カテゴリ:TOT(東京-大阪-東京)
出発してすぐにこの行為を後悔した。本当はゴールまで後悔し続けることになるのだが、風がもの凄く強いのだ。
東京から大阪に向けて走っているのになぜか西風。 風速は10mくらいでしょうかね。信号機が揺れています。のっけから「こりゃぁ大変だぞぉ」と今更認識した。 さらに驚いたのは金曜日の夜ということか歩道で座り込んだり、はては寝転んだりしているサラリーマンが多いんですよ。 いかな金曜日の晩だからとはいえ、路上で寝る事はないでしょうに。あげくに車道で寝ているサラリーマンがいて、最初はクルマにはねられた人かと思いました。 東京ー大阪間を何度か走っていますが、名古屋は夜になると人がいなくなるのに対して、東京はずっと人がいるんですよね。終電なんてとっくにないのに。不思議です。 R15を南下し品川辺りまではまだ順調に走っていたのですが、周囲に高いビルが少なくなり始めてから風が強くなり始めて進む速度も落ちてきました。 大森辺りでGarminのスタートボタンが押されていないという事にようやく気がつくというドジをしてしまいましたが、まぁログよりもコンビニの領収証のが大事だからとスタートボタンは押しておきました。 R1で権太坂を上がって戸塚駅の踏切は深夜だから回避せずにそのまま通過します。長後街道で伊勢原まで抜けるルートを採択します。ここは前回のキャノンボール挑戦時にも採用したルートなので勝手は知っていますから安心して走る事が出来ます。 長後街道は思ったよりも風の影響を受ける事なくR246に合流して最初の休憩地点であるミニストップ秦野鈴張店には出発から3h40minで到着。75kmにこれだけかかるのは珍しい。時刻表と比べても20min近くの遅延だ。向かい風を考慮した時刻表だったのだが、予想よりも強い風で苦戦しているというわけか。 とはいっても焦ったところでどうにかなるものではないのでまずは朝食ですよ。カレーピラフを食べて体力回復回復ぅ! 道中の補給食は水を購入して詰め替える。 時刻は午前6時。まもなく夜明けだ。R246を御殿場目指して走り出します。 小山の辺りになるとつい1、2時間前くらいまで雨が降っていたかのように路面が湿っています。もう一時間早くスタートしても大丈夫だったのだろうけれど、午前1時出発でも問題はないだろう。 雨雲はまだ箱根の山に居座っているようだ。 御殿場までの登りはあんまり憶えていません。さしてキツいわけでもなく淡々と漕ぐだけ。 ダンシングとシッティングを織り交ぜます。 御殿場からはビュンビュン下って沼津の街から千本浜を走ります。ここは強烈な向かい風を予想していたのですが、松のお陰かそれほどでもなく29km/h前後でなんなく通過できた。そういえばここまででアウターに入れたのは御殿場の下りくらいなもので、ほとんどインナーで回しています。もっともどっちを使うかは人にもよりますし、機材の組み合わせによっても変わりますからなんともいえませんね。 二回目の休憩は富士市のサークルK富士鮫島店でした。時刻は9:16とこれから陽が昇ってくる時間だが、既に喉が渇いているのでコーラの飲みながらミートソースドリアをモグモグ。 向こうには富士山が見えます。風強いから空気がキレイになりますね。補給食もおにぎりばかりでは飽きるのでランチパックを購入してみました。サンドイッチもいいですよね。 富士川を渡って由比の街に入ります。どうもトイレが近くなりがちなので由比駅隣の公園でトイレを借ります。いつもここは立ち寄る場所で、前回はキャノンボール時に補給しています。 桜海老を食べたいのを我慢して由比を抜け、清水に入ったころからチェーンが泣き始めました。おかしいなぁ。チェーンにはオイルを差してきたんだけれどもね。次第に音は大きくなるのでどこかでオイルを買うか? いや買っても持っていくのは邪魔だから差してもらうだけなら幾ばくかの金額でなんとかならんだろうか? そういえばこの辺りにロードバイクを扱っているお店があったはずだ。 サイクルプロショップ クニモチである。 お店の方にチェーンオイルだけ差してもらえないか?お代は払うから・・ と尋ねると「ボトルで売っているの買ってもらえればいいのでは」と返された。そりゃそうだが、こちらもTOT中で持ち運びたくないのだ。 いちいち事情を説明するのも面倒なので一番小さいボトルのオイルを購入。 すぐ店先でオイルを差して店先でパンク修理していた老人に挨拶して出発する。ちなみにその老人が国持九十九さんだったということはweb siteで知ったのだ。 オイルを差したらクランクがブンブン軽く回るのにビックリだ。しかしこれは自分の整備不良の証でもある。いかんなぁ。 クランクは気持ちよく回るものの向かい風は変わらず、スピードは全然でないので四苦八苦しながら進むのがキツい。 なんせ東京側から宇津ノ谷峠を登るのがキツいと感じるくらいだから。藤枝に入ったところで大休止をとる事にした。 すき家1国藤枝水守店で牛丼ミニ+みそ汁たまごセットでちょうど12時である。ロングライドでは大食いすると眠くなるのでミニで十分である。 ということで完食したら店を出て走り始めます。金谷峠は前回のキャノボのときとは違ってゆっくり登ります。あのときのバカみたいなテンションがないから進みが遅いけれども。 峠の茶屋で休憩しようかと思いましたが工事中でしたのでそのまま降下開始。 掛川の街に降り立つともの凄い向かい風です。おお、こりゃ進まないぞ。 そういえば今年の前半に@barubaru24さんがフレッシュで東京から京都に向けて走ったときにも強い西風で苦戦したというのを読んだ事がある。そして、頭の中にその苦戦ぶりが浮かび、今の自分にピッタリ重なった。 さすがに30km/hは出せない。それどころか頑張っても26km/hであるからこりゃタマランので出発から12時間が経過したからセブンイレブン磐田見付店で一息することにする。 ご覧の通りノボリが引きちぎれんばかりにはためいているのである。この強烈な西風のなかを大阪まで走ろうというのだからアタマがおかしいんじゃないかと自分でも思いますよ。 とりあえず補給食と気温が高めなのでガリガリ君を買ってペロペロします。「いやぁ参ったなぁコリャ」としか出ません。 でもブルベだったら向かい風でも雨でも走るんですからTOTだって走っておかしな事はありません。ただ普通の人はこういう日にDNSの決断をするだけなのですが。 風が強いと走るもの大変ですが体力も削られます。そのためいつもの量の補給食ではどうも不足気味です。 たった50kmを走るのに2h40minも掛かっている状況で本当に大阪に到着できるのか?すでに時刻表からは大幅に遅延を生じている。仮眠を川越と予定しているが、そこまでたどり着けるか自分でも怪しくなってきた。 天竜川を越えて一度南下してから西へ進路をとるR1は夕方の遠州灘海浜公園あたりですでに風を避けるものもなく思いっきり向かい風で20km/hくらいでスタンディングとシッティングを織り交ぜながら進む事しか出来ない。平地でこれかよ・・ ひとつひとつペダリングしていけばいつかは大阪に到着するはずだが、これでは身体がもたないな。冷静に判断できるこのときにはそう思っていました。 浜名湖の弁天島辺りで西風は最高潮となり速度が一桁にまで落ちます。もう激坂を登っているような状態が続く上に海風に煽られるのでまっすぐ走るのも大変な状況です。やっぱりR500みたいにリムハイトの高いホイールは疲れるから止めたいと何度も思います。 もうすぐ潮見坂。ここから少しは楽になるはず・・ つづく
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最終更新日
2013.10.23 05:09:09
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