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2007.10.17
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カテゴリ:日々徒然

昨日、人形浄瑠璃「Gospel in 文楽」を観てきました。

こういう伝統芸能は生まれて初めて観ましたが、日本人の遺伝子がザワザワ蘇ってきますね~^^ 感動しました。

最初は、大夫、三味線、人形について、それぞれの担当の人から説明がありました。人形の構造や表現における難しさなど。三味線は、通常の三味線と比べると大きくて低ピッチの音が出るので、人間の声の声域に合っていることなど。なるほどと唸りました。

会場は、僕の所属教会でしたが、築120年の渋い木造なので、劇団の人によると、三味線の音や人声が反響もせず通って、稀に見るほどの良い会場だということでした^^

出し物は、
【艶姿女舞衣】より《酒屋の段》
【イエス・キリストの生涯】
のふたつ。

艶姿の方は、主人公のお園が、浮気を繰り返して家に寄り付かない亭主に、それでも「恨みつらみは露ほども 夫を思う真実心 なおいや増さる憂き思い」を語るものでした。

人形の艶かしさといい、三味線の音と語りといい、心に食い入りました。女性のお客さんの中にはすすり泣きが。。

キリストの生涯の方は、新作らしくて、西洋のものを日本古典文化の様式でやるというのも、妙にゾクゾクして良かったです^^

それにしても、人形を動かすという操作に、何でこれほどの、色気や艶や哀しさが表現できるのか不思議な感じがします。何か、そういった情念の存在する領域がこの世とは別次元に存在していて、芝居をするという場にその情念が憑依しているのでは?とさえ思われてきます(笑)。

近年稀にみる貴重な体験でした。








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Last updated  2007.10.17 14:50:58
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