カテゴリ:キャノンボール
四日市市街で信号機待ちをしていると雨雲がやってきてワタクシのところだけ土砂降りとなっていた。
走り出してしばらくすると雨雲を抜けるが、信号機停車するとまた雨が降って来る。なんだよ! 亀山バイパスになったころには雨雲ともお別れできたが、身体は濡れ鼠である。これが日中ならうれしかったのだが、時刻はもうシンデレラタイムだよ。 あと150kmほどを7時間くらいで走ればいいんだからこのまま順調に走ればいいんだよ。 亀山バイパスから鈴鹿峠は乗用車よりトラックのが多いエリアなのでテールランプにしっかり仕事してもらわなければならない。 今回はサドルバッグとシートステーに赤色ランプとヘルメットにTOPEAKのライトをつけている。さらに反射タスキもしているのでトラックからもなんとか早めに発見してもらえるようにつとめている。 日中しか走らないロードバイクでも小さいのでいいから赤色灯をつけて走って欲しいと願っている。トンネルなどはもちろん、ちょっとしたところでもアナタの存在を知らせてくれるなら、ロードバイクと車の事故が一件でも減るかもしれないからだ。 ボーナスステージの亀山バイパスを順調に走っているとだんだんと眠くなってきた。むぅ。牛丼は2/3しか食べなんだのに眠くなるのか。 だんだん速度が落ちてきて自分でも蛇行し始めたのがわかったので一度停車します。 ここでオーバーナイトの友、カフェイン登場です。メイタンの金色をお弁当用の小さなソースボトルに小分けして持ってきたのだよ。 金メイタンを一袋丸々飲むと胃をやられる。過去にもその経験があって、初めてのキャノボのときには胃痛で川越まで来てリタイヤとなった経緯がある。 そういうわけで小分けして飲用することで胃痛にならないようにしようという魂胆だ。 金メイタン一袋の1/4程を口にして、ブラックブラックガムを噛みながらまた走り出した。 しばらくはそれでよかったんだけれど、やっぱりまた眠くなってきたよ。まだ鈴鹿峠の登りどころか亀山バイパスである。混沌とする意識の中をペダリングしているが、このままでは危険だと判断。一時間近いリードがあるんだから五分くらい仮眠をとる決断をする。 歩道に自転車を上げてちょっと高くなった場所に座って頭を下げ数を数えるとすぅ〜と身体だけが眠りに落ちた。 ワタクシは器用なことに意識そのまま身体だけ睡眠させることができるのですよ。まぁ諸兄らも出来るかもしれないが、身体は眠っているのに頭起きている。目を瞑っているのだが、耳から音は聞こえるという状態を保てるのですよ。 そうやってわずかであるが仮眠をしたらスッキリした。 メイタンをもう少し水と一緒に口に含んで再出発する。 斜陽なシャープの亀山市街を見ながらも亀山バイパスより鈴鹿峠のクライム始める。過去にも一度走った経験があるのなんとなくは覚えているが、頭は眠りから覚めたものの、身体がイマイチなのでパワーがでない。 そうこうしながらチンタラと走っていると今更ながら一時間近くあった貯金が30分くらいしかないことに気がついた。うほ。こりゃまずいぞ。ダンシングとシッティングを交互にかませて本気で登り始める。 考えてみると一時間近い貯金といったってコンビニと牛丼屋で20分は消費しただろうし、さっきの仮眠で10分も使えば残りは30分くらいだよなぁ。 割りとトントン拍子で登り、気がつくともう山の中一人で走っているという状況だった。 さっきの雨のせいか、鹿も出てこない。過給機を鳴らしながら登ってくる大型車も少ないのでいつのまにか中央分離帯が見えて鈴鹿峠トンネルをくぐった。 ここからは大津まで下り坂だから楽勝! と思いましたが、残り100kmからが長いのですよ。 甲賀の里をニンニンしながら走ってみてもさっぱり進んでいる気がしません。車速だって30km/h以上出ているのにね。 眠くもないし脚が回らないというわけでもない。気持ちが前に進まないのだ。信号停車時にアミノバイタルやブドウ糖飴を口にしてみるけれどもなんか気休め程度にしかならないし、最後のオニギリを無理矢理食べて燃料補給をする。 琵琶湖大橋の案内が出てきた頃には夜が開けてきて周囲も明るくなってきた。大津まで来るとすっかり日の出前の空気のなかで、右手に琵琶湖を見ながら京都へ続く逢坂に取りかかる。まだ朝五時半を過ぎたところなので交通量も多くなく気持ちよく登れるものの、既に座骨と会陰部分がすり切れてシッティングでペダリングするのがキツいから平地でもスタンディングでないとダメだ。 京都はショートカットで六地蔵まで抜けるルートをつかう。住宅街やアップダウンを抜けることになるのでペースは上がらないもののタイム短縮には効くのでワタクシは採用している。 六地蔵駅近くのサークルK六地蔵駅前店で500km目のピットストップのはずだったが、店を通り過ぎてしまったので駅前のデイリーヤマザキに最後のピットインをする。 残りは50kmを切っているが最後まで気を抜かない。水2リットルとおにぎり2個は車載補給食として。エビドリアとコカコーラで最後の大きな補給食を摂る。 時刻は朝6時。出発から21時間半が経過することになる。残り42kmを二時間半ということなので達成は十分できる範囲だが、ゴールするまでは気を抜かないようにする。 つづく
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最終更新日
2013.10.11 04:36:05
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