危うく顔面大怪我をまぬがれる
11日ぶりの日記である。ニューヨーク展のための作品引き渡しを終了し、今日は午前中に「福祉まつり」で日野市民生・児童委員合唱団「かしの木」として合唱出演。帰宅して、4月に行う医療クリニックでの第6回美術講座の日程打ち合わせ。すぐにそのミニ・ポスターを制作して届け、つづいて講義原稿の執筆。 3月4月は、幼稚園と小・中学校の入学式・卒業式への出席という、ほぼ連日のスケジュール。なにかと忙しい。 ところで今日、私は顔面に大怪我を負うところだった。 合唱出演のために市民会館ホールへ行ったのだが、その前にトイレをすませておこうと、市役所のトイレを借りた。今日は土曜日、市役所は休み。ただ納税相談のために一部だけが仕事をしてい、他は節電のため真っ暗。トイレの中だけは明かりがついていた。 私は用をすませ、トイレを出た。途端に、屈曲した狭い通路の暗闇のなかで感覚を失ったのだろう、いきなりレンガの壁に顔面をぶつけたのだ。メガネが顔に食い込み、激しい痛みに顔をおおいながら戸外までよろめきながら出た。 メガネのレンズは割れなかったものの、3箇所に傷が入っていた。左の顔が何か別もののように重苦しく痛み、触れると、鼻の付け根、眉庇にたんこぶができているのがわかった。 血が出ているようならステージに上がれないな、と思いながら、ガラスドアに映してみると、血は出ていなかった。すぐに練習室の廊下にいらした指揮者の先生に申し出ると、「腫れてコブができている!」と驚かれた。鏡に映してみると、幸いなことにタンコブはメガネの縁の陰に隠れそうであった。ステージで私の立ち位置は最前列なのだが、指揮者側に体を斜めに向ければ、観客に気づかれることはあるまいと思った。 といういわけで大怪我にはならずに、顔面半分が麻痺したような痛みをこらえながらステージもこなし、歌った後は他のプログラムは失礼して先に帰って来たのだった。 現在23時になるところ、まだ腫れは引かない。講義原稿を執筆しながら、ときどき文字の見えづらさを気にしている。