カテゴリ:キャノンボール
藤枝を出発すると追い風のお陰で速度が楽に出せるようになった。
さらにご飯をしっかり食べたので力が蘇ってきてペダルを回すのにも気合いが入るようになってきた。 大井川を越えると次に控えるのはキャノボのなかで中ボスの金谷峠と小夜の中山峠が待っている。 以前に挑戦したときはヘロヘロで登った記憶があるけれども、今回は力がみなぎっているので茶畑の中をダンシングしながらグイグイと登れる。 ラブホテルのあるコーナーもスタンディングで走る。ホテルからクルマが出てくるが目で牽制して先行させてもらう程だ。 金谷峠を越えると一度下ってから大排気量のバイクが停車している茶屋を目端に捉えながら小夜の中山峠へ駆け上がる。 トンネルを抜けたらダウンヒル開始です。 掛川や袋井があっというまに過ぎた・・ という記憶しかないのですが、この区間は平均速度が30km/hも出ていたのでなるほど、そりゃ速いわけです。 天竜川を渡ると今回初めて採用となる姫街道へと進路を取ります。 浜名湖南側をまわる潮見坂ルートと北側をまわる姫街道ルートがあります。 潮見坂ルートは平坦です。姫街道ルートは潮見坂ルートに比べると5kmくらい短縮できますが、アップダウンが多いです。 今回R246を走ってきているので距離を減らすのに姫街道を使ってみることにしたのです。 浜松市は信号機が多く、自動車を追い抜いては追い抜かれたりするようなイマイチなペース。 遠州鉄道の踏切でまさかのキンコンカンコン鳴って電車通過に遭遇するも、小田急線のような開かずの踏切ではないので電車通過後はすぐに再スタートできた。 時々交差点で曲がるのを忘れて手戻りは発生するがすぐに気がつくので信号機1ターン分のタイムロスでなんとか抑えられたのはラッキーかな。 それにしたって補給食のおにぎりを食べるのがキツい。1個を食べるのに五分くらいかけているのではないだろうか。 いつまでもおにぎりを掴んで食べながら自転車を進めるよりも、信号機で停車する度に食べる方が平均速度は上がるんだけれど、信号機がないエリアだと食べることすらかなわない。 三角おにぎりよりも丸おにぎりの方を選ぶのは食べかけでも包装に戻してバックポケットに入れておけるからだ。三角おにぎりは封を切ってしまうと食べきらなければならない。そういう時に限って上り坂が現れるから困るので丸おにぎりしか購入しない。 それにしても遠い。浜名湖がなかなか見えてこないのだ。アップダウンを繰り返しながら追い越していくクルマの負圧を利用してこちらも加速する。 まだかなぁと思いながら走っているとようやく踏み切りが現れた。天竜浜名湖線である。 これを渡るといよいよ浜名湖が見えてくるはず。 しかし真っ暗ななかでどれが湖なのかよくわからない。しかも湖沿いの道なのにアップダウンが小刻みに入る。これは予想外だ。 しかし小刻みなアップダウンであるほうが位置エネルギーを使い切れるので楽っちゃ楽です。 初めて走る道なのでどこまで走ればどこに着くのか皆目わからないのですが、なんとか三ヶ日まで到着。 ここからは本坂峠へのクライムが始まります。 道路はますます寂しくなり明かりは時折追い抜いていくクルマだけでしょうか。いや月明かりが素晴らしくあって周囲の山がよく見えます。 ここまでのアップダウンとこのクライムでボトルの水も無くなりそうです。このあたりじゃコンビニもないし自販機だって見かけない。残り5kmで300kmだからなんとかなるだろう。 本坂峠の登りをスタンディングとシッティングの交互で登りようやく峠のトンネルへ。 これであとは下れば休憩ポイントのはずである。 しかし何かがオカシイ。 時刻表は次の休憩ポイントを300km地点の御油としている。 しかし豊川だってまだ先なのに現在299kmである。あきらかにオカシイ。 このまま御油まで走りきるか?それとも300kmになったらコンビニに立ち寄るか? とりあえずなにが間違っているのか考えるためにもコンビニに立ち寄る事にした。 予定外のセブンイレブン豊橋石巻本町店に緊急ピットインとする。 時刻は21時。出発してから12時間半が過ぎている。 トイレでワセリンを塗ってお買い物をする。 おにぎり2つをバックポケットに入れて2リットルを詰め替えながらハヤシライスを食べる。 ついでに購入した500mlの缶コーラがうまい。 ライトの電池を交換しておく。乾電池だとフルパワーで4時間ちょっとしかもたないからだ。 でも4時間だとちょうど100kmの距離なので休憩と重なり具合がいい。 店先にいた中年男性にR1まであとどのくらいか?と尋ねるとおよそ12kmくらいだという。 なぬ?!あと12kmもあるのか?! 時刻表では300kmの御油に21:04に到着することになっている。この時刻表で走ったとしてもキャノンボール達成までマージンは30分しかないのにあと12kmを余分に走るのに間に合うか? たしかに12kmを走るのには30分はギリギリだろうからキャノンボール達成まではよくてきギリギリ。なにかあればアウトだ。 時刻表を間違えたと考えるのが妥当なところだろう。だがいまはそれを後悔しても無駄だ。 今出来る事をするしかない。それは全力で走る事だ。 とにかく補給を済ませ勢いよく再スタートを切って出た。 つづく
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最終更新日
2013.10.09 04:51:32
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