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2012.04.26
カテゴリ：自転車
御前崎の灯台は風が強いのでとっとと退散する。
もと来た道を戻るだけ・・・ なんだけどもね。 復路を走り始めて20kmを過ぎたあたりで空腹感を覚え始めた。 こりゃ早めに夕飯にするかということですき家にピットイン。 カレーを食べて元気モリモリ！ になるはずだったのですよ。 ところが・・・・ すき家を出て走り始めると今度は眠くなって来た。 時間はまだ21:00である。おかしいな。 確かに昨夜は従姉妹の結婚式に参加していたので体が疲れているのは仕方が無い。 しかし睡眠時間だって四時間くらはとっているから大丈夫かと思っていたがそうでもないようだ。 眠くてまったくスピードが出せない。 途中でハッと眠りながら走っていることに気がつくことがいく度もあった。 それでも走れるのはGarmin edgeがナビしてくれるからだ。 焼津の街に入るころからは眠気がひどい。 ここからは夜間に走り屋が出没する大崩海岸を避けて宇津ノ谷峠を越えなければならない。 この峠の通過ルートはキャノンボールでも利用することがあるはずなので事前調査も兼ねての走行なのだ。 予習はしてあったので峠の直前に道の駅があることを思い出した。 そこで仮眠するぞ！ と泥の中でペダリングかのようにして道の駅「宇津ノ谷」に到着。 しかし建物内には横になれるようなベンチはなかった。 そ、そんな。 露天でよければベンチがある。寒そうだなぁ・・・ とビビりながら横になってみたが峠の冷気が降ってくるのでとても寝られそうもない。 しかたがなく道の駅での仮眠を諦めまた進む。 宇津ノ谷峠の上り線は自転車通行禁止なので下り線にある歩道を利用する。 反対車線に渡る交差点があるが感応式なのでセンサーの下でいくらがんばっても信号は変わらない。 真夜中の交差点でレーパンのオッサンがいつまでも踊っているとケーサツを呼ばれそうだ。 しかたがなく歩道橋をわたる。 あとは一号線をひたすら走る。 もうこの辺は記憶があいまいだ。 興津辺りで蛇行していたのでバス停のベンチに倒れこむ。 どうせこんな時間にバスはこないだろうし。 星が見えない夜空を見上げてしばし眠る。 起きたのは自転車のライトだった。 この日行われていたブルべ、静岡421で400kmを走っている人達だ。 むくりと起きると立て続けに普通の自転車とは明らかに違うライトの本数と光量の自転車が通過して行く。 反射ベストを着ているのでランドナーであるな。 ドリンクを飲んでまた走る。 由比の街中にあるチェックポイント正雪紺屋をめざす。 往路で見かけたのだがなんと通り過ぎてしまう。 十分くらいうろうろと探してようやく到着。  正雪紺屋は真っ暗なので全然わからんぜよ。 その後も吉原の駅付近の工場玄関に軒先があったのでそこで仮眠したりしながら沼津をめざす。 なぜなら沼津までいけばマン喫くらいあるだろうからそこで一時間くらい寝てやろうという魂胆なのだ。 しかし沼津へ向かう千本松原の道路は睡魔に祟られて無限ループじゃないかってくらい走らされる。 直線道路の迷宮千本松原をなんとか越えて沼津の駅前に到着。 これでマン喫に乗り込んで朝まで寝てやる・・・ と思いながら沼津駅周辺を自転車で転がすがまるで見当たらないのである。 沼津人にはマン喫なんて不要なのか？ やっているのは呑み屋くらいなもの。 せめてマクドナルドくらいあれば・・・ と探すがそれもなし。 このまま御殿場まで登るのか・・・ 諦めと絶望感でどうしようもないが先に進むしかない。 ところが沼津の街を出るところにある杉崎町にマクドナルドを発見。 あった！これで温かい飲み物を飲んで仮眠できる！ まさに九死に一生を得るとはこのことだ。 一番安価なバリューセットを頼んで少し食べたところで寝落ち。 30分たったところで目を覚ます。 少し冷めたコーヒーを胃に流し込むと心地よさが広がる。 なぜいままでコーヒーを飲まなかったのかと悔やむが、もう目がぱっちり冴えたのでよしとする。 御殿場まではあと20kmもないから一気に駆け上がる。 朝靄が晴れて富士山が見えると帰って来たことを実感する。  早朝の御殿場駅にも関わらずポツポツと人がいるのには驚いた。 次のチェックポイントである愛甲石田駅までは下り基調なのでその勢いで進みたい。 246号線は一部自転車通行不可なので昔ながらの県道で逃げてから合流する。 そういえば二週間前は246号線にあるセブンイレブンで@tourde4453さんと遭遇したんだよね。 その時はお互いにまったく気がつかなかったけれども。 ヤビツ峠でお馴染みの名古木交差点をすぎる頃になるとローディーの姿も増えてくる。 もう十分に明るいけれどもワタクシは前後のライトをピカピカしているので良く目立つようだ。  そして愛甲石田駅にスタートから23時間41分経過で到着。 さすがに脚はあまり残っていないが気力は十分なのでここから三時間もあればサコッシュに帰れるだろう。 カミさんにもサコッシュに迎えに来てもらうようにメールをする。 ここまで400km以上走っている上に向かい風なのでどんなにがんばっても30km/hまでしか伸びないが、 ツイッターなどで応援してもらえるから気持ちが前に進もうとする。 ツイッターは偉大である。 厚木を過ぎて金田交差点で信号待ちしていると路肩にLEDライトを拾う。 その時はGENTOSだったらいいなぁと思ったのだけれども、 帰って確認してみたらパチモン以下のLEDライトだった。 落とした人もわかっていたので拾いに戻らなかったのかな。  なんか一生懸命走っていなのでいつのまにかセブンイレブン町田小山東店に到着。 ローディーさんたちが談笑しているが、こっちはもうそんなに余裕がないので写真だけ撮って出発する。 ここまでくれば残りは30km足らず。 2時間もあれば到着できるはず・・ とゴールを目指す。 関戸橋を使って多摩川を渡る。 昔通った聖蹟桜ヶ丘が脇に見える。気持ちは踏んでいるのに30km/h出すのがやっと。 それにクルマが多いので信号機にもしょっちゅう引っかかる。 しかしそれは予測済みのことなので焦らない。 多摩川を越えていよいよ国道20号線で下北沢を目指す。 ここからはクルマの並走して飛ばせるはずだ。 途中で練習帰りのローディーを前方に発見する。 最後の力でローディーを千切るも後ろにピッタリ着かれる。 こちらは律儀に信号機に従っていると向こうさんは赤信号を無視して前に出た。 むむむ・・ 追走開始。 すでに450kmを走った脚ではあるがなぜか40km/h近くまではまだ軽く伸びる。 フフフ、これが走行しているクルマの負圧効果だよ。 あっという間に距離を縮めケツに食付くが、上り坂になると如実に足の疲れが差をつくってしまう。 首都高が見えたあたりで完全チギラれてしまったが、お陰でリズムよく20号線を走れた。 井の頭通りに入って北沢中学校付近のコインパーキングに待たせていた家族と再会する。 まだ1歳半の娘はよくわからない土地で楽しそうに遊んでいる。 すぐ戻ってくるからということでサコッシュに向かい出発から26時間46分後ついにサコッシュに到着。 GPSを止めて写真を撮っているとマスターがやってきた。 しばし談笑をして家族を連れて戻ってくることにする。 カミサンと娘をマスターに紹介してからランチを頂く。 この日はカミサンにクルマで迎えに来てもらったのでビールを飲むがスンゲーうまい！ サコカレーとパスタも美味しいのだけれども、娘もすすんでパクパク食べる。 サコッシュのオレンジジュースも娘はかつて無いほどに気に入ったようでおかわりを要求すし。 今度、家でもつくってあげるからということでなだめて帰路につく。 クルマのなかでは当然グーグー寝てしまったし、帰宅後も1時間ほど寝ていた。 その後、自転車を見るとチェーンが随分と錆びていたのは御前崎で潮をかぶったからだろう。 GWに自転車の整備をしないとね。 こうしてサコライド御前崎480は無事に終わった。 カフェサコッシュのみなさん。ツイッターで応援してくださった方々。 お散歩ライドで見送って下さった方々。 本当にありがとうございました。 サコライド御前崎480 往路編 ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
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最終更新日
2012.04.27 08:59:06
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