1ヶ月と10日ぶりにブログ再開
1ヶ月と10日の長い間、多忙のため、このブログ日記を休んでいた。今日再開するにあたり、掲載しなかった数日分を再録しておく。Oct 15, 2018 15日、民生委員児童部会の研修会および懇親会。朝9時に市民会館前に集合して、バスで元八王子のフリースクール「せいさフリースクールはちおうじ」高雄キャンパスに向かった。 学校法人国際学園グループのNPO法人星槎教育研究所が運営する。不登校など諸事情をかかえた小学校4年生から中学校3年生までを受け入れている。正規の高等学校および大学と同じキャンパス。プロ・ゼミと称す共同授業も行われてい、私たちが訪ねたときは、饂飩打ちから出汁をつくって食べるところまでの実践授業をしていた。 当学園が学校教育の新しい考え方を実践しているのか、学問研究の場なのか、私にはわからない。 キャンパスは元は真山青果・美保夫妻主宰の劇団「新制作座」の本拠地で、劇団員居住建築や劇場をそのまま引継ぎ、また現在も居住建物は生徒の宿泊施設を兼ねて劇団員が一緒に暮らしている。訪ねたときは劇団は地方公演に行っているということだった。 私はここが「新制作座」の本拠地であることを前もって知らなかったので、入口に真山夫妻の名を刻んだ案内板をバスの窓から見たときに「おや?」と思った。56年前に会津若松市で新制作座の『青春』(真山美保演出)を観ていたからである。演劇をつぎつぎに観ていた頃の、懐かしい劇団名だった。【追記】数日後、出版社復刊ドットコムのために原本を探索していると、56年前の新制作座『青春』のパンフレットが出てきた。表紙に1962年6月30日の書き込みがあった。Oct 17, 2018 5年前に折角予約したのに急用のためにキャンセルせざるをえなかった「上部内視鏡検査」すなわち「胃カメラ検査」を、今日、受診した。 胃カメラの前に、腎臓、肝臓、膵臓、脾臓、胆嚢のエコー検査を受けた。結果は、胃も共にすべて異常なし。いかなる病的徴候もない。めでたし、めでたしである。 残るは頭部だけなのであるが、何か異常が見つかっても、頭をいじられるのは、どうもねー、というところだ。今のままで老化してゆくか、いじられてから老化してゆくかの選択。私にとって、どちらが意味があるかということだ。 帰宅すると、民生委員の同僚Tさんが、来月13日の杉並公会堂大ホールでの合唱コンサートの宣伝チラシを届けてくれていた。さっそく高齢者サロンに出向き、希望されていた方に配布。28日の朗読について念を押される。Tさんと合唱のW先生にも御礼の電話。Oct 20, 2018 午後2時から4時まで自治会の災害時避難ルート確認のウォーキングに民生委員として参加。山腹の住宅街から北野街道に出るまでの道幅は狭い。私が確認しただけで10本は下らないトランス設置の電柱が倒壊した場合、おそらく通行不可能になるであろう。商店もコンビニエンス・ストアもない、いわゆる後期高齢者居住最多地域である。行政が手をこまねいている、すでに小さな崩落が長年にわたってつづいている崖もあり、そのわずか20mほど離れた地点から住宅街がはじまり、この一帯に約400世帯が暮らしている。・・・私には、実際行動が取れない、もしくは取ろうとしない「行政」が、信じられない。犠牲者が出るのを待っているわけである。Oct 21, 2018 ほぼ終日、美術講義のための原稿執筆。『雨の比較文化考』400字詰,40枚まで書いた。Nov 3, 2018 東京薬科大学セミナーを聴講。第1部、山岸明彦名誉教授「生命の起源を宇宙にもとめて」。第2部、中南秀将准教授「抗生物質、抗菌薬~そのくすり、本当に必要ですか?」 東薬祭ガラクタ市古書コーナーで、次の本を購入。 中村元編「原始仏典」、山折哲雄「乞食の精神誌」、長尾三郎「飛天の夢 古寺再興」、大江健三郎「叫び声」初版第二刷、半藤一利「幕末史」、辻静雄「フランス料理を築いた人びと」、加藤周一「日本の内と外」、武田泰淳・堀田善衛「対話 私はもう中国を語らない」、平凡社東洋文庫・岩波忍編「南方熊楠文集 1, 2」,大岡敏昭編著「幕末下級武士の絵日記」、牧野高吉「英語イディオム表現集」、幸田露伴「寳藏」、保育社版「日本樹木図鑑 II」、菊池有恒「楽典」。 「原始仏典」はすでに所持していた。「大乗仏典」と勘違い。Nov 5, 2018 「雨の比較文化考」を擱筆。400字詰めで96枚。スライドも完成。 武田泰淳・堀田善衛「対話 私はもう中国を語らない」および「幕末下級武士の絵日記」を読了。「幕末史」を読み始める。Nov 7, 2018 終日読書。「幕末史』読了。 枕頭には「フランス料理を築いた人びと」。辻静雄氏の著書は、これに限らず、ときに全く空疎の部分もある。料理を語ることの難しさだろうけれど、独り合点をしているのだとも言える。Nov 13, 2018 東京都民生委員制度誕生100周年記念合唱コンサートに、日野市民生・児童委員合唱団「かしの木」として出演。杉並公会堂大ホールにて。 曲目:「さびしいカシの木」作詞:やなせたかし、作曲:木下牧子。「上を向いて歩こう」作詞:永六輔、作曲:中村八大、編曲:源田俊一郎。「おぼろ月夜」作詞:高野辰之、作曲:岡野貞一。「小さな空」作詞作曲:武満徹、編曲:ヘニング・ブラウェル。Nov 14, 2018 地域高齢者サロン文化祭からの依頼で朗読。内田百閒「漱石先生臨終記」。40分間。 この臨終記を収載する私が所蔵する本は、『内田百閒の自選作品』(1972年、二見書房刊)、限定2,000部の883番。内田百閒の自筆署名入りである。内田百閒は本書刊行直前に亡くなり、生前著者が直接手掛けた本二冊のうちの一冊である。他の一冊は、随筆集『日没閉門』。 朗読の後、唄ってほしいといわれ、無伴奏で「芭蕉布」(作詞:吉川安一、作曲:普久原恒勇)。私の準備もなしに、いきなりのリクエスト。まあ、ほとんどそんなことばかりではある。