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カテゴリ:文学
★宮沢賢治が亡くなる直前に書いた最後の手紙★ 風のなかを自由に歩けるとか、 はっきりした声で何時間でも話ができるとか、 自分の兄弟のために何円かを手伝えるとかいうやうなことは できないものから見れば神の業にも均しいものです。 そんなことはもう人間の当然の権利だなどといふやうな考では、 本気に観察した世界の実際と余り遠いものです。 どうか今のご生活を大切にお護り下さい。 上のそらでなしに、しっかり落ちついて、 一時の感激や興奮を避け、 楽しめるものは楽しみ、苦しまなければならないものは苦しんで 生きて行きませう。 1933年9月11日 柳原昌悦あて書簡 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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