カテゴリ:TOT(東京-大阪-東京)
このまま復路を走ってもどうにもならんのでどうしたかというと・・・
新幹線ですよぉ。新幹線で豊橋までワープすることにしました。 豊橋からまた自走して東京を目指すというものです。 てなわけで売店でとんかつ弁当を購入してモグモグ。冷えているのであんまり美味しくないです。 途中ワープのくせにグリーン車なんかに乗っています。しかも最後尾なので自転車を安全に保管出来ます。 周囲は団体旅行客でワタクシの隣に添乗員のオバちゃんが座っています。 今回はこだまなので各駅停車ですから豊橋まではまだ時間がありますので食後はゆっくりと寝ます。 気がつくと名古屋でした。もうちょっとか。アタマも身体もスッキリしたのでこれなら走れそうです。 切符は豊橋までとなっていますが、もし次の浜松までワープしたらどうだろうか?豊橋と浜松ってR1でも60kmくらい離れているよね。豊橋からだと月曜日到着がギリギリになりそうな気がしてきたので、車掌さんが検札してきたついでに尋ねてみました。 「この切符、豊橋ではなくて浜松までにできますか?」 結論からすると出来ました。ラッキー。駅で精算すればいいんだそうで、それもたった600円くらいです。 ということで豊橋で降りるのをやめて浜松に変更しました。 浜松の駅を降りるとまだ多くの人が駅に入っては出て行く時間です。iPhoneを少し充電してご飯を食べてお金をおろさないと。 駅のコーヒーチェーン店にコンセントがあったのでそこでiphoneを50%まで充電して駅の外で自転車を組み立てます。 駅前ではストリートライブをやっています。個人的にストリートライブは電気使っちゃダメだと思うんですよね。理由は電気使えばいくらでも大きな音になるからです。昔、エリッククラプトンという超有名なギタリストがアンプラグドというアルバムを出しましたが、あのコンサートは確かにナチュラルな楽器ばかりでかっこ良かったものです。
たまに渋谷あたりにいたりするクラプトンさん。いまはどうしているかな。 とりあえず駅の北側にでてR152で東京方面に進みます。この辺りはGPSに地図を入れていないので標識だけが頼りのエリアです。 そのR152もいつのまにかR1になりどうみても自転車通行可能な道路には見えないので迷っていると背後から一人のローディーが抜き去っていきました。なんだ走れるのか?ここは? とりあえず彼の後ろについて東へ進みます。いつのまにか天竜川を越えて下に降りれるようになったので磐田バイパスへは進まず、おなじみのR1に復帰します。 ここからは勝手知ったるR1だと思っていましたが、考えてみると宇津の谷峠以西は東行きを走った事がないのです。なので夜間とはいえ見慣れたはずの道にも関わらず逆方向なので店とかはわかるのですが、アップダウンの感覚がまるで違うのでちょっと戸惑います。 ですが、まだここは元気なのでシャコシャコ30km/h巡航ができるので件のローディーにくっついて信号停車でちょっと伺いました。 「どこから来たのですか?」 「鈴鹿からです」 「自分は大阪からなんですよ。昨日、東京を出発して今日、大阪から折り返してきました」 「オツカレサマデス」 ちょっと吃音な彼でしたが、走るのに関してはそんな事は関係ないのでしばらく追い抜いては抜かれて一緒に走ります。 それにしても件の彼、ワタクシとてウィンドブレーカーにロングタイツでも少々寒いと感じるのに夏ウェアで走っているんですよね。寒くないのかな? 不思議に思いながらも前に進みます。 午後8時の浜松から東京を目指しますが、このまま一息で東京まで走りきる事は難しい。そうなるとどこかで仮眠しなければならないのだが、ワタクシは駿河健康ランドをその場所と考えていた。浜松からならおよそ100kmだから5時間もあれば到着出来るはずです。 時刻は10時をまわりR1も交通量がまるでないのだが、風が止んだのでだいぶ走りやすくなった。ごく弱い向かい風ではあるものの初日の風に比べれば全く問題になるほどではない。 走行していると次第に勾配がつき始め小夜の中山峠へのクライムが始まってきた。疲れたときのクライムはよく「休むダンシング」をするというが、ワタクシはそんなことはしない。そのかわり最初から最後までダンシングとシッティングを20数えては切り替えて走る「ズルいダンシング(実用新案出願予定)」で登るのだ。これは自分のなかで適当に20数えるのだが、そのカウントするスピードがまったくもってして自分の体内時計が決め打つので後方の人は実にリズムがとり難いダンシングなのである。 もっともワタクシは単騎でしか走らないので誰も困らないからいいのである。 さて、夜中に小夜の中山峠を登るということは「夜泣き石」の夜泣きが聞こえるかもしれないという期待があったが、ズルいダンシングでやっとこさ真っ暗な峠道を登りトンネルを潜ってもまったくそんなものは聞こえなかった。 茶屋からは一旦下って今度はラブホテルの金谷峠までのクライムをサクサクと終わらせてバビューンと金谷の急峻な坂を下ると身体が冷たくなったので「すき家 1国島田店」に滑り込む。 相変わらずミニ牛丼と生卵、みそ汁で身体を温めて出発だ。時刻は0時を周り駿河健康ランドまであと50kmというところか。 宇津ノ谷峠のクライムはたいした事ないものの、トンネルの中は反対側の車線にある歩道を走ることになるので向かってくるクルマが怖いくらい速度を出している。 トンネルを抜けて静岡の街に下ってくるとなんとなく東京を感じるものがある。 東静岡駅前にあるジェダイの神殿みたいなのを見ながら走っているとそろそろ休憩ということでセブンイレブン清水北脇店でパン菓子を購入。時刻は間もなく2時だが、あと10kmもせずに目標の駿河健康ランドに到着出来るはずだ。 パンをモグモグ食べてゆっくり再スタート。もうなんども走った興津付近は目をつぶっても健康ランドまでたどり着けると思う。ただ三連休なのでここで健康ランドが満タンで入店不可だったりすると50km先の沼津まで休むところがないからキビしいのだが、健康ランドの地下駐車場に滑り込んでみると駐車場のクルマもまばらにしかいないので多分大丈夫だろう。自転車をアースロックして建物に入るとほっとする。 チェックインをして服を脱いだら冷えた身体を湯船に沈めると心地いい。三日ぶりに入る風呂は格別だ。頭や身体は二度も洗ったがまだなんか汚れているような気がする。帰ったら垢擦りしてもらおう。ヒゲも剃ってああサッパリ。 休憩所では15人くらいの人が雑魚寝していたが、いびきがヒドくなさそうなところで混ぜてもらう。ゴロンとして目を閉じるとあっという間に眠りに落ちた。 つづく
こういうのを持ってビバークしながら走るのもありだよなぁ。 ********************
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