タヌキに遭遇!
タヌキに遭遇! 山の斜面にひろがる住宅街の裾で、ひょいと顔を見合わせたのがタヌキだった。食べる物をさがしていたのだろう、俯いていた顔を上げた途端に私と目が合った。可愛い顔をして! すぐに今は使われていない排水溝にシーチングの隙間からもぐりこんで、姿を消した。その間、およそ10秒。 我が町で私がタヌキに遭遇したのはこれで2度目だ。それはもう何年も前のこと。 子どものイノシシにも遭遇している。狐が路傍に倒れているのも見た。そのときは急いでいたので自転車を走らせて通り過ぎた。帰りに見ると、いなくなっていた。死骸ではなかったのか。車にヒットして、一時的に気を失っていたのかもしれない。 このあたりは、山の上は緑地公園で、それに接して二つの大学が管理する学術用の入山禁止の森がひろがっている。4,50年前までは猿を見かけることがあったと、古くからの住人に聞いた。緑地公園には「猿渡池」という湧水池。野猿街道という古道(本道である)も走っている。猿は開発によって完全に姿を消したが、タヌキ、イノシシはまだどこかに潜んでいるのだろう。----見つけると、殺せと言い出す人もいるが、見つからずにどこかで命を育んで生き延びてほしいものだ。