明方、老母の介助をすませ自分の寝室へもどり、やがて再び眠りに入ろうとするとき、遠く裏山の木々の葉叢のざわめく音がした。思うまもなくザーッと雨が降出し、その音を聞きながら眠りにひきこまれていった。眠りのなかで一句ひねった。起床してから書きとめようと思いながら・・・
しかし、目覚めたときには肝心の句が思い出せなかった。ただなんとなく頭の句のみ「ザーッと来て・・・」と浮かんでくる。しばらく思い出そうと夢のかけらをさぐったが、だめだった。そのまま打ち捨てる気にもなれず、朝食後に次のような句をあらためてつくった。しかし、半覚半睡のなかでつくったものには及ばない。ハハハ、逃げた魚はいつでも大きいのである。
ザーッと来て火照る膚(はだえ)に明けの雨 青穹
ザーッと来て涼風たつや朝の雨
驟雨来て青柿おちる音すなり
前栽を叩きゆくなり朝の雨
夢さわぐ心静めんとせば雨
I hear torrents of rain
Feeling my body burned thru night
At the dawn in summer
Dawn, it rains in torrents
The slightly sound of falling green persimmons
can be heard ---twos, threes
My dream raised a racket
To try to calm down; Just then
---I heard torrents of rain
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Last updated
Jul 17, 2009 04:00:16 PM
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