カテゴリ:キャノンボール
六地蔵を出発すると畑のなかを走ってR1に合流する。
残りは46km程だから都心での信号機待ちを考慮しても2時間というところだろうか。 残り時間は2時間半なのでよほどの事がない限り達成できそうではある。 京都から大阪まではそんなに遠くないんだけれども、峠が一つある。峠といっても丘みたいなもんなのだがそれでもちゃんと峠の茶屋があるくらいだ。 ところが走行距離が500kmを過ぎる辺りから座骨と会陰の痛みがヒドくてシッティングでペダリングを続ける事が困難な程になっていた。 この辺りまで来るとR1も大動脈の道路なので交通量もかなり多いのから追い抜いていくクルマのお陰で速度も落ち難い。平地ならまだ30km/hくらいで走れるのだけれども、痛みのためしょっちゅうスタンディングしている状態が続く。 あ〜オマタがスリ切れたな。 京都と大阪をわける洞が峠をスタンディングのまま乗り越えると下りの勢いで枚方の市街を一気に抜ける。 光善寺駅付近でR1からR170に一度乗り換える部分でやや道をまようものの、たいしたタイムロスにはならず。 パナソニックの工場前を「ケツ痛て〜」と叫びながら通過。やっぱり高ケイデンスは脚には優しいもののケツには厳しいものがある。 ようやく道路の案内板に蒲生四丁目までの距離を見いだす事が出来るようになった。R1最後の大きな曲がり角である。 ケツは痛いものの梅田新道7kmの看板を見たときには心から喝采した。もうすぐゴールだ。 蒲生四丁目の交差点を二段階右折すると梅田新道まで残り3km。大川の大きな橋を越えて梅田新道交差点に到着。 サイコンを止めるとタイムは23時間28分でキャノンボール達成! そのまま少し行ったところにあるファミリーマート小浦曽根崎新地店まで自転車を押してへたり込む。 もうコンビニおにぎりを食べなくてもいいんだ! 六地蔵で購入したおにぎり二個は結局口を付ける事なく大阪まで持ってきてしまったが、コンビニのゴミ箱に捨てさせてもらう。 とりあえずコーラとシュークリームを買って植え込みのベンチでゆっくりと味わう。 少しお腹が落ち着いたので「さて何をするんだっけ?」ということで思い出してみる。証拠写真を撮って、ツイートして、まん喫でシャワーを浴びるか。 梅田新道にある「約束の地」でパチり。キャノンボールは23時間28分で達成したことを写真と共にツイートする。 東京を出発してから途中2回しかツイートしていない。今回は後半まで本当にギリギリだったからツイートしている余裕がなかったというのが本音だ。 折角、大阪まで自転車で来たので腹違いの妹にメールをしてみる。妹は旦那さんの仕事の都合で現在は大阪に住んでいるからだ。まぁまだ朝の8時なので返事はすぐに来ないだろうけれども。 で、それまでの間に大阪中央郵便局に局留めで発送しておいた荷物を引き取る。それにしても大阪中央郵便局の周囲はすっかり整備されてしまったのだが、駐輪場もないので目の前に止めさせてもらうと緑地管理のおじちゃんに自転車は駐輪スペースに止めて欲しいと向こうを指差された。局留めで発送したり受け取りをする人は注意しよう。 大阪は詳しくないんだけれどもシャワーのある漫画喫茶は知っている。曽根崎東交差点のところにあるメディアカフェポパイにとりあえずイン。 そういえば前回も見た気がするスタッフの説明を上の空で聞きつつ何時間利用しますか?と問われて「はてなんだっけ?」と。意識が飛びかけている。とりあえずよくわからないけれども3時時間コースを指差してシャワーを借りる。 ゆっくりとシャワーを浴びて郵便局で受け取った荷物から着替を取り出してサッパリするとだいぶ余裕ができた。ジュースを持ってフラットスペースでゴロンと横になると眠りに落ちた。 携帯が震えたのでメールを見ると妹はもうすぐこちらに到着するということで1時間しかまん喫は利用していないがチェックアウトして大阪駅まで歩いて妹と合流。地下街にあるお好み焼き屋でランチ。 妹の旦那さんも合流して終始和やかに食事をしたら「家に寄って風呂入っていって・・」とお誘いを受けるが丁重にお断りをさせて頂く。いや、24時間走ってご飯食べて風呂入ったらビールでしょ。それやったら新幹線で帰れませんよ。 自転車を輪行袋に詰め込んで新幹線の自販機で自由席を購入しようとしたらなぜか購入出来ない。あれ?またクレジットカードの不具合かな?? みどりの窓口で購入しようとすると新大阪から新横浜までの自由席は夕方までないでやんの。ありゃりゃ。仕方がなくグリーン車のチケットを購入して妹夫妻とお別れ。また東京で会いましょう。 大阪駅から一駅で新大阪駅に到着し、新幹線に乗り換えます。 売店でビール2缶とつまみを購入して楽しい居酒屋「のぞみグリーン席」である。最後尾の座席を指定出来たので自転車も安全に保管出来ます。 さすがグリーン車は素晴らしい座席です。自由席よりずいぶんとお高い(¥18,370)けれども年金過払いが戻ってきていたので、それをあてればいいか。 車窓には苦労して走ってきた東海道がビュンビュン過ぎていきますが、とりたてて特に思う事はなし。ビールを1リットルほど飲むとウトウトとしていつの間にか小田原を過ぎて新横浜駅で降車です。 カミさんにクルマで迎えに来てもらったので楽して無事に帰宅、家に帰るまでがキャノンボール。 つづく
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