ロシアが内戦状態のようだ。共にウクライナ侵攻を進めてきた、ロシア国軍(正規軍)とロシアの民間軍事会社ワグネルとの関係が、険悪化している。ロシア国防省がワグネルに対して正規軍の傘下に入る契約をするように命令した。ウクライナ侵攻戦争においてワグネルの存在が大きくなり、正規軍がコントロールできなくなってきている。そのため正規軍の傘下に組み込めば国法でコントロールが可能になる。そのような意図があっての契約命令と推測できる。この命令をワグネルは拒否した。そのため国軍がワグネルのキャンプを攻撃した(これについては両軍の言い分は異なる)。戦闘員に大勢の死者が出たワグネルは国軍(ロシア政府)に対する反撃を宣言した。クーデターと言ってよいだろう。大統領は急遽、ワグネルの武力反撃を裏切りの犯罪として厳罰に処す、と演説した。ロシア連邦保安局は反乱容疑でワグネルを捜査開始した。ワグネルはモスクワを目指しているという情報がある。