寝ていると背にさざ波の揺れを感じた。ほとんど気付かないほどの揺れだったが、私は地震だと思い、枕元の時計を見た。午前6時17分あるいは18分になるところだった。揺れはすぐに背に感じられなくなった。日曜日なので少しゆっくり布団にもぐっていようと思ったが、例によって読みかけの本を開き、1時間ほどでその本を読了した。
ここ一ヶ月間ほどにもなろうか、ときどき今朝のような有るか無きかのこまかい揺れを寝ている背中に感じていた。すぐに忘れてしまうので、それがどんな揺れなのかを調べもしなかった。が、今朝の揺れについては午前中のウェザーニュースで午前6時17分ころ福島県沖で最大震度4の地震があったと報じていた。津波の心配はないとも。私が背中に感じたさざ波のような微かな揺れは、これであったと判った。
私が住んでいる地域から少し離れているが、ここはかつて立川断層の存在が指摘されていた。「かつて」と言ったのは、2018年だったはずだが日本経済新聞にその活断層の不存在が報じられた。その理由は、過去に断層の活動があったという証拠は無いというものだ。断層帯の約6割を占める名栗と立川断層南部には、立川断層は存在しない、と。そしてこの新聞報道より以前の2015年ころには、断層の名称が「箱根ヶ崎断層」に変わったらしい。
我が家がそうした活断層帯からはずれるか否かの論議は別として、13年前の東日本大震災時に我が家の敷地にありありと生じた異変は、実は今なおそのままになっているのである。地面の変異であるから、吾が手で旧に復することができない。しかも敷石の浮き上がりや、それを含むある線状にある東西の隣接地との境界塀に生じた亀裂などから、その地下にはあきらかに断層らしき地層があると推測できる。実は先ごろ11月に1ヶ月をついやして建物の外装のメインテナンスをしたが、その一部に3.11時のある変化に対する修復が含まれていたのである。
ハザード・マップによれば我が家のある一帯は危険区域には入っていない。しかし・・・私はこのハザード・マップの調査を信じることができないでいる。
オッ! 書き終えてアップしようと思ったら、また揺れた。午後12時3分。