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カテゴリ:バガヴァッド・ギータ
私の聖なる誕生と行動を
ほんとうに知る者は この肉体を去った後 再生することなく 私のもとにくる 執着や恐怖や怒りを離れて 私に満足し、私を頼みとし 実在の炎で清められれば 多くの人は私に達する 人々がいかなる方法で 私を求めようとも 私はその願いに答える 人の旅するいかなる道も すべて私の道である 彼等がどこを歩いても すべて私のもとにくる 大抵の人は世俗的な事業の成功を願って神を礼拝する。行動によりこの世の中で成功するのはやさしい。 私はグナとカルマに応じて四姓制度を定めた。これを定めたのは私であるが、私は行動を超越して不滅であることを知れ。行動が私を汚すことはない。私は行動の結果を望まない。この私の性質を知る者は自己の行動に束縛されない。古代に自由を求めた者はこれを理解していたので、安全に行動した。汝も古代人の行動にならって行動せよ。 行動とは何か。無行動とは何か。賢者でさえこの問題に迷わされる。そこで汝に行動とは何かを語ろう。これを知れば汝はすべての悪を超越する。いかなる行動をなすべきか、いかなる行動を避けるべきか、いかにして行動を超越するかを学べ。行動の本質を知ることは難しい。 行動の中に無行動を見る者、無行動の中に行動を見る者こそほんとうの賢者である。彼は行動しているときもアートマンの静寂を保っている。 欲望や目的を持たずに行動する者 知識の炎で行動を焼きつくした者 彼は賢明であると賢者は言う 行動の果実を捨てた者は アートマンに満足し 何物をも求めない 彼は行動し しかも行動を超越している 願望を持たず、欲望を捨て 心と肉体を統制し 何物をも所有しない 彼は行動し、罪を受けない 神意によって得るものに満足し 快楽のあとの苦痛や 損失のあとの利益にとらわれず 羨望の心なくして行動し その行動に束縛されない 鎖を打ち破るとき 啓明を得た彼の心は ブラーマンの中に脈打つ 行動のすべてが ブラーマンへの礼拝である このような行動が 悪につながることはない 儀式はブラーマンである 祭祀はブラーマンである ブラーマンである火の中に ブラーマンによって捧げられる 行動の中にブラーマンを見る者は ブラーマンのもとにゆく(註2) (註2)この詩はインド教の修行僧のすべてが食前の祈りとして吟誦している。この場合、「火」は渇えの火と考えられる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.03.17 15:58:36
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