きょうは筆が走り過ぎる
ただいま22時20分、きょうの制作を終了した。さすがに少し疲れた。お茶を飲みながら、このブログを書いている。と言っても、一日中仕事場に閉じこもっていたのだから、自分のことは書く事も無い。 制作の方は、きょうは筆が走り過ぎるぞと、ブレーキをかけるほど。 つまり、色によっては塗りを一日くらい寝かせた方が良い。そこを突っ走るとどこかで失敗する。------そう思いながらも、12,3時間描きつづけ、とうとう意欲に身体が付いてゆけなくなって、終了した。やっぱり年である。20代、30代の頃は、36時間ぶっつづけに執筆することを繰り返す日常だったのに------ 猫のサチが、私が仕事を終わったことを敏感に察して、鳴きながらやって来て膝に乗った。抱えている私の左手に顔をこすりつけている。-----さあ、サチ、もう寝るよ。 ここ数日、ベッドに横になってから、ヘミングウェイ短編全集の原書(The Complete Short Stories of Ernest Hemingway)を読んでいる。もう何十回と読み返して来たが、またぞろ書棚から引っぱり出した。 彼の小説作法は実に特異で、ほとんど全ての小説がほとんど会話で成り立っている。いわゆる地の文が少ない。それでいて戯曲はたしか『第5列』1作だけではなかったか。 それはともかくとして、じつは制作に疲れていながら頭は熱をもっているから、スイッチを切り替えるようなつもりで日本語でないものを読んでいる。ヘミングウェイの短編が、長さとしてはちょうど良い。几帳面に第一短編から順に読むのではなく、適当に好きなところを読んでいる。昨夜など、読んでいるうちに眠ってしまい、持ち重りのする本がドサりと顔に落ちてびっくりした。------ハハハ、どうやらクールダウンしたというわけである。