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山田維史の遊卵画廊

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2013年05月の記事

全24件 (24件中 1-24件目)

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ザック・ジャパン敗れる！

　5日後にひかえたサッカーW杯アジア最終予選、日本対オーストラリア戦、ザック・ジャパンは勝つか引き分けるかで予選を突破、ブラジルへの切符を手にできる。　その戦いを占うかのように、今夜、雨の豊田スタジアムでキリン・チャレンジ・カップ、ザック・ジャパン対ブルガリの一戦が行われた。親善試合とは云え、ブルガリアは、W杯ヨーロッパ予選B組においてイタリアに付けて２位、強豪である。5日後に戦うオーストラリアよりむしろ強いとも言われているチーム。　ヨーロッパ・プレミアリーグに所属している日本選手、いわゆる海外組も招集され、豊田スタジアムには4万人強のサッカーファンが集結、午後7時20分、キックオフとなった。以下に、私のメモをもとにざっと試合経過を見て行く。　日本チームの先発メンバーは、キャプテン長谷部、ゴールキーパー川島、前田、香川、内田、駒野、吉田、今野、遠藤、乾、栗原。　前田のワントップ、スリーバックというフォーメーション。ザックジャパン御得意のフォーバックではないところが、「おや？」と首をかしげた。【前半】1:30　　ブルガリアのミネフ、いきなりの負傷か。これによりブルガリアがFKを得る。マリノフがキック。ボールはゴール中央ねらいで飛び、途中で突然ぶれる。風の影響か。川島、パンチングするも見当が狂ったか対応しきれず先制の1点を許す。思いがけない展開。5:00 　　ブルガリアCK。前田がクリア。5:20 　　ブルガリアのデレフがシュート。ネットの上にそれる。7:30 　　乾、左サイドからシュート。ネット外左へ。10:45　　遠藤CK。11:30　　前田シュート。キーパー、パンチング。14:00　　遠藤から前田へロングパス。通らないがCKを得る。遠藤K。19:00　　乾クロスがシュート気味にネット上に。21:00　　ブルガリアのミネフ、左ミドルからシュート。川島はね返す。23:00　　遠藤スルーパス。乾シュート。ネットを揺らすが、オフサイド。26:00　　香川流して乾へ、乾から駒野へ。駒野シュート。キーパー阻止。29:30　　ブルガリアCK。日本クリアしてボールはミドルへ。ブルガリア、シュート。川島、阻止。30:00　　香川シュート。クリアされて日本CK。32:00　　香川、左サイドからクロスを入れる。ブルガリア・キーパー、パンチング。39:00　　ブルガリア、ミラノフout,アレクサンドロフin。43:00　　ブルガリアCK。ゴール前でイワニフがヘッドで受けるが、ボールは流れる。（アディッショナル1分）45:40　　ブルガリアのセットプレー。日本しのぐ。46:00　　ブルガリアCK。　後半戦、日本チームは４人のメンバー交替。駒野、吉田、内田、前田に替わって長友、ハーフナーマイク、清武、酒井（宏）が入る。　この試合、メンバー交替枠は６人。【後半】5:25 　　ブルガリアCK。川島キャッチ。9:30 　　清武シュート。はずれる。10:00　　ブルガリア、メンバー交替。11:00　　ディアコフ、長谷部を背後から膝裏を蹴って倒し、イエローカード。12:30　　ブルガリア、ミドルからヘディングシュート。川島、胸で受け、はねかえるが、危ういところでクリア。13:30　　ブルガリア、メンバー交替。14:00　　日本CK。16:00　　清武から香川へ。香川シュート。デフェンスにはばまれる。18:00　　ブルガリア、ドリブルでゴールに走り込んでゆく。清武、すべりこんでボールをピッチ外へ押し出す。19:00　　ブルガリア、メンバー交替。21:00　　ブルガリアCK。長谷部、ヘッドでクリア。21:30　　長谷部のクロスを乾ヘッドで受けるも、ボールは流れる。23:00　　乾out,中村(憲）in。24:00　　長谷部にイエローカード。24:30　　ブルガリアのフリーキックを長谷部ヘッドで受けるが、ボールは川島を擦り抜けてオウン・ゴール。1点を失う。30:00　　右サイドからのクロスをハーフナーマイクがヘッドでシュート。ネットの上に。32:00　　マルフ、香川を倒してイエローカード。32:30　　遠藤FK。わずかに逸れる。33:00　　ブルガリア、メンバー交替。６人使い切る。34:00　　長谷部out，細貝in。38:00　　細貝にイエローカード。45:00　　日本CK。ハーフナーマイク、ヘッドで受けるが、ボールはネット上に。（アディッショナル4分）46:00　　中村、強烈シュート。ネット左へ逸れる。47:00　　日本CK。48:00　　日本CK。長友が走り込み、攻守もつれあうなかでソフトシュート。ネット右にゴールするも、オフサイド。試合終了。０−２で、日本敗れる！

May 30, 2013

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夢の中でのプレゼント

　東京も梅雨に入ったようだ。降ったり止んだり、はっきりしない天気の今日だ。　今朝方、亡母の夢を見た。亡くなってから母の夢を見たのは二度目だ。　夢の中で私は、エインズレイのエリザベス・ローズピンクのティーセットを、母にプレゼントしようと差し出した。ただそれだけの夢である。

May 30, 2013

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抜かないでおきましょう

　きのう日曜日、夏前と暮れの前と、年に2度の市内一斉清掃だった。我が町内はみなマナーが良い住人ばかりで、普段から街路はきれいなもの。だから一斉清掃日といっても30分ほどで終了してしまう。せいぜい側溝のちょっとした舗装の隙間に生えでた雑草を引き抜くくらいだ。　そうしたなかで、おやまーと感心たことがある。タンポポが一株生えていたのだ。すでに花期は過ぎ、綿毛もほとんど飛び散ってしまっている。それをみなが大切にして、「タンポポは抜かないでおきましょうね」などと言っているのである。　山の中腹にひろがる住宅街。坂の町だ。我家の裏山にも、山際をめぐり下る路傍にも、春にはいたるところにタンポポが咲く。そんな見慣れている野草のたった一株を、みんなで「抜かないでおきましょう」と言っている、その心映えに私はゆかしさを感じた。野原から綿毛を採取してきて小庭のプランターに播いている私としては、すでに老境にある4,5人の男女が、道端にしゃがみこんで笑いあっている姿に、いささか見とれたのだった。

May 27, 2013

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平和憲法踏みにじるな！

　「平和憲法　踏みにじるな！」　「脱戦争ポスター展」参加作品現行憲法を改変して予見できる日本の未来には、一点の明るさも無ければ希望もない。軍事国家は人民の幸福の理念をもたない。軍事国家は軍制維持のためにのみ働く。自由を奪われ、幸せを奪われ、生命を奪われつづける国で、結局、軍隊は何を守っているのか分からなくなってしまうのだ。そのことはすべての国々の歴史が示していること。

May 26, 2013

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9条を闇に沈めるな！

　私の中学生時代の先生、故清水和彦氏（会津若松市）は、亡くなるまで毎年「九条りんご」を作っていました。私はその遺志をひきつぎ、日本国憲法第九条ポスターを共同制作として「脱戦争ポスター展」に参加しました。第３作目の作品です。　ご自由にダウンロードしてお使いくださるなら幸いです。　左のフリーページ下欄「Free Poster(無料ポスター）」からも、御利用いただけます。

May 24, 2013

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憲法第9条ポスター

　「脱戦争ポスター展」参加第２作「憲法第9条」日本国憲法第9条は、日本の誇りです。そして願わくば人類の誇りであらんことを。

May 23, 2013

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「脱戦争ポスター展」に参加

「脱戦争ポスター展」に参加しました。ご自由にダウンロードし、またプリント（A4が最適）してお使いくださるなら幸いです。脱戦争ポスター展

May 21, 2013

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こんな夢を見た

　昨夜、といっても明け方に近かったが、次々に夢を見た。　夢の中で愉快に大声で歌っていた。目覚める寸前まで、何を歌っていたか、どんな歌詞だったか憶えていたのに、目が醒めたとたんに忘れてしまった。何が愉快だったのだろうと考えたが思いあたらない。しかし身体感覚にまだ愉快感は残っている。そういう夢は何年も経験していない。まして大声で歌う夢などは。・・・そのうち再び眠りにおちた。　そしてまた夢を見ていた。その夢から醒める直前に、私は夢の中で起き上がり、ライトグレーグリーンの壁にかこまれたガランとした部屋の片隅に歩いてゆき、壁に取り付けられている噴水の受け皿のような丸い洗面台で顔を洗おうとした。両手をのばすと、洗面台は思ったより高い位置にあり、手がようやくとどくほどだ。へんな造りだなと、ちらりと頭にかすめ、両手を水にひたして顔を濡らした。なんだか却って汗をかいたような感じがした。するとお笑い芸人のGさんが、血圧が高くて心配だと言った。「上が150だ」と。「私は上が110で、下が67です」と私は言った。その私の声がしだいに大きくなって自分の耳に聞え、「あっ、これは実際の自分の数値を言っている」と思った瞬間、目がさめた。もう起床しなければならない時間だった。

May 20, 2013

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夕顔の花に始まる

　昨日、ふいに記憶からよみがえってきた風景があり、それは小さな畑中の棚に夕顔の花咲く光景で、私は一句を詠んだ。しかしその句からは他人は何事も意味を汲み取れないはずだ。しかたがない。そのような句もあるであろう。　その句をブログに掲載してから、まるでひきづられるように、別ないろいろな事が思い出された。名前を忘れていた昭和29年当時のお手伝いさんの名前を思い出しもした。　ちょうど母が末弟の出産をひかえてい、近在の農家の娘を雇ったのだった。17歳くらいだったはずだ。私は小学2年生で、女きょうだいがいなかったので「おねえちゃん、おねえちゃん」と呼んでいた。やってきた最初の日に、風呂をわかしてもらい、「わきましたから、お入りください」と言うので入ったら、冷たくてびっくりして飛び出た。上の水だけが熱く、底はまだ沸ききっていなかったのだ。　このお手伝いさんが我が家にいたのは半年くらいだったと思うが、私が学校にいっている間にいなくなっていた。近在なので母はその後も列車のなかなどで遭遇したらしい。母をみかけると「おくさまー」と大きな声で呼びかけてきたと、母は言っていた。働き者で、じつに若くして立派な家を独力で建てたと、これも母から後に聞いた。　この「おねえちゃん」の名前と顔を、昨日、はっきりと思い出したのだった。　昨年の秋に、55年ぶりに小学校5,6年生のときの担任教師だった星孝男先生と電話連絡がついた。母が遺した赤い小さな手帳に、先生のではあるまいかと推測した電話番号のメモがあり、私は掛けてみたのだった。そのことはこのブログにも書いた。そしてそのすぐあとで私は先生に手紙を差し上げたのだけれど、その中に、「八総鉱山回想私記」を書いたのだがすべて知人にさしあげて残部がない、もういちど書き直してお送りしたい旨を申上げていた。　知人達にお送りし、またブログにもその一部を掲載したところ、あらたに連絡を頂戴した方々もあり、中に私が知らなかった事実を知らせてくださった方もあった。また、私自身失念していたことを思い出しもした。それであらためて訂正増補版を書こうと考えていたのだ。　じつは昨日の「夕顔の花」にひきづられていろいろなことを思い出したことを、いいきっかけとして、今日はその執筆にとりかかった。　書きながら、「ああ、ここは母に聞いておくべきだった」とか、母が亡くなる前は気にもとめなかったことが、細部を再現するに重要なことだと気がついたりしている。これもまた「後悔先にたたず」の一例かもしれない。

May 20, 2013

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ふと思い出して一句

ふと思い出すことがあり、次の一句。　　惻々と想えばかしこ瓜の花　　青穹

May 19, 2013

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コーヒーを飲む猫

　猫のサチを膝にのせて椅子に腰掛け、コーヒーを飲んでいた。薄めのブラックである。飲みかけのコーヒーをテーブルに置き、すこしうとうとしたらしい、サチが動いたので目をあけた。サチが膝の上で立ち上がって、なんとコーヒーを飲んでいるではないか！　一口、二口・・・それから再び私の膝でまるまった。　猫を飼って30年以上になる。中がとぎれていた子供時代をいれると50年にはなろうという年月、我が家にはずっと猫がいた。しかし、今の今まで、コーヒーを飲むのを見たことがない。　猫は食べる物にきわめて敏感。現在我が家の5匹は、みな同腹の姉妹だが、性格も異なれば食べ物の好みも微妙に異なる。しかし、おそらく匂いで判断しているのだろう、口に入れる物に対しては非常に注意深い。ミルクなどでも余程新鮮でなければ口をつけない。朝の飲み残しを、昼には決して飲まない。飼い猫といえども、動物の保身本能は失われていないのだろう。　そういう猫が、コーヒーを飲んでいたのだから驚いた。ブルーオニオンのマグカップに顔をつっこんで、ピチャピチャと・・・　コーヒー好きの飼い主に、まさか飼い猫まで似るとは思えないのだが。私は膝のうえのサチを撫でながらしばらく呆気にとられていたのだった。　

May 18, 2013

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なにこれ珍百景

　昨夜、夕飯後にTVをつけたら、たまたま『なにこれ珍百景』という番組で福岡県北九州市の視聴者からの投稿がとりあげられた。祖父の形見だという煙草の内装銀紙を丹念に叩き固めた野球ボール大の球体である。重さ1.2kgと言っていたかしら。野球ボール大にしては持ち重りがするので、しかるべき所で内部を調べたところ、純粋に銀紙を丸め固めたものだとわかった。　このボールに対して、投稿者である壮年の孫二人も、内部を調べた人たちもTVスタッフも、スタジオの雛壇にならんだ若い出演者も、「こんなもの何のために作ったかわからない」とか、「どこにもないだろう」とか、誰もが一様に不思議がって、めでたく「珍百景」登録となった。　私はこれを見ていて、なるほど私も年をとったのだなー、と慨嘆したものだ。　というのは、現在60歳過ぎの人なら、その銀紙をあつめて丹念に丸め固めたボールは、おそらく自らにも覚えがあろうからだ。要するに、戦後、金属リサイクルのために、子供達（子供ばかりではなかったかもしれない）が、遊びのなかでせっせと集め作っていたのだ。現在でもアルミ缶の回収（売買）や、私の自治体ではつい先日からレアメタル回収のために、不用家電製品の回収が新たに施行されているが、それとまったく同じことが戦後、昭和30年前後までは子供達が率先してやっていたのだ。煙草の「ピース」とか「光」とかの内装銀紙が、貴重な資源として回収された。戦争で日本国はかろうじて生き延びたものの、物資は何もかにもが底をつき、煙草の銀紙一枚が大切な資源だった。　現在、安倍内閣が世界に冠たる平和憲法を破棄することを前提に、その憲法のもっとも重要な守りの扉である96条を破壊しようとしている。9条改正を全面に押し出すと、いまや国民はそれがすなわち戦争と直結していることを熟知しているので、その目をあざむくために、いや、国民の知識がそこまでおよばないであろうと考えて96条の改変をもちだしてきた。　96条は、憲法の守りである。すなわち、どんな愚かで危険な政治家が出て来ても、どんな内閣がでてきても、容易には現行憲法を改変できないようにする鉄壁の鍵だ。　安倍晋三内閣とそれを取り巻く政治屋は、国民の立憲主義に対する意識をあざ笑い愚弄し、あらゆる詭弁を弄して、軍事国家への道をひらこうとしている。それは世界史を手本にするなら、ヒトラーがナチス政権を樹立してドイツを泥棒と殺人国家にしたてていったのと非常に良く似た道筋である。ドイツはその「鍵」を失ったことにより、悪法を国法とする国家へと変身し、国民の知性がそれと気づいたときは、気づいた者は国家反逆者として殲滅された。ナチスドイツが立憲主義を捨てたのではない。改変によってその内実が悪を内包することになったのだ。繰り返すが、悪法もまた法なのだ。法治国家という意味は、きわめて危ういものなのだ。かつて人種差別国家だった南アフリカしかり、現在の独裁隣国しかり。いずれもれっきとした立憲主義の法治国家だ。　日本が軍事国家になることは、いかにも勇ましく、これぞ真に国民を守ることだと思っている人たちは少なくはないのかもしれない。暴走老人といわれる傲慢政治家が大手を振っているのだから、そう考えざるをえない。だが、経済がグローバル化し、文化もまたグローバル化しつつある現在、内弁慶のような国内だけで息巻いて無知無能な暴走言論や暴走行為は、日本国家を世界から孤立させるだけだ。孤立するとどうなるか。グローバル経済のなかでは、たちまち国民は貧窮し、第一次産業（農業・林業・漁業・鉱業の原料資源産業；クラークによる分類）を自らほとんど壊滅状態にし、それらを外国からの輸入に依存する状態の我国としては、明日生きてゆくこともできないであろう。この状態は、言い換えれば、ライフラインを他国に握られていることを意味している。それは隣の独裁国家が如実に示している。　石原暴走老人は「核」を保有することを煽動しているが、「核」をもったからからといって、第一次産業の貧困状態を回復できるものではない。むしろ数十発の核爆弾を投下されれば、領土小国日本は完全に消滅する。それこそ幻想ではない。安倍首相も石原氏も、そして石原氏とともに維新の会共同代表である橋下大阪市長、ならびに有象無象の政治屋も、思想の枠組みがまちがっているのだ。彼らに行政手腕がないとは言わないが、方向性が完全にまちがっている。歴史に名を残したいのなら、「バカは死ななきゃ治らない」と言われないようにしなければ。　私は子供のころに、冒頭にのべた北九州市の投稿者のおじいさんのように、煙草の内装銀紙を集めたものだ。空き缶や道路に落ちている釘や針金も拾い集めた。我が家は父が立派に仕事をしていたので（父はまさに金属採掘に従事していた）、豊といえるほどではなかったにしろ貧しくもなかった。おこづかいをもらうという習慣が我が家にはなかったし、のみならず子供がお金の話をすることを暗に禁じられていたので、私や弟があつめた金属片は廃品業者に売ったわけではない。おこづかい稼ぎのためではなく、「これだけ集めましたよ」と自慢するようにして、業者にあげていたのだ。たぶん、物資が乏しく苦しんでいる日本という国のために、と、子供心に思いながら。　私は68歳。このような戦後の思い出をもっている世代は、私の年齢より，5,6歳下までかもしれない。安倍晋三氏にはないのであろう。石原氏は戦中戦後ともに豊かな家庭に育ち、日本国の物資不足など歯牙にもかけなかったのかもしれない。　『なにこれ珍百景』の北九州市の投稿者の方、あなたがたの御祖父様は、お国のために「レアメタル」をせっせと集めていらしたのですよ。それは、当時、ちっとも「珍百景」ではありませんでした。　

May 16, 2013

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TVCMの中の巨大怪物像

　東京エリアではここ1,2週間前頃からのオン・エアではないだろうか、ある清涼飲料水のTVCMに、私は「おや、なつかしい」と思った。その商品には何の関心もないが、背景となっている巨大怪物の石像に懐かしさが喚起されたのだった。　その怪物の石像というのはイタリアはヴィテルボ県のボマルツォ村にある奇怪な庭園の彫刻群のひとつである。　ちなみにヴィテルボは、エトルリア文明に関心がある者なら知らぬものとてない墳墓遺跡がある村である。しかしボマルツォの巨大怪物どもは、エトルリア文明とはなんら関係がない。それは16世紀以前にこの地を領有していたオルシニ家の宏壮な城館にいわば付随する庭園で、もうすこし親切に言うなら、ペルフランチェスコ（ヴィッキノ）・オルシニ公がその最初の妻、名にしおう絶世の美女、ガレアス・ファルネーゼの娘ジウリアの思い出のために建てた小さな古代風神殿に付随する残酷なエロティシズムにいろどられた巨大怪物を配置する庭園である。　この残酷なエロティシズムにいろどられた庭園を、日本に紹介したのは澁澤龍彦で、たぶん彼が最初の紹介者ではなかろうか。しかし彼がこの庭園の発見者かというと、それはまったく話が別。澁澤龍彦はピエール・ド・マンディアルグの著書『ボマルツォの怪物』を読んだのだ。そして、見たのだ。というのは、1957年にパリで刊行されたマンディアルグの『ボマルツォの怪物』は写真集でもあり、グラスベルグの撮影になる36点の写真が含まれていた。のちに澁澤はこの『ボマルツォの怪物』を翻訳し、マンディアルグの他の短編小説やエッセイとともに一冊に編集して大和書房から刊行している（1979年）。ただし写真はわずかに4点のみが収録された。　私がTVCMを見て「懐かしい」と思ったのは、もちろん若い頃に澁澤龍彦によってボマルツォの怪物の存在を知ったからであるが、じつはその後、マンディアルグの原本を所有することができたからである。　予期せぬときに、あまたの書籍に埋もれるように眷恋の本が、・・・見たい見たい、欲しい欲しい、と思っていた本が、今、目の前にあらわれたときの胸の高鳴りを、本好きの人ならおわかりになるであろう。もっとその気分をあからさまに喩えるなら、初めて好きな女に手を出そうか出すまいかという時の、ほら、口から心臓が飛び出しそうなほどドッキンドッキンという音が全身にひびき、口がカラカラに乾いてしまう・・・あの感じです。そんな突然の出現によってその原本を私は手中におさめたのだった。　ボマルツォの怪物について興味のある方は、澁澤龍彦全集でお読みいただくとして、もうこのへんでその原本と澁澤本の書影なりとも掲載しましょう。　言わなくてもよいのだが、清涼飲料水のTVCMは、怪物が大口をあけている、それに飲料水を欲しているかのようなイメージを重ねただけの、いたって軽い思いつき、と評しておこう。

May 15, 2013

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下劣な橋下発言

　橋下徹という男は実際下劣な奴だなー。国辱ものだぜ。【関連報道】毎日新聞　維新・橋下共同代表:「慰安婦制度は必要だった」　2013年05月13日　13時19分朝日新聞　「橋下氏の慰安婦発言、戦慄覚えた」共産・市田書記局長　2013年5月13日20時36分朝日新聞　橋下氏、米軍司令官に「風俗業活用を」　沖縄・普天間　2013年5月13日21時59分

May 13, 2013

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英語俳句、母の日（Haiku、Mother's Day）

Today is Mother's Day, dearI've written poems mom but cast offShe never return, be never(還らねば詠みては捨つる母への句）Only having a white carnationI watched window just to kill timeno the happy youth's prime（母の日や撫子白き所在無さ）

May 12, 2013

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母の日を詠む

母の日や撫子白き所在無さ　　青穹還らねば詠みては捨つる母への句愛憎はこもごもありて五月なかば

May 12, 2013

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英語俳句（Haiku）

A visitor in holiday arrayThe shadow is brightly dyed light greenunder young leaves in May（訪なえる影みどりなす新樹かな）Refresh spirit, old me nowSunlight shining through young leaves of treesrustling in nice May breeze（木漏れ陽の揺れてさや鳴る若葉かな）

May 10, 2013

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若葉を詠む

訪れの影みどりなす新樹かな　　青穹木漏れ陽の揺れてさや鳴る若葉かな

May 8, 2013

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猫が五匹もいると大変

　強風が終日吹き荒れていた。22時を過ぎた現在も、閉て切った雨戸をゆすっている。　それでも我が家の猫達は戸外が気になるのか、外にだしてくれとせがみ、風に驚いてすぐに戻って来る。しばらくするとまた出してくれと哭く。五匹の猫たちがかわるがわる出たり入ったり、こちらはいいかげんうんざりして放っておくと、自分たちで障子戸にしこたま穴をあけ、そこに手をつっこんでガラス戸をひっかく。　いま、ようやっと気がしずまって、二匹は寄り添って眠り、一匹は椅子の上で、一匹は私の膝の上に居、もう一匹はやはり膝にのりたくて強い目をしてじっと訴えかけている。・・・いやはや猫が五匹もいると大変。15歳が二匹。14歳が三匹。みな同腹の姉妹である。人間にするとかなりな年なのだが、まだまだ好奇心が旺盛で元気元気。「可愛い可愛い」とか「いいこ、いいこ」と言ってもらうのが大好きな我が家の猫達である。　

May 7, 2013

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子供の日と言うけれど：教師の暴力（２）

【教師の暴力関連報道】毎日新聞　長崎市立中野球部の体罰:市教委、双方の主張併記　生徒から事情聴取−−再調査報告　2013年04月16日　地方版朝日新聞　公立学校の体罰１１９件　昨年度 - 茨城 - 地域　2013年4月23日読売新聞　生徒の保険料紛失した上、体罰加え暴言吐く教諭　2013年4月24日08時00分朝日新聞　学校サポーター、小６に跳び蹴り　音楽の授業中　奈良　2013年4月25日12時17分読売新聞　大阪市立校　体罰被害「７９８人」　教委調査　2013年4月26日朝日新聞　大阪の小中高、体罰・暴力１１６校２６６件　市教委調査　2013年4月26日15時32分朝日新聞　生徒に「殺すぞ」・頭突き…　体罰調査、自治体が対策　2013年4月27日9時29分　毎日新聞　宮城県教委:骨折・鼓膜破る体罰、懲戒にせず　県立高教諭　2013年04月27日02時30分朝日新聞　体罰　公立小中高校で４７件　鳥取　2013年4月27日朝日新聞　教諭２度目の体罰、懲戒なし　宮城、生徒蹴り骨にひび　2013年4月27日12時21分毎日新聞　体罰:県内５校で５件　被害生徒１人打撲−−公立小中高、国の実態調査　／山梨　2013年04月27日　地方版毎日新聞　連続体罰:宮城県教委、懲戒にせず　県立高で鼓膜損傷と骨折　2013年04月27日毎日新聞　連続体罰:宮城県教委、懲戒にせず　教育評論家で法政大教職課程センター長の尾木直樹さんの話　2013年04月27日毎日新聞　山形・長井南中体罰:部活生徒にけが　教諭を傷害容疑で書類送検　2013年04月27日毎日新聞　女子部員たたく:福岡の私立高　体罰で体操部顧問を減給　2013年04月30日　21時37分東京新聞　教員１１６人が体罰　昨年度公立校　被害児童・生徒は２０９人:栃木　2013年5月1日毎日新聞　体罰:福岡県内で２３５件、被害は４５５人　2013年05月02日　23時21分朝日新聞　体罰「なし」一転、６４件　昨年度、岩手の公立校　2013年5月2日17時43分朝日新聞　便所行かせず失禁・前日の給食強制…神戸の小学校で体罰　2013年5月3日13時24分読売新聞　バレー女児殴り鼓膜破る…監督の指導者登録抹消　2013年5月3日13時34分　　　　

May 6, 2013

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端午の節句

　五月五日、端午の節句にちなんだ素描４点。Tadami Yamada "Koinobori : A Carp Streamer" pencil on paper 山田維史『鯉のぼり』紙に鉛筆Tadami Yamada "Origami kabuto : A origami helmet " pencil on paper山田維史『折り紙兜』紙に鉛筆Tadami Yamada "Kashiwamochi : A rice cake wrapped in an oak leaf" pencil on paper山田維史『柏餅』紙に鉛筆Tadami Yamada "Shobu : An iris" pencil on paper山田維史『菖蒲』紙に鉛筆

May 5, 2013

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銀器を磨く簡単な方法

　このところ使っていなかった銀食器を出したら、錆が出て黒ずんでいた。そこで銀器磨きとなったわけだが、みなさんはどのように銀器を磨いていますか。たとえば、銀の指輪とかネックレスなど、しばらく使わないと錆びていることがありませんか。　私の方法はごくごく簡単。しかもまったく瑕（キズ）をつけることがありません。複雑な形のものでも大丈夫。　まずたっぷりの湯をわかしてください。　磨く食器なりアクセサリーがすっぽり浸かる深さのボール（プラスチック製でも金属製でもかまいません）を用意し、少し多めの塩を入れて熱湯をそそぎます。塩湯をつくるわけです。　そこに家庭用のアルミホイルを30cmほどにカットして浸けます。その中に銀器を浸けます。　5分ほどそのままにしたのち、火傷しないように気をつけて銀器を引き上げ、錆びているところをスポンジでそっとこすります。ホラッ、みるみるピカピカになるでしょう？　スポンジはあくまでも、そっとこすってください。瑕をつけないようにね。　すっかり錆が落ちたら、水洗いし、乾いた綿布などで拭いてください。銀器は少しも瑕をつけることなく、本来の美しい輝きをとりもどしますよ。　ヨーロッパ映画、特にイギリス映画のなかで、王宮や貴族の邸宅のパントリー(pantry；食料庫あるいは食器庫)担当の召使が、せっせと銀器を磨いている光景を目にすることがある。現代でも高級ホテルやレストランでは、下級スタッフが銀器磨きを日常的にやっている。そこでの数百数千にもおよぶであろう銀器類を磨きあげるのは、なかなか骨のおれる仕事にちがいない。現在、ホテルやレストラン等々でどのような方法で銀器が磨かれているか、私は詳らかにしないが、よしんば私のような簡便な方法があれば別だが、少なくともアルミホイルがなかった昔は、ほんとうに大変な仕事だったことだろう。　映画のなかでは、パントリーは執事が担当している設定も見受ける。銀器がたんなる食器以上の財宝・・・主家の子々孫々に受け継がれてゆくべき宝物として、執事はプライドをもって銀器を管理していたのであろう。映画作品において、そうした光景は点景にすぎないのだけれども、じつは様々な文化的な事柄が凝縮されている光景でもある。映画作品の其処にその光景を点景として入れなければならなかった映画作家の思考と視線を、私は興味深く思っている。　と、銀器を磨きながら、そんなことどもを考えたのだった。

May 3, 2013

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あれっ！ミニミニ紅葉が

　どこから種が飛んできたものやら。庭木の根元の草むらに、背丈7cmほどのモミジの若木をみつけた。　幹はまだひょろひょろと、1.5mmほどで、それでも二つに枝分かれしてそれぞれに２枚の葉、つまり合計4枚の葉がきれいに出そろっている。　そんなところで大木に育っても困るので、いっそ盆栽にふさわしいのではなかろうかと思い、素焼きのごく小さな鉢に移植した。　もみじ盆栽は、双葉・双葉で育ててゆくのだそうだから、おあつらえむきの苗木なのではなかろうか。　もみじ盆栽作りは、なかなか手間がかかるらしいが、泥縄式に勉強して育ててみようと思う。姿形がととのうまで何年かかるか分からない。分からないから楽しみでもある。　いずれモミジにふさわしいちゃんとした鉢を買おう。信楽がいいかしら。

May 2, 2013

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タンポポの種をまく

　弟が花を買って持って来たので、午前中はプランターに植え付け。ついでに、以前どこかから貰ったカスミソウの種も蒔いた。裏山からタンポポの種（綿毛）を採取してきて、それも蒔いてみた。　　タンポポはコンクリートの道のちょっとした隙間にも育つ強い野草だが、綿毛を採取して直蒔きしてみても、意外に育たないものかもしれない。3年ほど前にも試してみた。現在、一株が芽を出し、まさに花を咲かせている。直蒔きが駄目なら、と、今日はプランターに蒔いてみた。小庭の一画を一面のタンポポにしたいのだが・・・なかなか思いどおりにゆかない。　タンポポといえば、６年前につくった英語の詩 "DANDELION (タンポポ)" が、2,600人ほどの外国人に読まれている。嬉しいことだ。以下に再掲載してみよう。お読みくださるなら幸いです。DANDELIONby Tadami YamadaSuch a blue sky is spreadin' o'er meWith open my arms I'll go to meet theeDandelions are in bloom there and hereI picked and sowed the seeds last yearMurmurin' "Nothin' comes of nothin'"Many such golds are brightenin' up meLike the stars I kissed thee under thoseEmbracin' closely and fallin' on my kneesOh! I remember thee dyin' thy cheeks roseAlthough it's memory which passed awayIt's been long long time since thou left meBut now I'm goin' to accept thy return with smileI aged, and probably, thou also grew oldLet's see dandelion's downy seeds dancin' in the windIt'll seem that dreams of our youth had scattered

May 1, 2013

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