海外に発注した本がなかなか届かない。2週間が過ぎた。その本待ちの予定の仕事を中断して、ほかの作業をしている。ヘッドフォンで音楽を聴きながらだ。
ながら作業にはYouTubeを便利にしているが、きょうはベートーベンのピアノソナタ全曲集(演奏ウィルヘルム・ケンプ)と、10人のピアノのヴァーチュオウソ(virtuoso)の若いときと歳をとってからの同一曲のレコーディング比較を聴いていた。
この弾き比べがなかなかおもしろい。音が円熟してくる人、曲の解釈に微妙なちがいがある人、あるいはタッチに違いがある人、等々。
一番最初に登場するルビンスタインは、若いときはやはり若さゆえのこれ見よがしのケレンを感じてしまう。歳をとって音にまるみが出ているように私は感じた。グレングールドの場合はタッチもさることながら右手と左手の音のバランスに円熟の境地を感じる。
とにかくおもしろい。
ちなみにその10人は次ぎのとおり。
アルチュール・ルビンスタイン
グレン・グールド
ウラディミール・ホロヴィッツ
アルフレド・コルト
ウィルヘルム・ケンプ
アルトゥーロ・ベネディッティ・ミケランジェリ
クラウディオ・アラウ
スヴィアトスラフ・リヒテル
エミール・ギレルス
ジョセフ・ホフマン
ベートーベンのピアノソナタは画面に演奏中の楽譜が出る。私は「ながら」聴きだったので今日は見ることができなかったけれど・・・。
ベートーベン・ピアノソナタ全曲
10人の名ピアニスト若い時と後期弾き比べ