆっくり」もないし気品も威厳もなく、クソやかましい雑音でしかありません。しかも連中は、朝の５時過ぎには鳴き始めます。小浜あたりに行くと、一番の早起きはニイニイゼミです。ああいう蝉の声を聞くとほっとします。ニイニイゼミの声で目が覚めて、やがて始まるアブラゼミの合唱に、時々混じるミンミンゼミやツクツクボウシ。庭でキリギリスが鳴き始めたら素麺を食い、カナカナとヒグラシの声が聞こえたらビールの栓を抜く。蚊取線香の匂い、井村屋のあずきバー。これが私の夏のイメージ。嗚呼･･･８月中に、一度は小浜に行こうかしら。   .

  2010.08.10

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  京都のお買い物

    先の３連休の中日（「ちゅうにち」ではなく「なかび」と読んでください）、日記でもご紹介したように珍しく洋食屋さんなんぞに繰り出したple夫婦。うちの場合（と、言うか、私の場合）、お出かけと言えば神社巡りかブログねた探しが目的のようなもの。ただし「ブログねた」と申しましてもワタクシグルメを堪能出来るほどセレブでもなければ舌も肥えておりません。ペットもいなければ、ガキもなし。スイーツに興味もないし、イベントにも興味なし。だいたい人ごみが嫌いなので、人が集まる場所を避ける傾向にありしたがって多くの人が楽しむ事柄に縁がないのであります。今さら精神世界（スピリチュアル）の話題で書こうとも思いませんし皆様のお役に立てる話題なども持ち合わせておりません。先日の京都では、その洋食屋さんがメインの「ねた」だったのですが珍しく「サブねた」も仕込んでおりました。長梅雨が明けての、久しぶりのお出かけということもあって市バスの時刻表まで調べて計画を立てていたのです。今回の「小ねた」はお買い物。ま、タイトルに書いちゃってますからバレバレですよね。京都のおみやげと言うと、昔は八つ橋と五色豆でした。最近はその八つ橋も、生八つ橋の方が人気のようですし五色豆なんてのはあまり聞かなくなりましたね。最近の修学旅行生は、家族にどんなおみやげを買っているのでしょうか。まさか「根性」とか「努力」って書かれた置物とか「清水寺」とかのペナントってことはないでしょうね。（若い人にはわからない話題でした・笑）今回、私が京都で買ったもの「その１」はこれ   大安（だいやす）さんの「割かぼちゃ」というお漬物（525円也）。夏季限定商品で、今の時期にしか買えません。私は大安さんの季節限定の漬物が大好きです。特にこの夏のかぼちゃと、春の筍がお気に入りです。これらは他所ではちょっとお目にかかれないものだと思います。そう言えば昔は、ご当地でしか買えない名産品がたくさんありました。福砂屋のカステラ、やまやの辛子めんたいこ、そして「根性」と書かれた置物（ウソです）。今では全国とは言わないまでも、いろんな都市の有名百貨店で買うことが出来ます。実はこの大安さん、阪神百貨店の地下にもお店があります。しかし、やっぱり大安のお漬物は京都で買いたいのです。とにかくこの「割かぼちゃ」はオススメでございます。デパ地下は未確認ですが、京都のお店ではたいがい試食が出来ます。ただし日持ちはしません。 そしてお買い物「その２」じゃぁ～ん。  今更ご披露するのも恥ずかしいのですが、御朱印帳です。この画像、ひょっとしたら逆さまかも（笑）以前から買おうと思いながら、なかなか買えずに数年たってしまいました。どうせなら、買った場所もネタにしようと思い京都・寺町の鳩居堂で買うことにしたのです。「龍水御朱印帳」という、神社ブログを始めて４年近くになります。そういうタイトルのブログをやっていながら、先日やっと、初めて「御朱印帳」をGETしたというわけです。ただし言い訳をするようですが、御朱印帳を持たなかったのは私なりに一応理由があったのです。私に限らず、男は何でも集めたがる傾向があるのです。切手、コイン、王冠、シール、昆虫の標本、野球選手のカード等々。他人の下着、しかも洗っていないものを集める奴もいるそうです。下着の方は、ここで言う「収集」とはちょっとカテゴリーが異なりますが。とにかく実益のないもの、つまり他人から見たらガラクタのようなものでも男は集めたがったり、少なくとも子供の頃にそういう体験をしているものです。一方、切手収集が趣味だという女性を知りません。皆無ではないと思いますが、圧倒的に男性の方が多いと思います。うちの家内も、集めているのはお店のスタンプとポイントくらい。お金と物に直結するものしか集める気はないそうです。そういうわけで御朱印帳を持つと、私は「収集」に走る懸念がありました。そこそこの神社に参拝しても、運悪く社務所が無人だとせっかくの参拝なのに落胆してしまうかも知れませんし、社務所がないような神社には参拝しないような気もしたのです。「収集」に気が行くと、例えば御朱印帳を忘れたりしたらその日一日、全く無駄なお出かけに思えてしまう心配もあったのです。それに、御朱印をいただけば当然ブログに掲載すると思いますがそうなると、御朱印がいただけなかった神社は記事にしないかも知れません。くだらない心配だと思うでしょうが、変な所で完璧主義です。今でも変なこだわりがあって、たいしたデジカメでもないのに、納得出来る写真が撮れなければ記事にしていません。しかも写真には絶対人を入れない（ご神職・巫女さんを除く）というこだわりも。これに「御朱印」が加わると、さらに記事にする条件が厳しくなりそうで･･･笑 ところで、この御朱印帳。記念すべき　１ページ目 にどの神社の御朱印をいただくか･･･。現在、おおいに悩んでおります。バカですよねぇ。   .

  2010.07.28

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  京都の洋食屋さん

   先週、やっと梅雨が明けました。古代史の方は一休みして、久々のおでかけ日記。 京都のちょっぴりマニアックな神社を廻りましたが期待外れの感は否めず、神社ブログの方のネタになるかどうか･･･貧乏ヒマ無しの上に、今年の梅雨の長雨で神社ブログの更新がままなりません。  やっとお天気になって出かけたものの（先週の日曜日）夏の強烈な陽射しは、神社撮影には向きません。普段なら「絵」になりそうなシーンも、この日は全く写真にならず神社は早々にあきらめてしまいました。てなわけで、珍しく洋食屋さんの紹介です。ブログ歴およそ６年ですが、お店の紹介記事は過去に１～２度しか記憶にありません。うちはのんべぇ夫婦。京都や奈良を回る時は、飲むことを前提に電車・バス等を利用します。いつもなら量と値段重視のため、王将かサイゼリア狙いなのですが「たまにはコジャレタお店にでも行くべぇ」ということになりました。この日おじゃましたのは「はせがわ」という洋食屋さん。京都市北区小山下内河原町、地下鉄・北大路駅から５分北大路橋西詰めあたりにあるお店です。１１時１５分の開店時間と同時に入った客は、私たちを含めて３組。しかし、私たちがお店を出る頃には満席で店内にも店外にも待っている人が数組いらっしゃいました。特に店外は日陰のない場所で（待ち時間は何分ほどだったかは不明）、「そこまでするか」クラスのお店ということなのでしょう。  私が注文したのは　「ハンバーグ＆ヒレカツ」あまり美味しそうに見えないかも知れませんが、こういう写真は専門外なのでご容赦ください。これにパン（orライス）と、スープが付いてたったの１０００円。お値段もビックリですが、ボリュームも半端ちゃいます。大男（180ｃｍ自称85ｋｇ）の私でも、満腹で苦しかったほど。ここはハンバーグで知られるお店なのだそうです。家内は絶賛しておりましたが、私は65点くらいかな。自家製デミグラスソースなんてのを期待しておりましたがちょっとケチャップに近いソース。おまけにヒレカツのソースがさらにケチャップに近く付き合わせのスパゲティーもナポリタン。これだけケチャップ攻撃に遭えば、苦しくなったのも無理のないことかも。次回の注文時には、そのヘンを考えてメニューを選ぼうと思います。更に残念だったのは、ビールが瓶しか置いてなかったこと。これは飲兵衛の我儘ですが、ジョッキの生が欲しかったです。  こちらがメニューの一部。中央に見える瓶は、サラダ用のドレッシング。このドレッシング、たぶんここのオリジナルだと思うのですがこいつは絶品でありました。入念に何度も吟味して、帰って自分で作ってみたいと思いました。ちなみに、ウマイものを食べると家内と私の性格の違いがはっきり出ます。私は「これ、どうやって作るんやろう？」家内は「これ、どこかに売ってるやろか？」普通、逆やと思いますが･･･。  .

  2010.07.25

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• 九州王朝 ３

  日本書紀の不可解な記述１．古代天皇が在位した時代（在位年数も含め）２．神功皇后について３．厩戸皇子について４．天武天皇について結局ここまで回りくどくなってしまいましたが、本日は「九州王朝説」の観点からそれらを考えてみます。まずは「九州王朝」についてご説明しなくてはなりませんが、そいつはまた後日のことにさせていただきます。私たちはずっと、古事記や日本書紀を元にして歴史を学んできました。ですから、日本の歴史＝天皇家の歴史と思っていました。今日のところは、想像でけっこうです。７世紀までの大陸や半島において、「倭国と言えば、大和ではなく九州の国のことだった」そう思ってみてください。そうだったと仮定して、上記「１」～「４」を見てみます。１．古代天皇が在位した時代（在位年数も含め）神武天皇の即位を紀元前660年に設定したのは、中国の讖緯（しんい）説に基づいて、王朝が交代する革命が起こる辛酉の年に合わせたと言われています。天皇家の権威を高めるために、天皇家の歴史を古く見せる。確かにそうですが、裏を返せば「昔は天皇が日本の支配者ではなかった」とも言えるのではないでしょうか。神武天皇の即位が紀元前660年だったなど、記紀編纂当時の人はみんな「デッチアゲ」だと知っていたはず。それがまかり通ったのは、天皇の権威にとって都合がよかっただけではなく大和の豪族たちすべてにとっても都合がよいことだったなら誰もモンクは言いません。つまり「日本は太古の昔から、大和の天皇が治めた国だ」と主張できるから。九州王朝の存在を抹消してしまえば、天皇と大和の権威が高まるというわけです。これは大和の人々の思惑というより、唐の支持があった可能性が高いのです。このことについては、後日考えて行こうと思います。２．神功皇后について天皇家の歴史を古く見せるため、天皇の年齢や在位期間を大幅に水増ししたわけですがその「割り振り」に疑問を感じることを、少し前にご説明させていただきました。神話で天皇の寿命が短い（人と同じ）ことの逸話を載せておきながら、１００歳を超える天皇が数多くいること。天皇は天照大神の子孫なのだから、初期の天皇の年齢を操作すればいいのに仁徳天皇あたりまで異常なほど高齢の天皇ばかりなのです。なぜそのような操作が必要だったのか。それは、この神功皇后を３世紀はじめの「女王」に充てたかったからです。もうお気づきだと思いますが、３世紀はじめと言えば「魏志倭人伝」に書かれている卑弥呼や邪馬壹国の時代です。日本書紀の編者は、神功皇后が卑弥呼または壹与だとも、そうでないとも明記せず「魏誌に言う。倭の女王は･･･中略･･･貢を持ってきた」と、さらりと書いています。つまり、都合のいいつじつま合わせ。三国志（魏志倭人伝）と日本書紀の両方を照らし合わせた人が勝手に「神功皇后は卑弥呼」だと解釈できるようにごまかしているのです。邪馬壹国がここで言う「九州王朝」だったか、またはそのルーツだったかは不明ですが九州王朝の存在を隠し、有史以来この日本を治めていたのは近畿大和だとする立場から日本書紀の編者は魏と交流があった「女王国」が大和であったと装いたかったのです。しかし「魏志倭人伝」の内容と日本書紀の記述を合わせることまではしませんでした。魏志倭人伝に書かれている内容が、大和の地理や風俗などと大きく異なることを知っていたからでしょう。「魏誌に言う。倭の女王は･･･中略･･･貢を持ってきた」「読者」が勝手に勘違いしてくれるような書き方をしたのです。そして神功皇后の最後の方には「晋の天子の言動などを記した起居注に、武帝の泰初２年１０月、　倭の女王が何度も通訳を重ねて貢献したと記している」とも、書かれてあります。この「倭の女王」とは、卑弥呼の死後のことですから壹与のことでしょうか。神功皇后を卑弥呼だと断定したり、日本書紀で「卑弥呼」の名を出さなかったのは「では壹与は誰か？」と突っ込まれないように曖昧にしているのではないでしょうか。日本書紀の記述で中国の歴史書に言及することは珍しいと思うのですが神功皇后紀では何度も紹介されています。神功皇后紀のこのような記述が何を意味するかも興味深いのですが日本書紀の編者が「魏志倭人伝」や「邪馬壹国」「卑弥呼」のことをよく知っていたということは確かです。なのに魏志倭人伝に書かれた倭国と大和、そして倭国の女王と神功皇后の関係（関連）を曖昧にしていることに注目したいと思うのです。古代中国の歴史書に、「倭国」の情勢について書かれたものが他にもあります。我々にもなじみ深い「三国志」や「隋書」など、どの歴史書にも「倭国伝」はあります。その中で、わりと具体的なこと（たとえば、その時代の人物名など）が書かれたものはまずは前述の「魏志倭人伝（三国志）」ここには邪馬壹国や卑弥呼のことが書かれてあります。そして「宋書」などに書かれた、いわゆる「倭の五王」のこと。もうひとつ、「隋書」ここには「アメノタリシヒコ」という倭国王（男）が「日出処天子･･･」というケシカラン親書を持って来たと書かれています。さてここで、日本書紀の不可解な記述「３．厩戸皇子について」です。隋書に書かれている倭国王・アメノタリシヒコは九州王朝の王であるとすれば日本書紀の編者は、ここでも偽装工作を強いられることになります。しかしマズイことになりました。倭国王が隋に使者を送った時代は、大和では推古天皇の御代でした。隋書に倭国王は男だと書かれてあるので、倭国王は推古天皇ではない。さすがにこの時代になると、初期の天皇のように、活躍した年代をずらすわけに行かなかったようです。文字のない時代の伝承・伝説の「遠い遠い昔の天皇の話」とは違ってこの時代にもなれば大和内外の氏族の記憶に新しいことだったのでしょう。各地の各氏族でも「○○家伝」といったものも作られるようになっていたでしょうし朝鮮半島の歴史書との関係も懸念され、デタラメを書くわけに行きません。天皇家の歴史を捏造する国家プロジェクトなので、日本書紀のウソは絶対に見破られてはいけないのです。先にも書きましたが、日本書紀の記述は継体天皇紀あたりからは実際の時代に即して書かれているのではないかと想像しています。無責任なようですが、ごく薄い根拠による私の勝手な想像です。ところで日本書紀の編者は困ったことでしょう。アメノタリシヒコという男の倭国王をどうにかしなければいけません。この続きは、次回に。

  2010.07.13

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• 九州王朝２

  ちょっとおさらいです。今まで長々と書いてきた、日本書紀の記述の中で不可解なこと１．古代天皇が在位した時代（在位年数も含め）２．神功皇后について３．厩戸皇子について４．天武天皇についてこれらの謎について、私が以前に考えていたことをご紹介します。「１」については、単純に「天皇家の歴史を古く見せる」そのようにしか考えていませんでした。各天皇の在位期間や年齢は、本来の在位期間や年齢に準じた割合で満遍なく割り振ったと、漠然と考えていました。「２」については、疑問にすら感じていませんでした。「３」については、藤原氏台頭の布石だと考えていました。厩戸皇子を聖人化し、その一族を滅ぼしたのが蘇我氏だというストーリー。大政治家だった馬子を天皇弑逆の張本人とし、蝦夷・入鹿は横暴な人物に仕立て上げて、「聖人」たる厩戸皇子の一族を「斑鳩宮襲撃事件」で滅ぼしてしまう極悪政治家とする構図。そのような天皇家を脅かすほどの権力を誇示する蘇我氏を討って天皇中心の政治を実現させる立役者として、藤原氏が政治の中枢に躍り出る正当性を説く。斑鳩宮襲撃事件あたりから、以降の歴史は「藤原氏が書いたシナリオ通りに動いていたのかなぁ」などとも想像していました。天智天皇と鎌足の関係を考えると、壬申の乱以降の藤原氏が問題ですが鎌足の子、不比等（天智の子だという説も）は権力の座につき以後も藤原氏の時代がつづくことになりました。ただし、斑鳩宮襲撃事件で命を落としたのは厩戸皇子ではないので厩戸皇子を聖人扱いする必要性は薄いような気がします。そして、天皇家のための歴史書が、藤原氏のために書かれるわけはありませんしそんな歴史書では天皇家にも他の氏族にも受け入れられるはずがありません。「４」については、先に書いた通りです。天智の娘を何人も妻に迎えているなど、天智と天武が同母兄弟であったとは思えません。それでも天武が壬申の乱後、天皇として即位したことを正当化するそして天武天皇の出自を隠すために書かれたのが日本書紀だという説があります。私も一時、「なるほどなぁ」と納得していました。しかし、皇統が天智系に戻った後も「日本書紀」が破棄も訂正もされなかったそのことを考えると天武を正当化する目的で日本書紀が書かれたとは言えないと思うのです。九州王朝説に注目した時、これらの疑問がすっきりと解決できると感じました。いろいろ疑問もありましたが、学べば学ぶほど九州王朝への思いが深まります。新しい情報や発見も、九州王朝説を後押しするものばかりです。次回は上記の謎解明を中心に、九州王朝説の観点から書きたいと思います。

  2010.07.04

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• 九州王朝説について

   「九州王朝」という言葉を聞いたことがあるでしょうか？そういった説の存在は、１０年くらい前から知っていましたがほとんど吟味もせず、いわゆる「とんでも説」のひとつと片付けて最近まであまり注目していませんでした。その「九州王朝説」に注目するようになったのは同じ楽天ブログで知り合った素盞嗚さんとの出会いがきっかけでした。だいたい古代史ファンというもの、普段は「話し相手がいなくて寂しい」などと言いながら、出会うと反目し合う困った種族であります。特に得意とする時代については、他人の意見は一切受け付けないという頑固者も多いのです。しかし不思議なことに、素盞嗚さんとはお互いに素直に相手の考えを聞くことができたんです。少々強面のようですが（笑）、稀有な古代史仲間です。私は全てにおいて彼の足元にも及ばない半端モンですが、音楽好き（彼は現役ドラマー）で、飲兵衛という共通点があったからかも知れません。残念ながら現在、素盞嗚さんの古代史ブログは休止中のようです。以後、ご紹介しようとしている「九州王朝説」は７世紀までの倭国（日本）とは、九州・倭国のことであり日本書紀はその事実を隠蔽するための歴史書とするもの。しかし、私の「九州王朝」に関する知識は僅かで大和を中心に語られた歴史の疑問や矛盾を晴らす「一説」として注目しているに過ぎません。素盞嗚さんは、中国各時代の歴史書の「倭国伝」を読み解き謎に迫ろうとされています。今回、日本書紀の疑問点や、そしてこのシリーズを書くきっかけとなった「聖徳太子はいなかった？」というテーマについて考えるにあたって再度　「九州王朝」　についての本を読むと、かなり奥深いものがあると感じました。ブログでちょこちょこっと書くそんな簡単にまとめられるほど、私には知識がないことも痛感したのであります。さきほどWikiで「九州王朝」を調べてみましたが意外な説や新しい情報が満載で、おろおろしてしまいました。その中で気になったのは蘇我氏のこと。馬子・蝦夷・入鹿などは名前としては不自然とした上で、馬子と入鹿を足せば「馬鹿」になることなどを指摘していました。蘇我氏は九州王朝の王家だとも書かれてありました。だとすれば、先日書いた「崇峻天皇暗殺事件」での疑問も馬子や一族の判断で行った可能性も否定できなくなります。ただし日本書紀の記述としてはイレギュラーですが。なぜなら、あの記述では天皇よりも蘇我氏の立場が上であったという証拠を残すことになりますしあくまでも蘇我氏を天皇の臣下とするならば、天皇が臣下によって暗殺された不名誉も残してしまったからです。素盞嗚さんも以前、古代史ブログで蘇我氏のことを「九州王朝」の一族と言っておられました。蘇我氏が大和に来たきっかけは「継体の乱」（一般的には「磐井の乱」と呼ばれるもの）大和が２度と筑紫に対して不穏な動きをしないよう、監視役として送り込まれたとのこと。蘇我氏の出自については、私は轡十文字を付けて保留中。と、言いますのも私の、良く言えば「浪漫」、悪く言えば「妄想」なのですが蘇我氏は出雲の出身ではないかと考えているのです。「古代史妄想　１ 」「古代史妄想　２ 」「古代史妄想　３ 」さて、九州王朝。ちょっと抵抗のある方もいらっしゃるかも知れませんが次回からは厩戸皇子の謎も含めた日本書紀の謎について九州王朝説の観点からご説明して行こうと思います。※素盞嗚さんの最近の九州王朝関連の記事（古代史専門ブログではありませんが）日本古代の真実を解く！１　倭の五王の住む都  .

  2010.07.01

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• 疑問点　その２

  日本書紀の記述の中で不可解なこと１．古代天皇が在位した時代（在位年数も含め）２．神功皇后について３．厩戸皇子について４．天武天皇について前回までに以上の４点のうち「１」と「４」に加え「崇峻天皇暗殺事件」について、ご説明しました。（「１」と「４」については「過去記事を読め」という手抜きでしたが）今回は予定を変更して、出来るだけ簡略に「２」と「４」について書きます。■神功皇后について日本書紀は各天皇ごとに書かれていますが、唯一皇后の巻が書かれているのが神功皇后です。先に１００歳超の天皇をご紹介しましたが、神功皇后もほぼ１００歳。夫である仲哀天皇が急死したとは言え（既述のように不審死）、およそ７０年間に渡って政務を取り仕切ったことになっています。皇后の死後、息子の応神天皇が即位したのは、応神天皇が７０歳になってからでした。皇后の年齢も、空位期間の長さも不自然です。神功皇后は「伝説の皇后」と言うべき、大活躍した女性だったのでしょう。日本書紀の中で唯一皇后紀が書かれ、天皇以上に目立つ存在に「仕立て上げ」られているのには理由があります。私は、日本書紀の編者はどうしてもこの皇后を３世紀前半の「女王」のような存在にしたかったのだと考えています。また、昨年書いた記事「古代天皇の在位 」でご紹介したように古代天皇の年齢と在位した時代に大いに疑問を感じています。既述のように日本書紀では天皇の歴史を古く装うために、初代天皇神武の即位年をB.C６６０年としました。そのため、以後の天皇の年齢を増やす必要があったことはよしとしても、その「割り振り」に不自然さを感じるのです。歴史を古く装うためならば、１００歳以上の天皇が多数いたことにしたり多くの天皇の在位期間を大幅に水増しする必要はありません。最初の何代かの天皇だけ、４００歳とか３００歳とか長寿にすれば編纂も楽ですし、神話的にも自然なのです。つまり、天皇は高天原の天照大神の子孫なので長寿でいいのです。それが葦原中国（あしはらのなかつくに＝日本・地上）の女性と交わって徐々に寿命が短くなったように調整すれば自然かつ簡単に天皇家の歴史を古く装うことが出来るのではないでしょうか。日本書紀の編者がそうしなかったのはなぜか。その謎解きは神功皇后が鍵となっていると思っています。つまり、伝説の女傑・神功皇后を、どうしても３世紀前半の皇后にしたかったから。そのため編者たちは、B.C６６０年から３世紀までの間に神武～仲哀天皇を割り振り、応神天皇以降を３世紀半ばから５～６世紀に割り振らなければならなかったのです。神功皇后の時代をなぜ３世紀前半に設定する必要があったのか。それは次回にご説明します（もう気が付いたかな？）。■厩戸皇子（聖徳太子）について何度も言うように、日本書紀において厩戸皇子の扱いは特別なものがあります。厩戸皇子は用明天皇の皇子であり、推古天皇の時代には「摂政」として天皇を補佐したとされています。従って日本書紀に既述があって当然なのですが、他の皇子とは大きく違う「異色の天才」として描かれています。■聖人　生まれてほどなくものを言い、聖人のような知恵を持っていた■豊聡耳　一度に１０人の訴えを聞かれても、聞き誤ることはなかった■兼知未然　先のことまでよく見通しておられた■片岡の太子と飢人　厩戸が片岡山に行ったとき、出会った行き倒れの飢人に食物と服を与えた　その飢人は聖であった。人々は「聖は聖を知る」と感心した念のため申し上げますが、上の既述は「聖徳太子信仰」の書物ではなく日本書紀に書かれてあることです。その他、厩戸皇子の功績としては1.仏教の興隆。四天王寺・斑鳩寺（法隆寺）の建立。2.冠位十二階の制定3.十七条憲法の制定4.遣隋使の派遣　　　　　　　　　　　など最近では、上記「１」以外は日本書紀編纂時の創作だとする説もあります。これほど政治的に目立った皇子は、厩戸皇子の後にも先にもいないのではないでしょうか？皇太子として天皇を補佐した皇子の既述は他にもありますが、厩戸皇子の功績は突出していると言うより、皇太子としては不自然なほどの働きです。皇子の既述に関しては「人望が厚い」「文武に秀で」程度がせいぜいなのです。そもそも天皇ですら、人格や人望について語られることは少ないと感じています。上記のように、厩戸皇子に関する記述はある意味「異常」なのです。極めつけは、厩戸皇子薨去の場面。厩戸皇子は斑鳩宮に薨去された。このとき諸王・諸臣および天下の人民は、老いた者は愛児を失ったように悲しみ、塩や酢の味さえもわからぬ程であった。若き者は慈父慈母を失ったように、泣き叫ぶ声は巷にあふれた。農夫は耕すことも休み、稲つく女は杵音もさせなかった。皆が言った。「日も月も光を失い、天地も崩れたようなものだ。これから誰を頼みにしようか」以下　省略。日本書紀に記されているどの天皇紀を見ても、天皇崩御の記事でもこれほどの既述はありません。天皇崩御の既述の一例をいくつかご紹介します。・天皇は崩御された。年75歳。朝廷の中庭に殯宮（もがりのみや）を置かれた（推古天皇）・天皇は百済宮で崩御された。宮の北に殯宮を設けた。　このとき東宮の開別皇子は16歳で誄（しのびごと）をよまれた（舒明天皇）・天皇は正殿で崩御された。殯宮を南庭に建てた（孝徳天皇）これらは極端な例ではありません。むしろスタンダードなのです。なぜこれほどまでに、厩戸皇子がクローズアップされているのか。そしてさらに、仮に一部の政治的功績や聖人伝承が後世の創作だとしたら、なぜ日本書紀の編者はそのような「捏造」を行う必要があったのか。私は次のように考えています。推古天皇という女帝の時代に、政治上、実質的には辣腕を振るった男性があたかも「国王」のごとく存在していたと装うため。なぜそんなややこしいことをしたのか。なんだかとってもアヤシイ説を語ろうとしているような感じですが。ある意味そうかも（笑）では次回は、今まで語ってきた「日本書紀の不可解」について一気に解明する「ある考え」をご紹介します。題しまして　「日本の首都は、九州にあった！！」の巻。

  2010.06.29

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  日本書紀の疑問点について

   前回の「崇峻天皇暗殺事件」もそうですが、日本書紀の記述には、いくつか不可解なことがあります。隋書や三国志などの中国の歴史書と違って、日本書紀は天皇の命によって編纂された天皇家中心の歴史書です。従って、天皇家の不利・不名誉な事実は隠され天皇の権威と功績が美化された箇所があると想像できます。日本書紀は古代日本を知る上で貴重な資料ではありますが、反面、全てを鵜呑みにするわけにもいかないのです。しかし「隠蔽」や「嘘」の記述には不自然なものがあります。怪しい記述や、ポロリとボロが出た部分もあるのは世のお父さんたちが奥さんに嘘をつくときと似ています。（私のことではありません）では、私が日本書紀の中で「？？？」と感じている部分をご紹介します。 １．古代天皇が在位した時代　　初代天皇とされる神武天皇が即位したとされるのは、紀元前７世紀のこと。　　第１１代の垂仁天皇までは紀元前の天皇ということになっています。　　そして第１６代の仁徳天皇あたりまで、１００歳を越える天皇が多数存在することも　　大きな疑問を感じます。　　２．神功皇后について　　神代（神話）は別として、日本書紀は各天皇ごとに書かれています。　　　　唯一皇后の巻が書かれているのが神功皇后です。　　　　神功皇后だけがその功績を天皇並に記されている理由はなにか。３．厩戸皇子について　　日本書紀において厩戸皇子の扱いは特別なものがあります。　　古代の皇子の活躍に関する記述は少なくありません。　　　　特に日本武尊は古事記ではヒーローとして扱われています。　　　しかし厩戸皇子は用明・崇峻・推古と三代の天皇紀に記載され、　　その活躍は政治のみならず聖人としての逸話も記されています。　　　　そしてその薨去に関する記述も異例の扱いを受けています。　　また、推古をたすけ国政を全て任されていた厩戸皇子が、　　飛鳥から遠く離れた斑鳩に宮を構えたことも不思議です。４．天武天皇について　　日本書紀では概ね１天皇１巻という構成になっています。　　在位期間が短い天皇の場合、まとめて書かれている巻もあります。　　しかし、天武天皇だけは２卷にわたって書かれています。 上記のうち、「１」と「４」については、昨年の記事をご覧いただきたいと思います。　　　     古代天皇の在位 　　　     天武天皇について     ※せっかくなので、古代史ものを集めた「電子の小箱２」にリンクしました 次回は、私が考えている「ある仮説」についてご説明します。コメントがなくても、足跡がなくてもめげずにガンバって書きます  .

  2010.06.26

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• 崇峻天皇暗殺事件

   まずは崇峻天皇暗殺事件について書く前に少し崇峻天皇についてご紹介します。よく蘇我馬子の傀儡天皇だと言われます。ちょっと端折りますが、要するに馬子の力がなければ即位はなかった天皇です。宮を構えたのは倉梯（くらはし）という場所。明日香からはかなり離れており、形だけの天皇とも言われ馬子らから軽んじられた存在だったとも言われています。実際倉梯という土地は、明日香からは離れているだけでなく行ってみてわかったのですが、山を越えた場所になります。しかし辺鄙な場所かと言えば、必ずしもそうとは言えません。古代天皇の聖地とも言われる「磐余」に近く当時厩戸皇子が住んでいたと思われる上之宮にも近い場所でした。従って、従来よく言われていたような「ポツンと取り残された」そんな寂しい天皇だったとは限らないと思います。さて崇峻天皇暗殺事件について。日本書紀に書かれてあることを要約してご紹介します。要約崇峻５年冬１０月４日献上された猪を指差して天皇がおっしゃった。「いつかこの猪の首を斬るように、　自分が憎いと思う人を斬りたいものだ」　と。１０日蘇我馬子はその言葉を聞き（一説には妃である小手子の密告とも言われる）自分が嫌われていること、そして倉梯宮で不穏な動きがあることを警戒し一族の者を召集して天皇を弑することを謀った。１１月３日馬子は偽の儀式に天皇をおびき出し、東漢直駒を使って天皇を暗殺した。後日、東漢直駒は蘇我嬪河上娘（そがのみめかわかみのいらつめ）を奪い嬪を汚したことが露見して馬子に殺された。要約するのはたいへんでした（ようやく出来た）オヤジギャグはさておき、上記のような記述内容についてみなさんは何か疑問を感じませんか？私もこの時代に興味を持って約３０年。ずっとこの事件について、「たいへんな出来事だなぁ」としか思っていませんでした。しかし最近、ふと冷静に考えてみるとこの事件は日本の歴史上、絶対に考えられないことだと思い始めました。そしてこの記述が、何か真実を隠蔽しようとしているとしても日本人ならば考えつかないはずの作り話なのです。ここで仮に崇峻天皇暗殺事件を、ひとつの物語だとしましょう。ストーリーとしてはよく出来ていて、筋も通っています。崇峻天皇は馬子を憎み、殺したいともらした　　　　↓警戒した馬子は、天皇暗殺を企てた　　　　↓偽の儀式で天皇を暗殺　　　　↓馬子は実行犯の東漢直駒を殺した何か不自然さを感じませんか？臣下が天皇を殺すということはクーデターであり天皇のみならず、皇族を殺すことでさえ大罪だったはず。馬子と一族だけで天皇暗殺を謀ることはありえないと思います。日本書紀の記述とは違いますが、仮に崇峻天皇が先に兵を挙げたとしても臣下である馬子は、天皇の詔であれば抵抗することが出来たでしょうか。蘇我倉山田石川麻呂、大津皇子、そして長屋王。これら処刑または自害に追い込まれた事例を思えば、想像に難くないと思います。日本書紀の記述では、天皇を騙して「先手」を打ったことになっています。これで馬子に「お咎めなし」ということは、馬子の権力が天皇よりも上ということになってしまいます。仮に馬子の企ては隠密裏に進められ、実行犯である東漢直駒を処刑して幕引きにしたというストーリーだったとしても絶対におかしいのです。それは「日本書紀は天皇家の歴史書」だからです。臣下に騙されて暗殺されたとあっては、天皇にとっては不名誉なことです。もしそれが事実だったなら、隠蔽されたはずだと思うのです。もう一度まとまます。・馬子が天皇を暗殺することはありえない・天皇が臣下に暗殺されたという記述はありえない（事実であっても）実行犯は処刑されますが、天皇暗殺の罪で殺されたわけではありません。やはりどう考えても、「崇峻天皇暗殺事件」の記述は事件自体も、ストーリーとしても、日本人の感覚で考えると、絶対にありえないのです。この「日本人の感覚で考えると」という部分を、覚えておいてください。いずれ、（だいぶ先かも知れませんが）重要になってきます。ここで不自然な死に方をした天皇や皇子の例を挙げておきます。■仲哀天皇新羅征討に反対した仲哀天皇は、暗闇の中で急死。弾いていた琴の音が途切れたので、武内宿祢が火をともしてみたところ亡くなっていたというもの。「新羅征討」という神宮皇后が受けた御神託を信じなかった仲哀天皇が神の怒りを買ったとされています。天皇暗殺隠蔽の好事例ではないでしょうか。■穴穂部皇子物部守屋の後ろ盾をもらい、皇位継承を狙ったが馬子によって殺された。しかしこの「穴穂部皇子暗殺」は、先々代天皇である敏達の皇后豊御食炊屋姫尊（のちの推古天皇）の命を受けたという大義名分がありました。馬子は天皇どころか、皇子を討つためにも皇族の「お墨付き」を要したのです。■大友皇子壬申の乱で、大海人皇子（のちの天武天皇）と争って亡くなります。しかし明治になって、大友皇子は「即位していた」と認められ弘文天皇の諡号が贈られた。即位したという証拠はありませんが、現代の学者の間でも、概ね「即位していたと考えるのが自然」と言われます。仮に即位が事実だとしたら、日本書紀になぜその記述がないか。大友皇子が天皇になっていたとしたら、壬申の乱は「天皇を倒すクーデター」になってしまうのです。このように考えると、やはり「崇峻天皇暗殺事件」は事件自体も記述内容も、日本書紀的には不自然なのです。皇族や他の群臣からも非難されず、馬子が崇峻天皇を暗殺するにはやはり「大義名分」か「お墨付き」が必要だったはず。そしてその大義名分、お墨付きは誰のものか？またもや豊御食炊屋姫尊か、それとも厩戸皇子か･･･。どちらにしても、天皇暗殺は大罪です。その「大罪」を馬子に押し付けたのでしょうか？蘇我馬子による崇峻天皇弑逆が事実ならば、必ず天皇家の「誰か」が命じたはず。日本書紀は「天皇が臣下に暗殺される」不名誉は残してしまいましたが馬子に「お墨付き」を与えた「誰か」のことは隠したのかも知れません。次回は日本書紀の不可解な部分について書きます。ちょっとだけ「聖徳太子」の実像に近づける････かも。    .

  2010.06.25

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• 聖徳太子　４

   聖徳太子の謎、続けます。なぜ厩戸皇子は即位出来なかった、あるいは 即位しなかったのか。 a)崇峻天皇のような傀儡天皇にはなりたくなかった b)皇太子の方が、何かと動きやすいから c)天皇になったら斑鳩宮から明日香に通うわけに行かなくなるから d)推古天皇の後で即位するはずだったが、推古よりも先に薨去してしまったから e)推古天皇が自分の息子（竹田皇子）に皇位を継がせるために、自らが即位した 　（竹田皇子が即位する年齢に達していなかったためと言われる） f)実は即位していた g)即位出来る精神状態ではなかった 　（高句麗から渡来した僧慧慈とともに道後温泉にて療養） 「ｆ」について、前回の補足です。 厩戸皇子が隋の煬帝に送ったとされる国書。 「日出ずる處の天子、書を日沒する處の天子に致す。恙なきや」云々。 有名な一節ですよね。 隋書には、この国書をよこした倭国の王を 「姓は阿毎、字は多利思比孤」と記されています。 つまり倭国の王は「アメノタリシヒコ」という男性だということですね。 したがって当時の天皇は女性である推古天皇ではなくて、厩戸皇子が天皇だったという説。 しかし厩戸皇子の名前が「アメノタリシヒコ」って紹介されていることは解せません。 隋書の「アメノタリシヒコ」については、後日ご説明させていただきます。 私は、「アメノタリシヒコ」は厩戸皇子のことではないと思っています。 では残る「a」と「ｇ」について。 厩戸皇子が即位しなかった理由としては、 この２つが可能性としては高いのではないかと思っています。 私の個人的な想像ですが、 厩戸皇子は通常の皇子としての役割は果たすが、皇位継承や権力には さほど興味がなかったのではないかと思います。 その理由は「仏教への深い傾倒」かも知れませんし 少年時代から目の当たりにしてきた「権力闘争」や「骨肉の争い」 そして相次ぐ叔父たちの殺害事件などに嫌気がさしていたのかも知れません。 それに加えて母、穴穂部間人皇女の再婚（相手は厩戸皇子の異母兄）などにより 厩戸皇子は精神的にまいってしまい、ノイローゼになっていたとする説もあります。 伊予国風土記逸文によると推古４年、 厩戸皇子が「病気療養のため道後温泉に滞在した」と記されています。 その上皇子は最初の妻、刀自古郎女をも失っているという説もあります。 日本書紀に直接崇峻天皇に手を下した東漢直駒が、事件のあと「蘇我嬪河上娘を奪って妻とした」という記述があります。東漢直駒（やまとのあやのあたいこま）は馬子によって処刑されますがその理由は崇峻暗殺ではなく、蘇我の娘を奪ったことだと書かれてあります。この「河上娘（かわかみのいらつめ）」は、崇峻の嬪（※）だと言われていますがこの河上娘とは厩戸皇子の妻、刀自古郎女（とじこのいらつめ）のことだという説があるのです。（※）天皇の妻の身分。上から順に正室の皇后、皇族の娘の妃、その下が嬪 厩戸皇子が政治の中枢にいたとしても、仏教を推し進める「法王」のような存在で実際の政治は蘇我馬子が執り行ない、推古天皇は祭事を司っていた。そういう体制だったかも知れません。 ところでその崇峻天皇暗殺事件ですが よく考えるとかなり不可解な事件であると言えます。次回はちょっと脱線して、この崇峻天皇暗殺事件のことを書きます。   .

  2010.06.20

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• その３

   なぜ厩戸皇子は即位出来なかった、あるいは即位しなかったのか。前回、上記の謎に対してのいろいろな説をご紹介しました。今回は「なぜ厩戸皇子は即位出来なかった、あるいは即位しなかったのか」について考えて行こうと思います。a) 崇峻天皇のような傀儡天皇にはなりたくなかったb) 皇太子の方が、何かと動きやすいからc) 天皇になったら斑鳩宮から明日香に通うわけに行かなくなるからd) 推古天皇の後で即位するはずだったが、推古よりも先に薨去してしまったからe) 推古天皇が自分の息子（竹田皇子）に皇位を継がせるために、自らが即位した　 （竹田皇子が即位する年齢に達していなかったためと言われる）f) 実は即位していたg) 即位出来る精神状態ではなかった　 （高句麗から渡来した僧慧慈とともに道後温泉にて療養）上記「ｂ」については説明する気にもなれません。だったら皇太子じゃない方が、もっと動きやすいと思います。「ｃ」についても同様。当時の「都」は天皇が代わるたびに場所を移していました。天皇の「宮」が「みやこ」だったのです。厩戸皇子が即位したら、厩戸皇子は斑鳩からだろうがどこからだろうが明日香に「出勤」する必要はありません。「ｄ」についてですが、一番自然な説だとは思います。しかし推古天皇の即位が厩戸皇子へのつなぎだったとしたら厩戸皇子がそれなりの年齢に達した時点で、譲位すればよかったのではないでしょうか。それまで「生前退位」の前例はないようですが、そもそも「女帝」自体、前例のないことだったのです。推古天皇の次の次に即位した皇極天皇は、生前退位して孝徳天皇に譲位。さらに孝徳天皇の死後、再び皇位について（重祚）斎明天皇として即位しました。「e」は古代史ファンが好みそうな説です。しかしこの説も可能性は低いようです。もし竹田皇子に皇位を継がせるために自らが即位したのなら他の優秀な皇子を排除するのが普通だと思います。持統天皇がおそらくは無実だった大津皇子を処刑した例がその最たるもの。少なくとも厩戸皇子を政治の表舞台からは遠ざけたと思います。その上、竹田皇子は即位出来る年齢に達していた可能性が高いのです。用明天皇後の皇位継承問題で、日本書紀に次のような記述があります。「自宅に兵を集め、押坂彦人皇子の像と竹田皇子の像を作り呪詛」これは穴穂部皇子を推す物部守屋に与した中臣勝海がとった行動です。つまり、穴穂部皇子を天皇にするために押坂彦人皇子と竹田皇子を呪い殺そうと企んだのです。ということは推古天皇が即位する５年ほど前に、竹田皇子は既に成人に達していたと考えられるのです。しかし馬子と守屋の争い以降、日本書紀にその名は登場しません。崇峻天皇即位前後に薨去したのではないかと言われています。日本書紀の記述によれば、推古天皇が自分を竹田皇子と合葬するように遺詔しています。少なくとも推古天皇よりも早く亡くなっていたようです。押坂彦人皇子についてはここでは触れないことにします。（そっちに話題がそれてしまいそうなので･･･）敏達紀以降、押坂彦人皇子は表舞台に登場しませんがそれは蘇我氏と関係を持たなかったためだと言われています。次に「ｆ」について。厩戸皇子薨去後に興った「聖徳太子信仰」の流れの中での願望のようなものとして捉えられている説。そのほか、厩戸皇子が即位していたかも知れない傍証はありますがその前に、日本書紀が厩戸皇子の即位を隠す理由が全く見当たりません。歴史上から抹消してしまいたいほどの愚王ならともかく日本書紀での厩戸皇子の扱いは異常なほど「聖人化」しているのです。さっさと行きたいところですが、思いのほか長くなってしまいました。「a」「ｇ」については、次回に。ご意見、反論、疑問などございましたらどんどんご指摘ください。.

  2010.06.17

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• 聖徳太子はいたか？　その２

   では前回の続きタイトルでは「聖徳太子」と表記していますが本文では基本的に「厩戸皇子（うまやとのみこ）」と書きます。１．「摂政」などという前例のない形をとってまで　　厩戸皇子が天皇になら（なれ）なかったのはなぜか。２．斑鳩宮は、どう考えたって明日香からは離れすぎ。この２つの疑問について考えて行きます。まずは「１」について。この頃の皇位継承については、いろいろ複雑な問題があります。蘇我馬子の姉と妹、堅塩媛と小姉君のこと（どちらも欽明天皇の妃）蘇我氏から距離を置いていたと思われる押坂彦人皇子がどうしていたか等々。今回は端折って、厩戸皇子にだけ注目します。父は用明天皇（父：欽明天皇　母：堅塩媛）母は穴穂部間人皇女（父：欽明天皇　母：小姉君）欽明天皇のあとに即位した敏達天皇の皇統ではありませんが天皇家と、時の権力者であった蘇我氏の血を濃く引いた皇位継承の資格充分の皇子だったと思います。しかし次の天皇として即位したのは、叔父にあたる祟峻天皇でした。母・穴穂部間人皇女の弟です。なお、もう一人の伯父、穴穂部皇子がいましたが蘇我馬子と物部守屋の争いに先立ち、炊屋姫（のちの推古天皇）の命を受けた馬子によって殺害されています。ちなみに馬子と守屋の争いは、崇仏派と排仏派の衝突と言われますが私は宗教には関係のない権力闘争だと思っています。崇仏派が勝ったからと言って、神道が排除されたわけではありませんから。さて、馬子の傀儡天皇とも称される祟峻天皇ですが、即位後たった５年ほどで馬子によって殺されてしまいます。排仏派の仏教弾圧や権力闘争、そして相次ぐ伯父の暗殺。それらを目の当たりにした厩戸皇子は、どういう思いだったでしょうか。加えて母・穴穂部間人皇女の再婚にショックを受けたと説く論者もいます。母の再婚相手は田目皇子という、厩戸皇子の異母兄だったのです。そして崇峻天皇暗殺後に即位したのは、初の女帝・推古天皇でした。厩戸皇子にとっては叔母（父：用明天皇の同母妹）にあたります。用明天皇崩御の時は厩戸皇子は若干１３歳でしたが崇峻暗殺時は、もうすぐ１９歳という年齢でした。当時の慣例から言えば、まだ即位には若いと言える年齢です。なぜ厩戸皇子は即位出来なかった、あるいは即位しなかったのか。いろいろな説がありますが、私の手元にあるいくつかの資料にはそれぞれ次のような理由が書かれてあります。a)崇峻天皇のような傀儡天皇にはなりたくなかったb)皇太子の方が、何かと動きやすいからc)天皇になったら斑鳩宮から明日香に通うわけに行かなくなるからd)推古天皇の後で即位するはずだったが、推古よりも先に薨去してしまったからe)推古天皇が自分の息子（竹田皇子）に皇位を継がせるために、自らが即位した　（竹田皇子が即位する年齢に達していなかったためと言われる）f)実は即位していたg)即位出来る精神状態ではなかった　（高句麗から渡来した僧慧慈とともに道後温泉にて療養）この中に真実があるかどうかはともかく、みなさんはどう思われますか？少し長くなってしまいましたので、今回はここまで。次回は上記　a)～g)について検証してみたいと思います。.

  2010.06.16

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• 聖徳太子はいたか？

    聖徳太子はいたか？昨年の１１月、このテーマで張り切って書き始めたのですが４回ほど日本書紀の不自然な記述などのことを書いて肝心の聖徳太子の話題にたどりつけないまま中断してしまいました。今度は時間をかけてでも完結させます。毎回シリーズものとして書く場合、疑問や謎を列挙して、最後にそれらをつなぎ合わせて結論に持ち込む･･･そういう手法のつもりでした。しかし、いつも本題に入る前に息切れしてしまい結論どころか、本題からそれた話題で中断してしまったこともありました。ちゃんと状況証拠となるものを、あらかじめ並べておかないと結論（私が抱いている仮説）を申し上げる勇気がなかったのです。「えぇぇぇぇぇ～っ！　pleさん、へんてこりんなこと考えてるぅ」そう思われるのが、ちょっと怖かったんです（笑）今回は早い段階で「私が考えている仮説」を申し上げたあとで私がそう考えている理由や状況証拠をご紹介する形にしようと思います。さて　聖徳太子はいたか？私の考えは（明日になったら変わるかも知れませんが）･･･●厩戸皇子という優れた皇子はいた●しかし後に「聖徳太子」と呼び称される「政治家」はいなかった と、考えています。そして付け加えれば、日本書紀の編者は ●あの時代にどうしても男性の「王」がいたことにしたかったなのです。 実はわたくし、「日出処の天子」という漫画から古代史に引き込まれその漫画を読んだ後、１～２年は厩戸皇子のことばかり調べていました。以来３０年近く、厩戸皇子ファンです。「聖徳太子は蘇我入鹿だった」とか「聖徳太子はいなかった」など今までに何度もそういう説を耳にしましたが、さしたる検証もせずにことごとくそれらの説を拒絶してきました。しかしいろいろな古代史の本を読み、少しずつ増えていく知識（と、かなりの忘却）と、それと同じくらい湧き上がる疑問。その疑問に答えてくれるのは、以前は誰かの本のどこかの頁にあると思い込んでいました。しかし誰かの本では、また新たな疑問も発生します。誰かの本のどこかの頁を探すのではなく、少しずつ自分なりに考えるようになったとき疑問の数が減り始めました。もう一度　申し上げますね。●厩戸皇子という優れた皇子はいた ●しかし後に「聖徳太子」と呼び称される「政治家」はいなかった 「厩戸皇子という優れた皇子はいた」の「優れた」という部分は厩戸皇子ファンである私の願望も入っています。でも、おそらく優秀な皇子であったとは思います。今　私は日本書紀に書かれている古代史とは全く違った歴史解釈をしようと試みています。その仮説の下では、ファンとしては残念ですが日本書紀に書かれた「聖徳太子」は虚像であると言わざるを得ません。●厩戸皇子という優れた皇子はいた が　　　　　　　　　　「聖徳太子」と呼び称される「政治家」はいなかった そう考えたとき、長年の胸の痞えがとれてスッキリしました。聖徳太子の物語を読んだり、あの時代のことが書かれた本を読みながら心の片隅でいろいろな疑問が、小さな針のようにわたしの胸をチクチクと刺し続けていました。それらをずっと、私は無視し続けてきたのです。●厩戸皇子という優れた皇子はいた が　　　　　　　　　　「聖徳太子」と呼び称される「政治家」はいなかった 　　　　　　　　　　　　　（しつこいですか？）チクチクがなくなって、スッキリしたのです。それらがどんな疑問だったかと言いますと･･･１．「摂政」などという前例のない形をとってまで　　厩戸皇子が天皇になら（なれ）なかったのはなぜか。２．斑鳩宮は、どう考えたって明日香からは離れすぎ。などなど･･･。古代史にお詳しいみなさんなら、きっと上記の疑問に対し「正しい」と言うか、既存の解釈をお持ちだと思います。こんなことは誰もが持つ疑問なのですが、一応「解決」されています。しかしそれは、日本書紀に書かれている通り「厩戸皇子は推古天皇の摂政として活躍した優れた政治家だった」という前提の下での解釈ではないでしょうか。次回は、上記「１」「２」の疑問について書きます。

  2010.06.14

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  大阪散歩　その２

  まずは　お詫びと訂正。大阪阿倍野の安倍晴明神社でのサプライズ。晴明公像が出来ていて驚いたと書きましたが、４～５年前に私が自分で撮ったここの境内の画像にも写ってました（笑）こんなドでかい像に気づいてなかったなんて「お前がサプライズじゃぁ～！！」って言われそうです。 話は変ってエスカレーター。エスカレーターに乗るとき大阪は左側を空けて立ち、東京は右側を空けますが「京都はどっち？」という話題でmixiの日記に書いたことがあります。いろんな地域の方々からコメントをいただいたのですがそれらをまとめると、エスカレーターの立ち位置に関してはおおよそ次のような結果になりました。 大阪で左側を空けるようになったきっかけは万博（1970年）「エスカレーターでは左側を空ける」というのが、おおよそ世界基準なのだそうです。世界中からやって来る観光客に備え、万博前にマナーのひとつとして取り入れた模様。京都では特に決まりはなく、前の人に合わせて立つそうです。 そう言えば大阪では万博以降でも、３０年くらい前までは「エスカレーターでは、お急ぎの方のために左側を空けましょう」なんていうアナウンスが流れていたような気がします。京都の方のご意見もなるほどと思いました。全国から観光客が訪れる土地なので、そうなったのかも知れません。確かに京都では、しばしばおもしろい現象に出くわします。大阪在住の私がJRを利用して京都に行くと改札階へのエスカレーターでは、皆さん左側を空けて立ちます。これは大阪方面からの乗客がほとんどだからでしょう。ところが改札階から降りるエスカレーターでは反対になってたりします。京都でエスカレーターに乗るときは油断なりません。なにげに乗ると、他の人に迷惑をかけてしまうかも。 京都と違い、ほぼ「左側を空ける」という暗黙のルールが定着した大阪ですが大阪市内に不思議な場所があるんです。 慌てて撮ったのでブレた画像ですみません。一人だけKYなオッサンがいますが、この人以外は全員左側に立っています。デパートやスーパーのものの３倍以上ありそうな、長いエスカレーターですがいつ来てもこういう状態で、大阪ではここだけの現象ではないかと思います。場所は住之江公園駅。地下鉄四つ橋線からニュートラム乗り場に向かう上りエスカレーター。このことに気づいたのは２年ほど前なのです。以来１０回以上このエスカレーターを利用していますがいつでも１００％こうなんです。    さて、ニュートラムに乗ってATCへ向かいました。途中の車窓から見たここは南港フェリーターミナル。中央に見える白い建物内で、あの市橋容疑者が逮捕されました。どうでもいい話題ですね。すみません。 ATC内のコンビニでビールと唐揚げ串を買って、海が見える場所でお弁当にしました。   スズメがこんなに近くまでやって来るなんて珍しいですがここのスズメは餌を求めて人に近づいてきます。唐揚げをやるなんて悪趣味なことはしていません（笑）  お弁当を食べたのはこんな場所。画像ではわかりにくいですが、ここにいる人たちの８割はコスプレの若者。こういう集団に囲まれていると、なんだか自分の方がヘンなのかと錯覚しそうです。しかもほぼ全員、私のカメラより上等のカメラ持ってます。何かのイベントがあったのでしょうが、そう言えば先日の浜大津でもこんな光景に出くわしました。港はコスプレが集まる場所なのでしょうか・・・？？？   .

  2010.06.13

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  大阪散歩　その１

  ちょっと野暮用があって遠出は出来ないけれど、せっかくの晴天の土曜日なので大阪市内を回ってみました。市営地下鉄・バスの１日乗車券を使うと、けっこう回れるもんです。   四天王寺参詣のあと、市バスに乗って安倍晴明神社へ。陰陽師・安倍晴明生誕の地と伝えられています。京都の晴明神社は行くたびにサプライズがありますが、およそ２年ぶりの参拝とは言え、さすがは晴明さまここ大阪でもびっくりさせていただきました。   京都の方は座っておられましたが、こちらはお立ちになった晴明さま。目立たない場所にある小さな神社ですが、参拝者が途切れることがなく、地元の崇敬篤い神社だと思いました。 安倍晴明神社の後は、東天下茶屋駅から住吉さんへ。１日乗車券を使って市バスを乗り継ぐことも出来ますが、面倒なので２００円払って阪堺電車を利用することにしたのです。実はわたくし、阪堺電車はお初です。レトロなチンチン電車は、私よりひとつ年上のおにいさん。私もまだまだ頑張らなくてはいけませんなぁ。    平野区産の家内は、初詣で何度もここに来ているそうですが「住吉大社ってこんなんやったんやぁ」と関心しておりました。今までは人しか見てなかったそうです。第一本宮の近くに、怪しげな看板を見つけました。手書きで「パワースポット 」と書かれてあります。住吉さんともあろう神社が、昨今のブームにあやかることもなかろうに・・・と、思いつつ矢印の方向に行ってみると   神社が「パワースポット」と提唱するのは、有名な五所御前。ここの玉垣内の小石には「五」「大」「力」のうち１文字が書かれたものがあります。それら３つの文字の小石を探し、ひとまとめにした「五大力石守」を持てば五大力＝体力・智力・福力・財力・寿力　を授かるのだそうです。小石を入れる御守り袋は、授与所でいただくことが出来ます（300円）。私も３つの小石を探して、早速カメラバッグにぶら下げました。    住吉大社参拝後、緑と花を楽しみながら住吉公園を抜け市バス、地下鉄、ニュートラムを乗り継いでATCへ。ATCに行くさしたる理由はありませんが、どこかでお弁当にしたかっただけ。そこは哀しい小市民のサガ。せっかくの１日乗車券なので、フル活用してみたというワケです。本日のお弁当はサンドイッチ。ちなみにサンドイッチも朝ご飯も私が作りました。家内はその両方が出来上がったタイミングでご起床なされました。いつものことですが（笑）   .

  2010.06.12

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• そこ触っちゃダメっ！

  先日は思わぬ方向に脱線してしまいましたが、本当はとっても真面目なpleです。最近ＰＣに向かう時間が少なくなったせいもあるのですが、先月は１日しか日記を更新しませんでした。このブログを始めて以来、こんなことはありませんでした。６年もブログをやっていると、更新しないと落ち着かないのですが今回は知らない間に５月が終わってしまったという感じでした。このブログから遠ざかっているという感覚がなかったのです。と言うのも、この５年間くらいの過去記事を読み直していたからなんです。 そんな過去記事の中で、自分でも関心したのが古代史もの。我ながら「おもしれーもの書いてるなぁ」と、思いました。ただし残念なことに、ほとんどがフェードアウトっちゅーか尻切れトンボの記事ばかり。あるテーマについて、はりきって書き始めるのはいいのですが前フリの記事や、とっかかりの記事にエネルギーを使いすぎて肝心の本題や結論にまで到達していないものばかり。自分で読んでいても不完全燃焼と言うか、はがゆくて欲求不満になります。 尻切れトンボになる理由は、疲れたからだけではなく書いていて飽きてしまうケースもあったような･･･。そして、コメントがなかったりどなたからも反応がないと不安になってついつい「ウケ狙い」の記事に方向転換してしまったケースも。 古代史ものを読み返しているうちに、ちょっと考えが浮かびました。ここの画像ファイルが満杯になったとき引越しを考えて「電子の小箱　２」というブログを開設しました。結局、ほとんど利用しないまま放置していたのですがこの度、ここの過去記事の古代史ものだけを「電子の小箱　２」に集めることにしました。これを機に、尻切れトンボはやめにして古代史ものを書くときには完結させるよう頑張りたいと思います。コメントをいただけなくてもどなたも反応しなくても最後まで、テーマが完結するまでちゃんと書くことを誓います。引き続き古代史ものもここで書きますが、「電子の小箱　２」は古代史ものだけの保管場所にするつもりです。 それから、コメントや反応がなくて寂しくなったときのために、ひとつ いい方法を思いつきました。ちゃんと本文では古代史ものは書くのですが、タイトルを工夫してみなさんの気を引くのです。  「キリ番プレゼント」「お金持ちになるおまじない」「スゴイ夜」などなど・・・。  これで３～４人は引っかかると思います。今回のタイトルも、その実験です（笑）   .

  2010.06.11

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  お下品な悪癖について　のココロ

  ブログをやり始めて、おおよそ６年になります。始めた頃はこまめに更新しなければ、落ち着きませんでした。更新しないとせっかく出来たお友達からすぐに忘れられてしまうのではないかという恐怖心があったのです。とある田舎サイトでブログを始めた頃は毎日のように何かを書いていたような気がします。（最近は、更新しても忘れられていることに気づきましたが）仕事中でもくつろいでいても、常にブログネタを探しているような状態でした。私はうっかり者のうえ、露悪癖があるのでブログではずいぶんと「自虐もの」を書いた覚えがあります。 最近、ここ楽天でも他のブログサイトでも「このテーマでブログを書いてみましょう」みたいな感じでブログネタを提供してくれています。しかし、どんなにネタに困っても他人さまからお題目をいただいてまで、ブログを書こうとは思っていませんでした。自分で書きたいことが浮かばないのなら、ブログなんてしなければいいと思っていました。 で、とあるサイトで提供されている「ブログネタ」を見てみるとこれがまた、実にくだらないお題目。しかしそんなネタを見てもついつい、くだらないギャグを思いついてしまうと黙っていられないタチです。「好きな芸能人は？」というネタで、ブログを書きました。強烈な「ワンフレーズ」を思いついてしまいほぼ、その「ワンフレーズ」だけ書きました。「バカうけ」する予定でした。長文の「お笑いネタ」なんかより、強烈なインパクトがあるブログになったと自画自賛しておりました。ところが結果は悲惨･･･  　 　　「大橋のぞみ」　　　　とデカデカと書きました。   一発ギャグのつもりだったんです。お二方からコメントをいただきましたが、内容は別の日の日記へのコメントでした。わたくしの「快心の一発ギャグ」は完全に無視されてしまったのです。おまけにサイトからの判定評価は　「もの言い」　踏んだり蹴ったりってのは、マサにこのことです。まさかみなさん。５０面のオッサンが「好きな芸能人は　大橋のぞみ！」ってのを真に受けて　「引いて」　しまわれたのでしょうか？もし、そうだとしたら･･･     　　　　正解かも。「ポテトチップス　ラヴゥ～ 」 ま、こういう「スベリ」ならいいのですが先日、悪い癖が出てしまいました。時々、とてつもなくお下品なフレーズが浮かびます。しかし私はそんな場合でもそれが「ギャグ」のつもりならば黙っていられないのです。「下半身が馬になるのと、上半身が魚になるのとどっちがマシ？」そんなブログネタを見つけたのですが、最初は腹が立つくらい「くだらないネタだ」と思いました。でも･･･浮かんでしまったのです。「下半身が馬になるのと、上半身が魚になるのとどっちがマシ？」だなんてブログネタっちゅーより　なんだか　笑い飯　の漫才ネタみたいです。だいたい、どっちもイヤでしょ。だから、浮かんだフレーズをブログに書いてしまいました。 「馬並みの下半身で　あなたと魚になる」ってのならいいかも･･･ サイトからの判定評価はまだありません。「京都散策のブログに惹かれて来ました。　こちらのブログで私は大丈夫なのでしょうか？　　道をまちがっていないでしょうか？」ある方から、そんなコメントをいただきました。そのブログは、ここ「電子の小箱」で書いた京都ものの記事の倉庫に利用していたんです。夜はお酒を飲みながらＰＣに向かっていることが多く、以前はよく失敗をしました。私の不用意な発言で、大切なお友達を何人か失いましたし、くだらない、そして下品なギャグのせいで数ヶ月間 交流が途絶えた人もあります。ですから最近は、酔った時ほど真面目なコメントを書くようにしたり翌朝、出勤前に書き込みをするようにしています。こうやって｢反省の弁」を書きつつも「数ヶ月間 交流が途絶えたギャグ」がどんなギャグだったのか書きたくて書きたくて、実はウズウズしてる自分がいます。「今だったら、ウケるかも知れない･･･」そんなことを期待しているのです。ホントに悪い癖です。しかし「馬の下半身、魚うんぬん･･･」にしてもひょっとしたら、バカウケしてるんじゃないかと思ったりします。いや、絶対みんな、ＰＣの前で大笑いしてるに決まってるんです。だけど、「おもしろい！」なんて反応すると品格を疑われると思って、みんな黙ってるだけなんです。きっとそうなんです。いえ、そう思いたい･･･。あ。どうしてこんな話題になってしまったのか･･･。最近、更新が途絶えていたこととか新しい「倉庫」を作っていたことを書くつもりだったのに。 ｢京都記事の倉庫」（現在は機能していません）の話題を出しましたが私のもうひとつのブログ「龍水御朱印帳」も、そんな倉庫みたいなものです。つまりここはふざけたブログなので、神社記事を残しておけないと判断したんです。神社参拝以外でも、ごくたまぁ～に真面目になることがあります。そんな私が真面目に書く記事について、加筆・修正を加えながら作業していたこと。そのことをご紹介するつもりでしたが、次回にご報告させていただきます。  

  2010.06.04

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  大吉方・風水「お水取り」

  先日ご紹介した「 大吉方・お水取り」さぞかし大反響かと思いきや、反応したのは約１名･･･が、めげずに「お水取り」に行ってまいりました。昨年この情報をいただいた方も、かなり遠方までおでかけされたそうです。その方は阪神間にお住いのようなのですが、ご本人はどうやら岡山へ、そして奥様は大阪南部に行かれたようです。幸いうちの場合は夫婦とも六白金星なので、同じ場所に行くことが出来ました。  宇陀水分神社・本殿 posted by (C)ple４時起きして赴いた神社は、宇陀水分神社（うだみくまり）。奈良県宇陀市菟田野区古市場にある、水の神を祀る神社です。大和国四所水分の１社で、「やまとの水」にも選定された湧水のある神社。実は「宇陀水分神社」は上社・中社・下社ありここはその中社にあたります。とりあえず、お水取りの場所のご報告まで。  宇陀水分神社・御神水 posted by (C)ple お水をいただいたのは、本殿前にある御神水。ちなみにここ宇陀水分神社（中社）を「お水取り」の場所に選んだのは単純にこの神社が水の神を祀る神社だから。ここの御神水はいつもは水量が少ないのですがこの日はけっこう勢いよく湧き出ていて助かりました。この後、上社・惣社水分神社などにも参拝。「大和国四所水分」完全制覇とあいなりました。我家に「開運」なるかはこれからのお楽しみですがとりあえず、帰宅早々「大変革」の嵐が吹き荒れております。お水取りの帰り道、ちょとした買い物のついでに立ち寄った家電量販店で最近流行のサイクロン式掃除機を衝動買い（笑）昨日、今日と、まるで年末の大掃除のごとくその掃除機がフル活動中。さきほど仕事から帰ってビックリ。ここ数年、見て見ないフリしていた場所の埃まですっかりなくなっていました。  .

  2010.05.10

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• 大吉方・お水取り

    GWなのに、これといった予定のない寂しいあなたに風水・開運のご紹介をしましょう。 大吉方　風水「お水取り」開運法 その「開運法」とは・・・わたしが言うと、胡散臭くなりますので  こちらをご覧ください。http://www.senmyou.co.jp/kaiun/index.html 年に１度くらいしかない「大吉方」の日に「お水取り」をするというものなのだそうですが今年はどの星の人も、来る５月９日がその日だそうです。その日は小浜に行く予定だったのですが、方角が違うので「計画変更！」しました。この「お水取り」のことは昨年知ったのですが、まだまだ先の話だと思って、すっかり忘れておりました。先日、風水に詳しいブログ仲間の方から「そろそろでっせ」とお知らせをいただいたのです。 それぞれの星の「お水取り」の方角と時間は以下の通りです。有名なスポットでは混雑も予想されるそうですが、本当なのでしょうか。 一白水星　　5/9　南または北　　　　午前７時～９時二黒土星　　5/9　東　　　　　　　　　午前７時～９時三碧木星　　5/9　西　　　　　　　　　午前７時～９時四緑木星　　5/9　西　　　　　　　　　午前７時～９時五黄土星　　5/9　東　　　　　　　　　午前７時～９時六白金星　　5/9　東南　　　　　　　午前７時～９時（遠回りで帰宅）七赤金星　　5/9　東または西　　　午前７時～９時八白土星　　5/9　東　　　　　　　　　午前７時～９時九紫火星　　5/9　北　　　　　　　　　午前７時～９時 お水取りの方法などは、上記サイトや本でご確認の上他の人の迷惑にならぬよう注意して行ってください。 私は風水のことは詳しくはありませんが、「お水」に関することなのでこの「開運法」乗ってみようと思います。 しかし、私がこういうことをご紹介するとホントうさんくさぁ～くなるのは何故でしょう。関係者のみなさま、どうもすみません。  .

  2010.04.29

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  京都散歩・春

  本堂１ posted by (C)ple平城遷都１３００年祭が始まりました。奈良は大いに盛り上がっているようですが、どっこいわたくし、こういう時にこそ奈良には目もくれないへそ曲がり者です。先日の、平等院の撮影成功に味を占め今回は念願の清水寺の写真を撮りに行きました。「龍水御朱印帳」などでお付き合いのある方はご存知だと思いますが、私が「撮影する」と言ったら、人を排除して撮るということです。IMG_1705 posted by (C)ple自宅最寄り駅から始発電車に乗って梅田へ。チケットの都合で阪急電車を利用しなければならなかったためです。河原町に到着したのが午前７時頃でしょうか。阪急・河原町駅から四条通を歩き、八坂神社に参拝してから清水寺へと向かいました。本当は１秒でも早く清水寺に向かいたかったのですが、焦ってみても日曜日のこんな時間にバスはほとんど走っていません。三年坂に着いたのは８時前。さすがの清水でもご覧の通り、観光客の姿はほとんどありません。それでもこんな時間に、既に開店しているお店があったのには驚きでした。IMG_1711 posted by (C)ple清水寺の拝観は午前６時から。真冬ならそうは行きませんが、この時期ならば早朝でも十分明るいですし強烈な夏の朝日よりも、今頃のやさしい陽が写真にはいいと考えました。本堂での参詣もそこそこに、本堂を見渡せる奥の院へと向かいましたが本堂の半分はまだ山の陰になっていて写真になりませんでした。参詣者の姿は少なくても、陽が当たっていなければ･･･なかなか思うようには行かないものです。TOPに掲載した画像は、清水寺に着いて３０分以上たってから撮影したものです。実は「無人」ではなく、同じアングルで何枚かの写真を撮り画像処理で何人かの参詣者の方にお消えいただいております（笑）IMG_1780 posted by (C)pleこのあと、知恩院に初めて行きました。京都散歩暦３０年以上ではありますが、「またこんどにしよう」と言い続けてきたのか知恩院は今まで未訪問となっていました。「知恩院の七不思議」など、ブロガーとしてはそそられるネタもあるのですがリサーチ不足に加え、イベント参加の参詣者や団体客そして境内中にあふれかえる車（御影堂前も駐車場になってた）に辟易しそそくさと退散させていただきました。そう言えばお墓参りに行く小浜の墓石には「南無阿弥陀仏」と記されています。と、言うことは　うちは浄土宗･･･ですね（意識したことないけど）。知恩院は言わずと知れた、浄土宗総本山。ご先祖さまのためにも、次回はちゃんと参詣しようと思います。IMG_1791 posted by (C)ple知恩院のあとは糺の森（ただすのもり）を通って下鴨神社へ。、私が糺の森を初めて歩いたのは３０年以上前。以来ずっと、京都一お気に入りの場所です。私はいつも、メインの参道ではなく馬場の方を歩きます。新緑の季節から夏にかけての糺の森（特に馬場）を、私は密かに「緑の大聖堂」と呼びます。しかしこの日の糺の森は、まだまだ緑が足りず日差しが参道に降り注いでいました。このあとは三条で食事＆して新京極を歩いて四条河原町に戻りました。早々と帰路に着いたわけですが、自宅最寄り駅到着は１４時前。それでも８時間以上外出していたことになります。いつもは大勢の観光客にうんざりしいつでも満員の市バスに疲れる京都散歩ですが早朝の京都は人も少なく、バスでも座席に座って移動。とても新鮮な感じがしました。IMG_1795 posted by (C)ple上の画像は、私が勝手に「龍神さま」または「神様の木」と呼ぶ木。糺の森の馬場、神宮寺池跡におわします木です。最近、とかくマニアックに走る傾向がありましたが四条 ～ 八坂神社 ～ 三年坂 ～ 清水寺 そして 知恩院 ～ 糺の森 ～ 下鴨神社 ～ 新京極 とベタな散策となりました。次回は　金閣寺、銀閣寺、平安神宮にでも（？）行こうかと思います。（うそです）.

  2010.04.26

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  和歌山の「中華そば」

  IMG_1580 posted by (C)ple和歌山に行ってまいりました。よく考えたら、和歌山市に仕事ではなく遊びに来たのは初めてです。うちの「お出かけ」は、おおよそ神社巡りが中心なのですが今回も加太の淡嶋神社や、和歌浦周辺の神社を廻ってまいりました。IMG_1574 posted by (C)pleスルッと関西３dayチケットを使いました。どうしても古都や由緒ある神社に興味が向く傾向がありこういうチケットでもないと、和歌山に行く機会はないかも知れません。実際、今回こうして和歌山に行ったのもスルッと関西３dayチケットの使用感で、最も「お得」なのはどこかと考えてのこと。しかし、実のところあまり期待していなかったのですが意外に神社巡りは楽しめました。IMG_1549 posted by (C)pleそして密かに楽しみにしていたのが、和歌山ラーメン。京都や奈良に行っても、王将やサイゼリアなどで食事＆ご当地の名物・名産には目もくれず、安くで「飲む」のを信条とする飲兵衛夫婦としてはこういうことは珍しいことです。わたくし、生まれながらの貧乏性でグルメなんて関係なし。「半額」シールや看板を見て暴走。そして典型的な安口（やすくち）で、焼き魚なら鯛より鯖。寿司だって回転寿司ならハマチばっかり食べてしまいます。ずっと「最も好きなラーメン」はサッポロ一番でした。IMG_1535 posted by (C)pleところが数年前。和歌山ラーメンと出会ってから、この味に魅せられてしまいました。世にラーメン好きのオジサンはごまんといますが私はお店でラーメンを食べることはほとんどありませんでした。サッポロ一番が最もウマイラーメンだと思っていましたから。おいしいお店と出会っていなかったせいもありますが、行列に並んだり、混み合った店で慌ただしく食べるなんてことは大嫌いなのです。和歌山ラーメンは、「中華そば」とメニューには書かれています。お客さんも「中華そば」とか「中華ひとつ」と言って注文。画像にあるように、和歌山ラーメンには「早寿司」とゆで玉子が付き物だそうです。昨日入ったのは、「中華そば　味」というお店。有名店ではないようですが、私たち夫婦は大満足でした。スープはすこし辛目でしたが、お気に入りの三宮にある丸高に負けないくらい旨かったです。とろりと口の中で溶けてしまいそうな焼豚も、たっぷり乗っていて最高でした。スープの最後の一滴まで飲んで、完食しました。IMG_1612 posted by (C)ple和歌山ラーメンが全国的に知られるようになったのは、井出商店が最初なのだそうです。上の画像はその味を家庭で体験出来る、麺とスープのセットです。和歌山ではこの他、おみやげ店などでマルタカのものも売られています。お値段は確か、３人前で１０００円だったと思います。IMG_1543 posted by (C)ple上の画像の中央に、リスが写っているのがわかるでしょうか。紀州東照宮の森に、たくさんのリスがいました。かわいい姿に似合わない声で鳴いてました。なんだか小型のゴリラみたいな声･･･。リスと言えば、茶色というイメージがありますがこの森のリスは黒っぽい色をしています。調べてみると、このリスはタイワンリスだそうです。.

  2010.04.11

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  比叡山延暦寺

  IMG_1494 posted by (C)ple久しぶりに延暦寺に行きました。寺社の参拝は、やはり早朝がいいです。早朝と言っても、比叡山に登る坂本ロープウェイの始発は８時。それでも参詣者の姿はまばらで、根本中堂でも貸し切り状態でした。 IMG_1507 posted by (C)pleちょっと靄っていましたが、比叡山から琵琶湖を望む景色は最高。ロープウェイを降りた人たちは、なぜかこの景色には目もくれず延暦寺へと足早に上って行きました。 IMG_1504 posted by (C)ple思ったより参詣者が少なく、「人を排した写真」にこだわる私としては大満足。高野山に行った時のように、全山を巡ったわけではありませんが龍水御朱印帳の方にちゃんとＵＰしようと思います。 IMG_1514 posted by (C)ple京都市内など、関西の桜は満開の情報が届いていますが、比叡山ではまだまだ蕾の状態。特に延暦寺周辺では開花の雰囲気すら見受けられませんでした。上の画像の大講堂では、桜が咲くとすばらしい光景が見られるのではないでしょうか。  IMG_1521 posted by (C)ple それでも麓（坂本）では、見事な桜も見られました。日吉大社の参道は七分咲きといったところでしょうか。この週末あたりが見ごろかも知れません。.

  2010.04.07

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  大仏さんもお喜び！

  img81d15d38zik1zj posted by (C)ple奈良・東大寺の大仏さまがお喜びかどうかはともかくわたくしpleは大いに喜んでおりまする。何度かブログにも書きましたが、かねてよりの念願であった、東大寺七重塔の再建が実現しそうです。最近は神社巡りが主ではありますが、子供の頃からお寺の塔が大好きでした。img87828021zik9zj posted by (C)ple本日の朝刊１面に、信じられないほどウレシイNEWSが載っていました。「東大寺　100ｍ　七重塔再建へ」東大寺にはかつて、東塔・西塔２つの七重塔がありました。今回発表された計画では、東塔のみの再建。３年以内に建設計画を策定するというもので七重塔を見られるのはまだまだ先の話ではありますが非常に楽しみなNEWSです。このNEWSに刺激を受けて、京都法勝寺（ほっしょうじ）の八角九重塔も再建されないかなぁと思うのであります。img28b4a1f3zik5zj posted by (C)ple東大寺大仏殿内の、大仏さまの後に東大寺往時の模型が展示されています。わたしはこの模型を見るたびに、奈良時代に生まれたかったともしくは、タイムトラベルが可能になるのならそんな未来に生まれたかったと思いながらため息をついていました。東大寺の往時の姿を、いつの日にか再現して欲しいと思っていたのでこうなったら西塔も再建して欲しいものです。そのためならば、私は私財を投げ打ってでも実現させたいと思うのです。とりあえず明日、totoBIGを買いに行こうと思います。.

  2010.04.03

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  狛　犬

  狛犬 posted by (C)pleプロ野球2010年のペナントレースが、セパ共に開幕しました。今年は阪神以外にも注目したいチームや選手がいます。先ずは一足先に開幕したパリーグ。注目は楽天。ここ楽天ブログを利用させていただいているのであまり悪口を書くのははばかれるのですがちょっと冷ややかな目で注目しています。昨年は、野村監督のもと球団創設以来初のＡクラス入りをした楽天。ところがその野村監督は解任され、ブラウン監督が就任。クライマックスシリーズ進出だけでなく、東北のチームを全国区に押し上げ、そしてパリーグを盛り上げた点でも功績大の監督が解任されたいした実績も残していない外国人監督を招いた意味が不明です。ブラウン氏の「実績」と言えば、ベース投げくらいではないでしょうか。楽天は、開幕から白星無しの４連敗。　「ブラウン監督のベース投げ」おもしろい偶然ですが、ブラウン氏がいた広島の新監督は野村氏。選手時代は広島一筋の名選手だった野村謙二郎新監督。この監督が就任した今年の広島に、ちょっとだけ注目しています。きっかけは、北京オリンピック。北京五輪での韓国戦、確かＮＨＫでの放送で野村氏が解説者として出演していました。韓国投手の好投に、ただただ苦虫をつぶしたような顔をしていた日本チームの星野監督と、田淵、山本両コーチ。しかし野村氏は、ちょっとしたプレーから韓国投手の弱点を見抜き日本の「無策」ぶりを指摘したのです。上記三氏が無能なのではなく、緻密な野球に長けた参謀が日本チームにはいなかったということ。そんな野村新監督の采配に、ちょっと注目したいと思います。ただし見る機会は少ないとは思いますが･･･。ちなみに、現役の監督の中で最もスゴイのはオリックスの岡田監督。「そりゃそうよ」岡田監督の口癖が、今年もまた聞くことが出来ます。注目の選手、先ずはロッテの今岡誠選手。かつての首位打者、打点王は昨年、阪神から戦力外通告を受けるも現役続行を希望。トライアウトを経て、ロッテの春季キャンプにテスト生として参加。キャンプ中に正式に入団が認められ一昨日の試合ではＤＨとして、チームの勝利に貢献しました。今岡選手、がんばってください。そしてもう一人の注目選手は同じく昨年、阪神からヤクルトにＦＡ移籍した藤本選手。こちらは球団をクビになったのではなく、出場機会を求めての移籍です。同じく出場機会を求めて、メジャーから日本球界に復帰した城島捕手。開幕からタイガースの２連勝の立役者として大活躍。今年はアニキの負担も減り、鳥谷選手の成長や新井選手も本来の力を発揮して2010年のペナントレースを征するのは阪神に決まりです。昨日のサヨナラホームランには、全国１億３千万人のタイガースファンはシビレました。■ブログのことならフローラルに聞けここだけでなく、私の神社拙ブログにもお越しいただいているフローラル５５さん。いつもコメントの隅々まで丁寧に読んでいただいていますがきっといろんな方々のブログでも、丁寧な交流をされているのでしょう。時々、そのお顔の広さから有益な情報をいただきます。前回　「ここの画像容量が満杯になった」と野村監督みたいにボヤいたところフローラル５５さんから「フォト蔵」のことを教えていただきました。今回のＴＯＰの「狛犬」画像は、ここのフォトアルバムではなく「フォト蔵」にＵＰして貼り付けたものです。長くこの楽天ブログを利用できる、いい方法かも知れません。画像容量にお悩みの方、心配な方は「フォト蔵」利用は有効な解決法のひとつだと思います。　　奥田民生・『マシマロ』　　「狛犬は関係ない。　本文と関係ない･･･」　　「マシマロは関係ない･･･」.

  2010.03.28

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  若狭の名刹・明通寺

   さっき奥田民生の「マシマロ」を聴いたので「明通寺は関係ない。本文に関係ない･･･」てな日記にしようと思ったけど、一応TOPの画像は明通寺です。何か画像を貼り付けないと日記が書けない性分なので、仕方ありません。小浜には毎年５～６回は行くのですが、昨年は忙しくて１度も行けませんでした。先週の土日、およそ１年半ぶりに小浜の自称・別荘に行ってまいりました。たまにはちゃんと拝観料を払って、お寺にも行きます。久しぶりの明通寺でしたが、初訪問のような感動でした。詳しくは　「龍水御朱印帳」　にUPしてます。 画像と言えば、またまたここの画像容量が満杯になりました。面倒ですが、適当にバチバチと過去記事の画像を削除しました。どうせ２～３年前の記事なんて誰も来ないし、たいした日記でもありませんから。ブログのお引っ越しも面倒ですしね。 先日のうたばんに、久しぶりに安全地帯が出演していました。最近の玉置浩二は、同い年のファンとしても理解出来ませんでしたがやっと復活してくれました。すっきりと痩せて、髪の毛もちゃんと染めてました。新曲「蒼いバラ」は前回の再始動の時より、安全地帯らしいサウンドで感涙ものでした。玉置浩二ばかりが目立つバンドですが、安全地帯の真髄は卓越した演奏力。今回の曲はツインリードがイカしてます。アルバムの発売が楽しみです。出来れば歌詞は、松井五郎がいいんだけどなぁ・・・。アルバムの曲はどうなんでしょうか。 最近どーーも調子がイマイチ。お出かけや神社参拝があまり出来ず、ストレスが溜まってるんでしょうか。PCに向かってもブログを更新する気力もないし生活にハリっちゅーもんがありません。ガス抜きに、来月も小浜に行こうかと思っています。  .

  2010.03.22

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  鯖街道 ～御食国若狭～

   「京は遠ても　十八里」鉄道も自動車もなかった時代、若狭で獲れた魚は険しい峠を越えて近江、大原を経て京の都へと人の手で運ばれていました。運ばれる魚介類の中で、特に多かったのが鯖。なので、若狭から京への道は「鯖街道」と呼ばれていました。「京は遠ても　十八里」背中に背負えるだけ鯖を背負った行商人たちは「あと十里」「あと八里」次第に明け来る街道の一里塚を横目に、自分自身を励ましながら京の都を目指して歩いたのでしょう。鯖のほか、さまざまな海産物が都に運ばれそれらは天皇にも献上されたので、若狭は御食国（みけつくに）と呼ばれます。鯖は腐りやすい魚で、「数を数えているうちに腐る」と言われるほど。腐る前に目分量で数えたことから「サバを読む」の語源になったとも言われます。しかしどんなに急いでも、所詮は人の足。都まで十八里とすれば、十数時間はかかったのではないでしょうか。   小浜・いづみ町商店街にある「鯖街道・起点」の石版。小浜の魚なら小浜港にあるフィッシャーマンズ・ワーフや若狭小浜お魚センターも有名ですが「焼き鯖」ならいづみ町です。   いつ行ってもひっそりとしていますが焼き鯖はいつでもどのお店にもたっぷりあってそして不思議といつの間にか売れています。   焼き鯖の店で一番有名なのが、この「朽木屋」さんです。若狭の焼き鯖は大きな鯖をまるまる１本、串に刺して焼きます。見た目はどのお店のものも同じなのですがうまく焼くには裁き方や火加減など熟練の技を要するのだそうです。   朽木屋さんの焼き鯖は、専用のガスコンロで一度にたくさん焼かれています。おいしいのですが、その焼き方には少々疑問を感じるので今回は朽木屋さんの斜め向い、いづみ町アーケードの端っこにあるお店「河村商店」さんの焼き鯖を買いました。実はここの焼き鯖は炭火焼で窓際の炉を見るとわかりますが、数本ずつ丁寧に焼いているのです。私の個人的な感想ですが、私は河村商店さんの方がおいしいと思っています。ちなみに、焼き鯖の右下にあるのはこちらも小浜名物の「小鯛の笹漬け」です。津田孫兵衛のものがお勧めです。昔ながらの杉の樽に詰められていてその杉の香りもまたGOODなのです。さて、若狭から近江を越える鯖街道。京の都は下鴨神社近くにある出町橋の西詰めにひっそりと「鯖街道」の石碑が立っています。この石碑の前で立ち止まる人はいませんが若狭にご縁が深い私にとっては、ちょっとしたチェックポイント。以前から撮っておいた画像が、やっと日の目を見ます。     .

  2010.03.15

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  太郎坊は鞍馬天狗のお兄さん

  若狭町・常神社 山間の里の産土田園地帯の鎮守さま田舎をドライブしていると、思わぬ場所で、素敵な神社と出会うことがよくあります。社務所さえない小さなお社でも、毎朝ご近所の方たちが掃除して村中の人々から大切にされている「お宮さん」「ここの御祭神は、どんな神様がいらっしゃるのですか？」「･･･　」「ここ、なんていう神社ですか？」「･･･、お宮さんや」掃除をしている方に尋ねても御祭神どころか、神社名さえわからないこともあります。それでもその「お宮さん」は大切にされていて五穀豊穣の神であり、その神のおかげで子孫繁栄し無病息災のご利益があると信じられているのです。  小浜市・若宮神社 そんな田舎の神社の境内は、大切にされていてとても神聖で静謐。そして、村の鎮守はちょっぴり人々の生活の匂いがします。収穫した作物や土の匂い刈り取った雑草の萌えるような匂いそして人々の汗の匂いと･･･時折、風に乗ってやってくる得も言われぬ｢田舎の香水」の香り。そういった神社との出会いは偶然だったり予想外の驚きだったり、神社を巡る旅の楽しみのひとつ。関西を中心に、年に２００～３００も神社を回っていると「あそこに行きたい」という未訪問の神社など関西にはもうほとんどないと思っているのですが、でも　まだあるんですねぇ。久しぶりに「狙って」行った神社は東近江市の阿賀神社。通称・太郎坊宮。   JR近江八幡駅から近江鉄道に乗り換えてすぐそそられる山が見えてきます。この山は太郎坊宮が鎮座する赤神山。太郎坊とは、この山で修行していたと言われる天狗さんのこと。鞍馬山にいた天狗は弟の次郎坊だという伝承もあるそうです。そして鞍馬山同様、ここでも義経が修行したと伝えられています。   下から見上げる山がスゴイということはその逆もアリなわけで赤神山の太郎坊宮からの眺めもすばらしかったです。そしてこの太郎坊宮の本殿前にあるのが「夫婦岩」と呼ばれる磐坐。   この岩は、神の霊力によって分けられたと言われその分け目の幅はおよそ８０cm、長さは１２ｍ。カメラでは全体を写せないので、ただの「通路」にしか見えないかも知れませんが男岩、女岩とも巨大ですごい迫力でした。近々、龍水御朱印帳の方で詳しくご紹介します。   .

  2010.03.07

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  京都散歩　その参

   鷺森神社から上り坂を歩くこと、およそ１５分。こちらも初参詣の曼殊院門跡。曼殊院というお寺の門の跡かと思いきや遺跡のことではなくて、れっきとしたお寺の正式名称でした。    「門跡」とは、皇族や摂関家の子孫が代々門主を務める寺院のことだそうです。拝観は境内を回るのではなく、建物内を観て回ります。茶室や台所、書院などもすばらしいのですが国の名勝に指定されている枯山水庭園は、得も言わずのすばらしさでした。  枯山水はもちろん、お寺にもあまり詳しくはありませんがここのことは全く知りませんでした。やはりここでも古都の奥は深さを感じたのでした。    ここは北野天満宮との関係が深かったそうです。曼殊院門跡のすぐそばに、北野天満宮から勧請の曼殊院天満宮がありました。境内には弁天堂と茶屋もあります。  京都の庭園を紹介する写真でよくある、この構図。額縁の中に庭園の絵画が描かれているような光景ですが縦横のバランスの取り方が、びみょ～に難しい･･･。ちょっと無理があったか、やはり「額縁」は窓枠がいいようですね。    .

  2010.02.28

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  京都散歩　その弐

   最近、ブログ更新のペースが落ちました。以前なら一気に書いていたものを「その壱」「その弐」に分けてしかもその間、１０日以上たってしまったという始末。さて、赤山禅院（せきざんぜんいん）のあと一乗寺のファミレスでたっぷりガソリンを補給してから再び修学院前駅へ。次に向かったのは鷺森神社（さぎのもりじんじゃ）です。    ここは今回が初の参拝。京都ではもう見るべき神社など残っていないと思っていましたがこんなに素敵な神社がまだあったとは･･･。やはり古都は奥が深いということでしょうか。   曼珠院方面への小径。神社の向きから言えば、ここが本来の参道なのかも知れませんがなんとも言えず、私好みの参道です。この神社の御祭神は素盞嗚尊ですが、八坂神社などのいわゆる祇園系の神社ではありません。   素盞嗚尊と言うよりは、須佐之男命と言いたいほど出雲の香りが漂う神社でした。素盞嗚尊は天照大神の弟ということになっていますが、私は出雲の神だと思っています。出雲の神と言えば大国主命ですが、その大国主命も古事記の神話の中では素盞嗚尊と深く関わっています。大国主が葦原中国（あしはらのなかつくに＝日本）を支配出来たのも素盞嗚からもらった大刀、弓などのおかげであるかのように神話には記されています。ま、実際は「もらった」のではなく素盞嗚の娘の須勢理毘売（すせりびめ）といっしょに奪い取ったものですが。一方八坂神社などに祀られているスサオヲは神仏習合の時代に素盞嗚と同一神とされた祇園精舎の守護神「牛頭天王」のこと。同じスサノヲを祀る神社でも、八坂、弥栄、弥榮と称される祇園系の神社と須佐之男（須佐のおとこ）である素盞嗚を祀る出雲系の神社は性格が異なると思っています。余談ですが・・・。 さて、ガソリン代には散財を惜しまないple夫婦ですがけっこう拝観料を取られるお寺は敬遠がち。門前まで行きながら、拝観料の値段を見て引き返したこともしばしば（笑）そんな私たちが、久しぶりに拝観料を払ったのが次に行った曼珠院門跡。と言うわけで「その参」に続く。UPするのはいつになるかは不明ですが・・・。   .

  2010.02.21

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  京都散歩　その壱

  久しぶりの京都ネタです。昨年末に引き続き、今回も叡電沿線。京阪・出町柳駅から地上に出ると、京都の街はうっすらと雪化粧。おそらくは枚方あたりから雪はあったのでしょうが浅田次郎の短編集に夢中になっていて車窓には一度も目を向けなかったのです。すっかり文学モードになっていた私は出町柳駅の地下道からのエスカレーターが「雪国」に抜けるトンネルのように思えて小説でも書きたい気分になったのです。  叡電・修学院駅から山側に歩いて行くと見上げる比叡の山は、まるで山水画のような光景でした。（※画像はグレースケール処理しています）山上ではまだ降り続いていたらしく、時折ちいさな雪が舞っていました。八瀬や岩倉方面から降りて来る車の屋根にはどっさりと雪が乗っかっていました。  この日、最初に向かったのは赤山禅院。なかなか赴きのある参道ですが、並木の枝から落ちる雪片で境内にたどり着くまでにびしょびしょになってしまいました。参道だけではなく、境内もほとんど木々に覆われていてボタボタと落ちてくるみぞれ状の雪が気になって落ち着いて回る気分になれなかったのが残念。  赤山禅院は比叡山延暦寺の別院で、要はその名の通りお寺なのですが見た目は神社のようですし、実際、地元の方でも神社だと思っている人もいるようです。と言うのも、ここは日吉大社とともに比叡山延暦寺の鎮守なのだそうです。日吉大社の眷属は猿ですが、ここの屋根の上にも猿の像が乗っかっていました。  しつこいようですが、容赦なく落ちてくる雪片に辟易し境内をくまなく回ることは出来ませんでしたがまたいつか、新緑の季節にでも再訪したいお寺です。  見所の多い場所ではありましたが、撮影もそこそこにしていったん一乗寺まで降りて昼食に。再び修学院駅に戻って、この後は鷺森神社へと向かいました。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　つづく

  2010.02.09

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  奈良散歩

   平城宮跡に復元された大極殿。立ち枯れの葦で隠してますが、周辺にはダンプカーやクレーンがいて４月から始まる「遷都1300年祭」に向けての工事が行われています。荒野に忽然と現われたように見えますが、都の造営時もこんな感じだったのかも知れません。「遷都1300年祭」は楽しみではありますが、奈良中にあの「せ○とくん」が氾濫するのかと思うと、ぞっとしますが・・・。   前回この平城宮跡を散策したとき、見逃してしまった長屋王の祠。サトーココノカドーみたいな名前のショッピングセンターの一角にひっそりと建てられています。（※場所は最下部に地図を掲載しています）この地で発見された長屋王の邸宅跡は、５万点に及ぶ木簡が出土した貴重な遺跡でした。長屋王は藤原氏の陰謀と言われる「長屋王の変」で自害したとされる人。天武天皇の孫にあたり、「長屋親王」と記された木簡も発見されその権勢と地位の高さが偲ばれます。この貴重な遺跡は百貨店建設のために破壊されてしまいました。こんなちっぽけな、鳥居もない祠ではなく駐車場の一角を潰してでも、長屋王を祀る神社を建ててもらいたいものです。企業の論理か地元経済を優先させた結果なのか、奈良時代の貴族を知る上で貴重な遺跡であり、皇族の邸宅跡であったにもかかわらず、遺構は破壊されてしまいました。遺構を破壊した百貨店は倒産し、民事再生法により復活したもののその百貨店の顔でもあった心斎橋店は閉店してしまいました。   薬師寺、国宝の東塔はこれから10年ほどかけて解体修理が行われます。現在はその修理のための調査が行われていて、東塔には足場が組まれスッポリと保護シートで覆われていました。調査は３月まで行われ、「遷都1300年祭」が催される期間は工事を中断し従来の姿を見ることが出来るそうです。   薬師寺には何度も参詣していますが、いつも行きそびれていた休岡八幡宮。薬師寺の鎮守で、現在では珍しい寺（薬師寺）が管理する神社です。薬師寺の参拝者も、ここを訪れる人は少なくひっそりとしていました。    現在の境内はさほど広くはありませんが、清々しい空気に包まれた、なかなかの神社です。薬師寺に行く前に参拝するのがよいのだとか。楼門再建など、往時の神域を再興する計画もあるそうです。薬師寺・東塔は秋頃から１０年ほど解体修理に入りますしそれまでにもう一度来たいと思います。みなさんも、薬師寺の南にある休岡八幡宮参拝もお忘れなく。   長屋王の祠 .

  2010.01.30

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  巨　　石　１

  古来、大きな岩は神の依りしろとして信仰の対象となっていました。それらは「磐坐（いわくら）」と呼ばれ、現在でも多くの磐坐が大切に祀られています。昨年の終盤に参拝した松尾山（松尾大社）、備前国一宮の石上布都魂神社の磐坐はみごとでした。どちらも龍水御朱印帳にUPしています。また、磐坐が御神体という神社もたくさんあります。大和国一宮、大神神社の三輪山も磐坐が有名ですね。 さて昨年１１月、故郷は備前国・石上布都魂神社の本宮の磐坐を見たとき子供の頃によく見ていた巨石のことを思い出しました。と、言うわけで備前国の知られざる「磐坐」を訪ね歩きました。   先ずは「亀石（かめいわ）」実はこの岩は初対面ですが、以前から気になっていた岩。神武天皇東征の折り、水先案内をした亀の化身と伝えられています。   亀石から吉井川を遡ること数キロ。とてつもない巨石があります。近くからは大きすぎて、全体像がわからないくらいです。吉井川の対岸から見ると・・・ （５年前に撮影） 子供の頃からはもちろん、上の画像を撮った５年前とは少し様子が違いました。周辺施設とのかねあいか、安全のためなのか、若干整備されているようでした。   巨石のてっぺんから見下ろすと、こんな感じ。その高さがおわかりになるでしょうか。この岩、名前が不明。と言うより、名前が付けられているかどうかも不明なんです。地元の方にお聞きしようと思いましたが、どなたにも会うことが出来ませんでした。   この巨石の沖に小さな岩があります。舟の航行のため、小さな燈台が設置されています。この岩には「ピシャゴ岩」という名前があるのですが・・・。次回は、子供の頃に最も親しんだ磐坐をご紹介します。  .

  2010.01.16

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  備前の牡蠣

  牡蠣と言えば広島が有名ですが、備前・岡山も牡蠣の産地です。リゾート地として有名な牛窓周辺の虫明から日生にかけては知る人ぞ知る牡蠣の産地なんです。   岡山市東部、西大寺地区と備前市を結ぶブルーラインという道路にある片上大橋からの眺め。湾内に浮かんでいるのは牡蠣の養殖いかだだと思います。   ブルーラインの中でも、最も景色が良い場所で以前はPAやレストランなどもありましたが、現在は小さな駐車場があるだけです。自動車専用道なので、当然のことながら橋には歩道はありません。眺望を楽しむにはちょっぴり危険ですし、高所恐怖症の私にはキツイ撮影でしたがブログネタのためにがんばりました。   冬場に岡山に帰省すると、必ず立ち寄るお店があります。国道２号線、長船町の少し東の、新幹線高架下にある魚屋さん。伊里水産って看板に書いてあったと思いますが、店名は不明（笑）ここのご夫婦が、実にいい人たちなんです。お店の中に入っただけで、いい気分になれます。しかも新鮮な海の幸がいっぱい。このトロ箱の岩牡蠣は、ナントたったの１０００円。大きめの牡蠣を８個食べたのですが、まだこんなに残ってます。この牡蠣を、蒸し器で４０秒ほど蒸すと最高なんです。磯の塩味だけで、調味料はいりません。おかげでお酒が進みました。それと、1000円の握りずしも買ったのですがネタがすごかったです。ハマチ、ウニ、鯛、マグロ、イカは定番としてアワビ、カニも入ってました。牡蠣の販売は、１１月から２月までだそうです。   .

  2010.01.11

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  メタルびと　ple

  ときどき会社員をしていますが、本業は神社巡りです。神社巡りをしていますが、雅楽ばかり聞いているわけじゃありません。天河神社に行くときは、車の中で宮下富実夫を聴いてたこともありますが最近車の中では奥田民生をよく聴きます。オッサンですが、演歌は聴きません。無理して若ぶってヒップホップを聴いたりはしませんが、けっこう新しいものも聴きます。最近のものでよく聴くのはコブクロとSUPERFLY。 今一番のお気に入りは、NICKELBACKというカナダのロックバンドです。むははは。実はわたくし、関西で300と数十人しかいない　「メタルびと」その証拠の会員証がこれです。   実はこれ、FM８０２の「ROCK　ON」という番組でいただいたんです。金曜の夜　24:00-深夜3:00にオンエアされる番組でDJは伊藤政則さん。私が若い頃よく聴いていた曲もかかるので、時々ふとんの中で拝聴しております。先日の元旦、番組で発行される「メタルびと」会員証が「本日をもって修了」と聞き、ふとんの中から携帯で応募しました。アラフィフのリスナーが珍しかったことも功を奏してか、リクエスト曲（JourneyのWho's Crying Now）もかけていただき「メタルびと」会員証もGETいたしました。会員番号は313。今年は元旦からツイテます。要するに　自慢　です。あとは、この「ROCK　ON」という番組が終わらないことを祈ります。実は近々、心斎橋にある「木綿や」という和食ランチのお店をご紹介しようと思っていましたが今日、お店の前を通ったら閉店してしまっていました（笑）私のせいではありませんが、意味もなく責任を感じています。 ともかく、もの静かでマジメで、神社巡りなんぞしている私ですがこう見えて、昔はバンドもやっておりました。最近はギターを手にすることもなくなりましたがドラムをやっていた友人（私より２つ年上）が少し前にライブをやったと聞いて昔の血がちょっぴり騒いでいます。結婚以来スティックを握っていないと言ってた友人ですが・・・。     久しぶりにストラトを引っ張り出してみました。お気に入りのストラップがどうしても見当たらず、フェンダーのギターにギブソンのストラップですがある意味「オールドROCKの王道」ということでご容赦を。 久々にギターを持った私が見つめる先は、男のロマン・・・ ではなくて、笑い転げる妻。下はパジャマだったもので・・・。  .

  2010.01.08

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• m(_ _)m ブログの宣伝です

  ここのブログでは、少々ハメをはずすこともあるワタクシですが本来の私の姿と申しましょうか、真面目な神社参拝日記も書いています。HNも「龍水（TATSUMI）」に変えて、「龍水御朱印帳」というブログを書いています。 ここにお越しいただいているほとんどの方々は、既にご存知のことではありますがここのアホな私しか知らない人のために、ちょっとご報告をば。龍水御朱印帳で書いてきたおよそ３年間の掲載寺社の索引が完成しました。半年もかけて作った索引です。あまりにもうれしかったので、こちらでもご紹介させていただきます。失礼いたしました。　「龍水御朱印帳掲載寺社索引」  .

  2010.01.03

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  餅はどうやって食う？

    みなさま、あけましておめでとうございます。  (アメーバピグのple） 昨年はたいへんお世話になりました。本年も　どうぞよろしくお願いいたします。（新年早々、パジャマ姿で失礼いたしました） さて、みなさんに質問です。お正月と言えば餅。みなさんは、お餅をどうやって食べますか？焼いたお餅を醤油で食べる。お醤油をつけて焼く。海苔を巻いて食べる。バターをぬって食べる。いろんな食べ方があるようですが、私は砂糖醤油でいただきます。白餅よりも豆餅が大好きなのですが、どちらも砂糖醤油で食べます。これ以外の方法では食べたくありません。子供の頃からずっと、お餅に砂糖醤油ってのはお刺身にわさび醤油、お好み焼きにオタフクソース、トーストにバター（マーガリン）、銭湯に富士山、コーヒーにマヨネーズってくらいに定番だと思ってました。しかし、家内も含めて私の周辺には砂糖醤油で食べる人がひとりもいません。みなさんは、いかがなんでしょう。ちなみに、奈良の人はお雑煮のお餅をいったん取り出してきな粉につけて食べるそうですが本当ですか、フローラル５５さん？   .

  2010.01.01

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  ple的2009年　その２

   ６．アメーバピグにハマるここのブログなどに書いた、京都関連の日記をまとめアメブロに「京都SANPO」というブログを開設しています。京都散策の記事を集めたらおもしろいかなと思ったのですが、自己満足の倉庫のようなブログになっていました。ところがアメブロで始まった「アメーバピグ」というサービスにGW頃からハマってしまいました。  仮想空間の中で、歳がいもなくおおはしゃぎしてしまいました。一時はピグのおかげで寝不足状態が続くほど・・・（笑）「京都SANNPO」のpleはもちろんのこと、神社ブログの方でも別キャラを作って遊んでしまいました。神社好きの方や古代史ファン、霊能者や占い師さんなど、いい出会いもありましたが一方、「潮○き隊」などというグループに勧誘されたり中学生にいじめられたりで、けっこう疲れました（笑）最近はごく一部の方との交流に限って遊んでいますが、なにせキャラを使ってのチャットのようなものなので、なかなか知り合いとの時間が合いません。 ７．mixiアプリにハマるピグの大はしゃぎが一段落したと思ったら、今度はmixiの方でゲームにハマりました。mixiはほとんど放置状態でしたが、マイミクさんたちから「アプリ」へのお誘いをいただいたのです。農場や牧場で農作物や家畜を育てるゲームに参加しましたが、作物や家畜のことが気になって、仕事中にも「農場」をチェックする始末。でも、次第にそのゲームに違和感を感じました。自分の農場での収穫物だけでなく、他人の農場で「搾取」することも出来てそれによってレベルアップが早まるシステムにはどうしても馴染めなかったのです。「マイミク」という友人間のことであっても、しっくり来ません。「対戦ゲーム」であれば、策略も楽しみのひとつでしょうが・・・。加えて、聞いたこともない名前の作物や家畜やゲーム内でのおかしげな日本語にも違和感を感じました。そのアプリのソフトは、中国の会社が製作したものだったのです。あんなものに染まりたくないと思った瞬間、全てのアプリから退会しました。 ８．「金」がひとつ増えた今年は免許証の更新年でした。ここ数年、仕事であまり車を使わなくなったせいもあってついに念願の「ゴールド免許」を手に入れました。これで私の「金」は３つになりましたが、あとの２つは秘密です。 ９．伊勢巡礼「巡業」ではありません。「巡礼」です。神社巡りをするようになってからは、毎年１月に伊勢に行っています。今年も１月に神宮参拝に行きましたが、ずっと日帰りの旅でした。いつか早朝の神宮に参りたいと思っていました。やっと念願叶って、９月の連休を利用して２泊３日の伊勢巡礼が実現。早朝の内宮・外宮と、全ての別宮と所管社などを廻りました。   もっとも印象に残っているのは、瀧原宮（たきはらのみや）です。来年も是非行きたいと思っていますが、来年の１月はやめて、新緑の季節にでも行きたいと思います。今回の伊勢巡礼で参拝した全ての神社を、龍水御朱印帳にUPする予定でしたがまだ５社ほどUP出来ていません。 １０．皆様との交流と出会いに感謝<(_ _)>今年も私の拙いブログにお越しいただいた皆様には、たいへん感謝いたしております。ブログは所詮、自己満足だなどどウソぶいてみてもやはりお越しいただく皆様のコメントは、たいへんうれしいもの。特に「龍水御朱印帳」というマニアックな神社ブログでは多くの方々にリンクしていただき、更新の励みになります。そして今年も多くの方々と、新しい出会いがありました。そんな出会いの中で印象的なのは「レオナルドくん」さん。私は神社に関しては相当マニアックだと自負しておりましたが上には上がいるものです。よくコメントをいただくマリアさんも、相当なフットワークをお持ちですがレオ様のブログには、この私も舌を巻いております。彼女はお若い方なのかそうでないのか、美しい方なのかかわいい方なのか存知あげませんが、先日の天河神社に関する記事を読んだ時は、ほとんど同志のようにも思えてきました（ご迷惑かも知れませんが・笑）。写真も記事の内容も、私の書いたものとよく似ていたからです。ただし、レオ様の写真の方が腕もカメラも数段上ですが。それに、寺社の撮影で警報を鳴らしてしまうなんて私くらいだと思っていましたが・・・笑それと、先日の玉置神社の写真は秀逸です。 コメントをいただくことはもちろんのこと、足跡を残していただくだけでも皆様のご訪問は、ブログを書く励みになります。今年も１年、本当にありがとうございました。 （聖徳太子の謎シリーズが完結しておりませんが･･･ガンバリます）  . 

  2009.12.28

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• ple的2009年　その１

  今年も間もなく終わります。本年も、みなさまお世話になりました。今年もあまりパッとしない１年ででした。何年かたったら今年あったことが2009年のことだったかどうか曖昧になるようなただただ流されて過ごしたような、ナサケナイ１年だったような気がします。こんなアホなオヤジの１年を、１０大NEWS風にアホな視点でふり返ってみます。 １．お正月は波乱の幕開け日記にも書いていますが、毎晩のように体調不良でゲロ吐いておまけに元旦から怪我。神様からこんな貴重なメッセージをいただいていたのに、こうして、今年も私は自分を大切にせずに１年を過ごしてしまいました。仕方ありません、私の辞書に「節制」という文字はないのですから。 ２．料理についてけっこう台所に立ちます。今年は久しぶりに新しいメニュー２つが、レパートリーに加わりました。実家がオール電化にしたので、使えなくなった圧力鍋をもらい受けました。こいつがなかなかすぐれもの。大根といっしょに煮た、豚の角煮は我ながら絶品と言わせていただきます。もう１品、こちらはチョチョイノチョイ料理。王将に行ったら天津飯一筋３０年余。ウマイもの食ったら自分で作りたくなるタチですが、どうしても天津飯だけはうまく出来ませんでした。玉子をきれいに焼くのも面倒ですが、どうしても好みの味のタレが作れないのです。天津飯を作ることはあきらめかけていたのですが、私をやる気にさせたのは新しく買ったフライパン。ナノ銀マーブルコーティングのフライパンなのですが、軽いし熱伝導がスゴイし、こびりつかないし最高です。このフライパンのおかげで、家庭のコンロでも100％失敗なく天津飯用の玉子が簡単に焼けるようになりました。こうなると懸案のタレだっていいアイディアを思いつくものです。市販のラーメンスープにおろし生姜を少し落とし水溶き片栗粉を入れるだけ。スープはいろいろ試していますが、豚骨、醤油どちらもOK。今では休日の私の朝ご飯は、たいがい天津飯。毎週日曜日は「天津飯の日」になりました。 ３．楽天ブログの画像が満杯に・・・神社記事を書いている「龍水御朱印帳」とここのブログの画像が相次いで満杯になってしまいました。どちらも別のブログに引き継いで書くことにしたのですが、みなさまとのおつき合いはやはり楽天がいいということで過去記事を別のブログに引っ越しさせてあたらしい記事は引き続きここ楽天で書くことにしたのです。龍水御朱印帳の方では、これを機会に掲載記事の索引も作ることにしました。まだまだ作成中ですが、８割方完成しています。神社参拝時の、参考にしていただければ幸いです。龍水御朱印帳掲載記事索引 ４．若狭行き「０」・・・！この１０年、毎年５～６回は行っていた若狭・小浜にとうとう今年は１回も行きませんでした。自称「別荘」と呼ぶあの家に行かなかったということはこの１年、お墓参りもしていないということです。ご先祖さまゴメンナサイ。 ５．今年参拝した神社・・・ブログなどで神社好きの方と出会うと「毎年200～300の神社を廻っています」名刺代わりにこんな挨拶をしていました。しかし、今年は小浜にも行けなかったようにお出かけ回数が少なく参拝社数は１５８社にとどまりました。ま、「それがどーーした」と言われりゃそれまでですが私的には不本意な１年となりました。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　では、笑える後半に続く。 

  2009.12.27

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  クリスマスだそうです

   クリスマスの日を、いわゆるクリスマスらしく過ごした記憶がありません。２０代の頃も、彼女と街の粋なレストランで食事をしたこともなければシティーホテルの予約をしたこともありません。２０代も３０代も、クリスマスの夜には同僚と安酒屋でお銚子を転がしていたり出張先のホテルで飲んだくれていました。街にはクリスマスソングが流れ、あちこちでイルミネーションが･･･。   大阪の御堂筋では、イルミネーションで飾られて中之島あたりでは「光のルネサンス」とかいうイベントが執り行なわれています。しかし、日本のキリスト教徒の割合は３％程度。なんと、イランやイラクなどの中東諸国よりも低いのだそうです。  中之島周辺で行われている「光のルネサンス」には何度か行っていることもあって、今年は撮影意欲もわかずいつものように自宅でビールを飲んで白波を飲んで寝ることにしました（笑） 御堂筋のイルミネーションを撮りながらいつになく懐の暖かい私ではありましたがいつものように、いつもの電車で帰路についたのでありました。  本町にある「ハードロックカフェ」ここでクリスマスソングなど聴く気にもなれないので家で　Nickelback　なんぞ聴きながら飲みます。浪花ともあれ、メリークリスマス　　　ということで。  .

  2009.12.25

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  天武天皇について

  聖徳太子の謎に迫るシリーズ第４段。神功皇后について書く予定でしたが、計画変更！今回は天武天皇について書きます。早くも息切れしてしまい、前回の記事から１０日もたってしまいました。 日本書紀は　１天皇 １卷　という構成が基本です。短命だったり在位期間が短い天皇は何代かの天皇が１卷にまとめられている卷もけっこうあります。しかし天武天皇については２卷に渡って書かれているのです。在位期間は１５年ほどなので、それほど長いわけではありません。では、なぜ天武天皇だけが２卷に渡って書かれているのでしょうか。 １５年ほど前だったでしょうか。歴史に造詣が深い作家、井澤元彦氏の「逆説の日本史」という本を読みました。その本に、天武天皇のことが書かれていました。・天武天皇は天智天皇の同母弟ではなく、しかも年上だった可能性もある。・天武（大海人）は皇位に着く可能性は低い皇子だった。・日本書紀は天武天皇の指示で編纂が始められたもの。以上のことから、日本書紀は「天武天皇の出自を隠し、皇位継承の正当性を説くために作られた」つまり井澤氏は、日本書紀は天武の正体を隠すために編纂されたとしています。当時の私は、日本書紀や古事記を自分で読むまでには至っておらず井澤氏の説を手放しで受け入れ、感動した記憶があります。そして当時の私は、日本書紀を日本の正史として疑いもなく見ていました。そんな私にとって、「日本書紀に書かれたことは、言わば『大本営発表』のようなものだ」とし、日本書紀が天武の正体を隠すための歴史書だとした井澤氏の説は正に「目からウロコ」の心境でした。これなら天武天皇紀が２卷あることも、壬申の乱がドラマチックに書かれ、そして天武天皇がヒーローに祭り上げられていて当然です。 また、天智と天武が同母の兄弟としている日本書紀。しかし、乙巳の変や白村江での敗戦と百済滅亡など６世紀後半は激動の時代であったにもかかわらず、天武（大海人）の名は近江朝以前にはほとんど登場しません。そしてのちの持統天皇をはじめ、天武は多くの天智の娘を妻としています。同母兄弟とは、とうてい考えにくいことです。 しかし、今は井澤氏の説を１００％受け入れることは出来ません。なぜなら、皇位が天智系に戻ってからも日本書紀は日本最古の歴史書として、「日本の正史」として残っているからです。壬申の乱以降、天智系と天武系の皇子の間には相当な確執があったと思います。天智系と天武系についてピンとこない方は、「壬申の乱（じんしんのらん）」以降の歴史を復習してみてください。何度も言うように、日本書紀では天智と天武は兄弟ということになっています。天智亡きあと、その息子である大友皇子と天智の「弟」とされる天武の戦いが壬申の乱。その戦いに勝利した天武が天皇として即位し、以後は天武系の天皇の時代になります。やがてその皇統が途絶え、天智系に皇統が戻り光仁天皇を経て桓武天皇以降、天智系の皇統が続きます。それまでの奈良時代に、日本書紀は多くの人に読まれ天智系天皇の時代になって改修することは不可能だったと思われるかも知れません。しかし天皇の権力をもってすれば、「日本書紀は誤りである」として訂正または、全ての日本書紀を葬ることも出来たはず。実際、日本書紀が編纂される前の歴史書は断片すら残っていません。このことは、日本書紀によって過去の歴史が書き換えられた可能性を暗示しています。壬申の乱で敗れた大友皇子は、明治時代に即位が認められ弘文天皇の諡号（しごう）が贈られています。もし大友皇子が即位していたとすれば、なぜ日本書紀に記されていないのか。それは、壬申の乱が天武（大海人皇子）のクーデターになってしまうからだと言われています。 その日本書紀に、蘇我馬子と厩戸皇子によって「天皇記」「国記」などが編纂されたことが記されています。もちろん現在は何も残っていません。日本書紀には、乙巳の変（大化改新）の時「蘇我臣蝦夷（馬子の子・入鹿の父）は殺される前に全ての天皇記・国記・珍宝を焼いた。船史恵尺はそのとき国記を取り出して中大兄に奉った」と記されています。現在、蘇我入鹿の邸宅だった可能性がある「甘樫丘東遺跡」の発掘が行われています。農地があるため発掘が進まず、邸宅と思われる遺跡は見つかっていませんが近い将来に見つかったとしても、天皇記などは見つからないでしょう。甘樫丘東麓遺跡・現地見学会 甘樫丘東麓遺跡（2009/8月） 中大兄（後の天智天皇）に渡されたとされる「国記」も残っていません。日本書紀では蘇我蝦夷が「天皇記」「国記」を焼いたとしていますが、蘇我蝦夷に、果してそれらを焼く理由があったでしょうか？７世紀以前の歴史が日本書紀によって書き換えられている可能性がある。そしてそれ以前の歴史（国史）は、天智・天武らによって完全に葬られたのではないか。私は、その可能性を強く感じています。 ドラマチックかつエキサイティングに記されている壬申の乱、そしてまるで天武天皇を英雄扱いしている日本書紀。その天武の出自は不明瞭。しかし、その天武が本来は即位出来る立場になかったとすれば天下を二分した壬申の乱後、天武がすんなり飛鳥で即位出来たことにも疑問を感じます。武烈天皇で皇統が途絶え、「応神の５世孫」として越の国から迎えられた継体天皇は即位後、大和に入るまでに２０年もかかったことが記されています。天武以降、大和は混乱するどころか持統の藤原京を経て平城京造営など、国家としての形態を整えて行きます。そして天武の皇統が途絶え、天智系の天皇の時代になった平安時代以降も日本書紀は訂正もされず、葬られることもなく弘文天皇の存在も含め、天智系の不名誉を記したまま現在まで古代日本の「正史」として残っています。これらのことから、日本書紀は天武の正体を隠してはいますが、井澤氏が言うように「天武の正体を隠す」そのことが日本書紀が編纂された主目的ではないと考えざるを得ません。日本書紀は天智系・天武系を含めて全ての皇族のみならず当時の歴史の「真実」を知っていた全ての大和人にとって自分たちの立場を正統化する、都合のいい歴史書だったのではないでしょうか。 何だか意味のわからないシメになってしまいましたが、神功皇后の謎と、聖徳太子の謎に行く前に次回は、私が考えている古代史の「ある仮説」つまり、日本書紀が隠している歴史について書きたいと思います。 .   

  2009.11.05

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• 古代天皇の在位

  聖徳太子の謎に迫るシリーズ第３段は、古代天皇が在位した時代について書きます。なんだか話題がどんどん聖徳太子から離れて行くようですがしばらく辛抱しておつき合いください。 前回も書いたように、初代天皇の神武が即位したのは紀元前６６０年。「天皇の歴史って古いんだなぁ」などと、感心してはいけません。真実である可能性が０％だとは言いませんが、限りなく０％に近いと断言します。紀元前７世紀と言えば稲作は始まっていたとされてはいますが、まだまだ縄文時代と言っても間違いではない時代なんです。神武天皇の即位を紀元前６６０年としたのは、天皇の歴史を古く装うために日本書紀が創作したものだと言われています。中国の讖緯(しんい)説に基づき、「辛酉は天命が改まる年」という考えから紀元前６６０年に設定したというのが定説のようです。初代天皇の即位を紀元前６６０年としたが、実際の即位時期はいつだったのか。そして天皇家の歴史を古く装うためにどういう創作が行われたのか。どれだけの天皇が即位時期に手を加えられているのか。それらを知る手がかりは、ほとんどありません。いろいろな観点から見て、私の個人的な考えでは少なくとも第２６代の継体天皇（５０７年即位）あたりからは、日本書紀の記述は実際の時代に即したものだろうと思っています。仮に神武天皇の即位が３世紀頃だとすると、いろいろと時代調整が必要になりますね。実際は継体天皇までの３００年足らずの間にいた２５人の天皇を紀元前６６０年からの１０００年以上の間に充てて歴史を記さねばならないのです。欠史八代と言われ、天皇の歴史を古く見せるために実在しない天皇を偽作したという説があります。私はたとえ伝承であったとしても、全ての天皇が実在したと考えています。理由は単純。実在しない天皇を創作するのなら、もっとたくさんの天皇を創作するのが自然だからです。継体天皇を起点とする理由はここでは省略させていただきますがB.C６６０年から継体天皇が即位した５０７年までの１１６７年間に２５人の天皇を充てたために、いろいろと不自然なことになっています。それは天皇の在位期間と年齢です。一例として、私の手元にある資料から１００歳以上の天皇をご紹介します。 初代神武（１２７歳）、５代孝昭（１１４歳）、６代孝安（１３７歳）、７代孝霊（１２８歳）８代孝元（１１６歳）、９代開化（１１１歳）、１０代崇神（１１９歳）、１１代垂仁（１３９歳）１２代景行（１４３歳）、１３代成務（１０７）、１５代応神（１１１）、１６代仁徳（１４３歳） １人か２人ならばわからないでもないのですが、上記のような事態は誰が見ても不自然だと言えるでしょう。戦国時代あたりでは「人生５０年」と謡われていました。現代人の寿命から考えても、上記のような年齢は不自然ですね。もっと違和感なく天皇の歴史を古く装うのならば、少なくとも仁徳天皇までに１５人くらいの架空の天皇を創作する必要があるのではないでしょうか。 ここ数年、私は神社巡りをするようになり古事記や日本書紀の神話をよく読むようになりました。古事記や日本書紀によれば、天皇は天照大神の子孫であると書かれています。神話によれば、高天原の天照大神の孫、瓊々杵尊(ににぎのみこと)がこの国を治めるために地上に降りてきました（天孫降臨）。神武天皇はその瓊々杵尊の曾孫ということになっています。そして古事記には、天皇が神の子孫でありながら寿命が（普通の人並みに？）短い理由がわざわざ書かれてあります。その部分を読んだ時、ふと新たな疑問が浮かびました。天皇の歴史を古く装うために、神武の即位年をB.C６６０年としたため以後の天皇の年齢を増やす必要があったことはよしとして、その「割り振り」に不自然さを感じたのです。※天皇の寿命に関しての神話は、私の神社ブログにご紹介した記事があります　　→　「貴船神社　３　中宮（結社）」 もし私が日本書紀の編纂を任されて、「神武天皇の即位を紀元前６６０年にしろ」と命じられたら以後の天皇の年齢や時代の割り振りを上記のようにはしません。天皇の歴史を古く装うことだけが目的ならば、神武や以後数代の天皇の年齢だけを多くすれば簡単なのです。いかに天皇の寿命が神よりも短いと言っても、天皇は天照大神の子孫なのですから、初期の天皇は高天原の神々の資質を色濃く持っていたと言えます。神武から数代の天皇の年齢を３００歳くらいにしても「高天原の神の子孫であるからだ」つまり、そういう言い訳が出来るのです。しかし実際には日本書紀の編者たちは、そういう手法は採用しませんでした。上記のように、１０人以上の天皇の年齢を１００歳以上に設定ししかもその割り振りを１０００年に渡って分散させているのです。日本書紀の編者たちは、そうせざるを得ない理由があったと考えています。そのよんどころない理由というのが、神功皇后だと思っています。 長々と書きましたが、これまでのことをまとめてみます。１．天皇の歴史を古く装うため、讖緯説に基づき神武天皇の即位をB.C６６０年とした２．そのため以後の天皇の年齢を引き上げて調整した３．１００歳以上の天皇が１２人（その他の天皇も高齢）いる４．天皇の在位時代の割り振りに不自然さ、疑問がある 上記「４」の答えとなるのが、神功皇后の存在だと書きました。次回はその神功皇后について書くことにします。 .

  2009.11.04

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  日本書紀の謎

  聖徳太子の謎についての第二段は「日本書紀」について。日本書紀は古事記と並んで、日本最初の歴史書であり我国の正史として知られる、古代史を知る上で貴重な資料です。以前は「日本書紀」に書かれた歴史こそが真実だと主張する学者が多かったそうです。しかし日本書紀は、天皇の指示で天皇家の歴史を書いたもの。現在は「天皇家にとって都合よく書かれている」という認識が一般的ではないでしょうか。２５年ほど前、山岸涼子さんの「日出処の天子」という漫画を読んでから厩戸皇子（聖徳太子）に興味を持ちました。以来ずっと歴史を趣味として学んでいますが、私の歴史への興味は古代史のみに偏っています。最近は歴史ブームだそうで、「歴女」という言葉も出来るほど若い女性の間でも歴史ファンが増えているそうです。しかし「歴女」と言われる女性たちのほとんどは戦国ファンだそうです。男性女性に関わらず従来の歴史ファンも、戦国時代や幕末・維新が好きだと言う人が多いのではないでしょうか。私は今でも記紀に書かれた時代から抜けられず、戦国や幕末・維新の知識はほとんど小学生並の知識しかありません。 ずっと古代史を学ぶ中で、あまり学者が語らない疑問を持つようになりました。特に４、５世紀以前の古代天皇に関しては、歴史学者もある意味「手つかずのまま放置」した状態と言えるかも知れません。それは古代天皇のものとされる陵墓の調査が出来ないことも大きな原因となっているようです。最近になって、宮内庁管理の古墳への立入調査が許可されていますが発掘調査が実現するメドまでは立っていません。古代天皇の陵墓については、以前書いた記事がありますので興味のある方はそちらを読んでください。「天皇陵について　１」「天皇陵について　２」「天皇陵について　３」 さて、私がこの約２５年古代史を学ぶ中で抱くようになった「日本書紀」への疑問。どう考えても、従来の歴史観では解決出来そうにない疑問があります。 叡福寺・聖徳太子廟  １．古代天皇が在位した時代についての謎初代天皇とされる神武天皇が即位したとされるのは、紀元前７世紀のこと。第１１代の垂仁天皇までは紀元前の天皇ということになっています。しかし現在、私たちは３世紀の邪馬壹国についてもよく知らないのです。そして第１６代の仁徳天皇あたりまで、１００歳を越える天皇が多数存在することも大きな疑問を感じます。　　 ２．神功皇后についての謎神代（神話）は別として、日本書紀は各天皇ごとに書かれています。　　唯一皇后の巻が書かれているのが神功皇后です。　　神功皇后だけがその功績を天皇並に記されている理由はなにか。 ３．厩戸皇子（聖徳太子）の謎前回書いたように、日本書紀において厩戸皇子の扱いは特別なものがあります。古代の皇子の活躍に関する記述は少なくありません。　　特に日本武尊は古事記ではヒーローとして扱われています。　しかし厩戸皇子は用明・崇峻・推古と三代の天皇紀に記載され、その活躍は政治のみならず聖人としての逸話も記されています。　　そしてその薨去に関する記述も異例の扱いを受けています。また、推古をたすけ国政を全て任されていた厩戸皇子が、飛鳥から遠く離れた斑鳩に宮を構えたことも不思議です。 ４．天武天皇についての謎日本書紀では概ね１天皇１巻という構成になっています。在位期間が短い天皇の場合、まとめて書かれている巻もあります。天武天皇だけは２卷にわたって書かれています。また、年齢も記載されていません。 次回からは、上記の疑問についてひとつづつ考えてみたいと思います。  .

  2009.11.03

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  聖徳太子はいなかった？？？

  法隆寺 「聖徳太子はいなかった」などという説が、最近話題になっているそうです。「聖徳太子は蘇我入鹿だった」という説もありましたが、私は「聖徳太子はいた」と考えています。先日、全く聖徳太子と関係ない内容の日記のコメントで（笑）フローラル５５さんから「聖徳太子は架空の人物？」というご質問をいただきました。 聖徳太子の実像については、ずっと書きたいと思っていました。実は少し前、箸墓古墳のことについて書いたとき一気に私の古代史観と、聖徳太子の実像についても書くつもりでした。しかし、邪馬壹国や弥生時代のことを書いたところでとん挫してしまいました。古代史物を書くと、つい力が入ってしまいひとつの記事を書くのにまる１日かかったりします。で、結局疲れて尻切れトンボになってしまったのです。今回は少し肩の力を抜いて、少しずつ簡単に書いてみようと思います。 聖徳太子はいたか？私の考えは「聖徳太子はいなかったが、厩戸皇子というすぐれた皇子はいた」そう思っています。あまり詳しくは知りませんが、「聖徳太子はいなかった」説においてはどうやら聖徳太子という突出した人物を創造し、それを厩戸皇子に充てたと説いているようです。「聖徳太子はいなかったが、厩戸皇子というすぐれた皇子はいた」という私の考えと同じようなことですが、以下の２点において大きく違います。１．厩戸皇子の前に「すぐれた」という形容詞が付くこと２．聖徳太子という人物が、なぜ歴史上に創造されたのかという理由 「１」に関して申しますと、根拠はありません。私は厩戸皇子から古代史の世界に引き込まれ、厩戸皇子ファンなので「すぐれた」という形容詞を付けないわけに行かないのです。従って、多少は厩戸皇子を贔屓目で見ることはご容赦いただきたく思います。 「２」に関してですが「聖徳太子はいなかった説」では、「天皇家の尊厳のため」に皇族にすぐれた人物を必要としたからと説いているようです。私は以前、厩戸皇子をすぐれた人物として描くことは藤原氏の「正当性」を主張するためだと考えていました。乙巳の変（大化改新）で、突然登場する中臣鎌足。以後それまでの蘇我氏に代わって、藤原氏が権力を握りました。仏教を広め、天皇中心の政治改革を押し進めようとしていたのは実は蘇我氏であって、「乙巳の変」は時代に逆行したクーデターだったかも知れないと思っています。聖徳太子というすぐれた人物を創造することは、その即位を妨げた馬子、太子一族を滅亡させた入鹿を悪役に仕立て上げその蘇我氏を滅亡させて権力の座に着いた藤原氏の正当性を主張する。そう考えていました。その構図は、今でも的はずれだとは思っていませんが聖徳太子というすぐれた人物を登場させることにはもっと重要な理由があったと、今は思っています。 厩戸皇子という人物は、実は日本書紀において異色の存在です。日本書紀は天皇を中心に記された歴史書なので当然、多くの皇子の記事が掲載されています。しかし、厩戸皇子の記載は突出しています。天皇を差し置いて、あれほど功績が詳細に記された皇子は他にはいません。しかも、厩戸皇子が亡くなったときの記事には「国中の人々が嘆き悲しんだ」との記載もあります。こんな記述は、天皇崩御の記事にも見られません。なぜ厩戸皇子は、そのように偉大な人物として記録されているのか。私の考えはこうです。 日本書紀という歴史書において　　　　　　　推古天皇の御代にどうしても偉大な皇子が必要だったから 次回は、そのことも含めて日本書紀の謎と疑問点、そして古代の天皇の謎について書きます。

  2009.11.02

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  飛鳥美人に会いました

   昨日は季節はずれの陽気で、１日中汗をかいていました。しかし、明日香の里はすっかり秋。ススキの穂が飛鳥川のせせらぎに合わせて踊り、見上げる空は蒼く、天高くpleとple嫁肥ゆる秋であります。   先日お知らせしましたように、高松塚古墳壁画修理作業室の見学に参加しました。受付時間が決められていて、指定時間以外の参加は不可ということなので念のために１時間ほど早く現地に到着。受付時間まで、飛鳥歴史公園を散策しました。   こちらが現在の高松塚古墳の姿です。「飛鳥美人」で知られる極彩色の壁画が、カビなどの影響で劣化が進み解体して保存されることになったことは報道などでご存知と思います。内部にあった石室は解体されて運び出され、現在は全て修理作業室で保管されています。墳丘の盛土も、解体作業のためにその多くが取り除かれたようです。現在の高松塚古墳は、築造当時の姿を復元したものです。  過去の新聞などでは、文化庁の保存方法に問題があったとか修理作業員（解体前）の作業ミスがあったなどと報道されていましたが文化庁の方々は、たいへんな苦労をして壁画の保存に努めておられます。今回この作業室公開に参加して、初めてそのことを知りました。解体前の石室内は、押入下段ほどのスペースしかなく湿度１００％という過酷な条件下での修理作業だったようです。押入の中でかがみ込み、防菌服を着て天井に付着したカビの除去作業など想像しただけでもその過酷さがわかります。   現在、高松塚古墳の石室は修理作業室に移され気温・湿度を一定に保たれた状態で修理作業が行われています。室内は紫外線をカットした照明で照らされ、停電などが起きても湿度と気温が３日くらいは保持出来るよう魔法瓶のような構造になっているとの説明を受けました。撮影は禁止ですが、許可をいただいて入口だけ撮らせていただきました。 室内に並べられた石室を形作っていた１６枚の石版は１枚ずつ作業台の上に置かれてありました。少々痛ましい姿と感じましたが、それ以上に「飛鳥美人」の実物を見る感動の方が大きかったです。残念ながら、劣化が進んだ壁画は発見当時の状態に戻すことすら不可能だということです。  .   

  2009.11.02

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  高松塚古墳

   先月、このブログでも告知させていただきましたが「国宝高松塚古墳壁画修理作業室の公開」に参加します。昨年の一般公開では抽選に漏れてしまいましたが、今回は・・・当選いたしました  今日はすごくいい天気で、きっと明日香は絶好の散策日よりでしょうね。本日は、古代史仲間のjasmintea♪さんが行っておられます。しかし、明日は大荒れの１日になるとか・・・明日香巡りはあきらめて、高松塚のあとはすぐに大阪市内に戻ろうと思っています。大阪歴史博物館で開催中の「伊勢神宮と神々の美術」を見てこようと思います。 ところで先日、安倍晴明さまのお母さんの里と言われる信太森・葛葉稲荷神社（しだのもり・くずのは）に行きました。   実はこの写真、先日買い換えた携帯で撮りました。画素数は320万。ブログ用の画像としては充分かも。 よし。これで高松塚古墳の壁画をこっそりと・・・ でも　　　　やっぱ 音がするからバレますね。   .

  2009.10.31

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