もう20年前のことになりますが、
お客様からあるお誘いを受けたんです。
「日本人だけどインドで修業をして、サイババのように手から仏像や宝石を出せるようになった聖者が来るから、一緒に行かない?」と。
日本人が、修業をして、
サイババのように、手から仏像、宝石を出せるようになるの~⁈
すごくびっくりしてその会合に行きました。
すると、私の聖者とはこうあってほしいという予想を裏切って
とても性格の悪そうな50才代くらいの男性が白いパジャマクルタというインド人がよく着ている服装をしてオレンジ色の麻のスカーフをかけて座っておられました。
私の思い描く聖者の予想とは違っていたけれども、とても法力を獲得した方なんだな、ということは一目見てわかりましたので、大人しく話を聞くことにしました。
しかし、お話を聞いているうちにいかにこの方が真剣なのかということが伝わってきて、
ふと、この方に真剣に願い事をすれば一つだけは必ず叶うんじゃないかという気持ちが沸き上がってきました。
心がワクワクし始めました。
何がいいかな、何がいいかな、たった一つ本当に叶えてもらえるならば
雑多な願いではなく、自分の中心からくる願いがいいな…
と、思っているときに、
あ、あれがいい!
願いが一つに定まりました。
講話が終わって、長く待っていると別室で対面でお話をさせていただけることになりました。
ギーランプだけが部屋に灯されています。
聖者が待つ部屋に入っていきました。
白いパジャマクルタを着た聖者が
「あなたの願い事は何ですか?」と。
私は内心、来た~‼と大興奮。
静かに言いました。
「私は今、癌を患っている方3人のヒーリングをしています。この方だけではなく、たくさんのつらい人生を生きている方が私のもとにやってきます。その方々を助けられる力が欲しい!」
聖者は
「わかりました。あなたはベジタリアンになりますか?」
と聞かれました。
講話の中で、ベジタリアンが霊性修業をしていく上でいかに大切かということを懇々とお話されていたので、私は即座に
「はい。」と答えました。
この時から22年ず~っとベジタリアンを続けています。