カテゴリ:TOT(東京-大阪-東京)
心拍数はまったく上がらないので、脚も回らない。向かい風でもないが追い風でもない。気持ち的にはどうも向かい風に感じるのは不思議だ。
木曽川を越えたあたりから明確に追い風基調になる。おぉ待っていたぜ。調子よく回すのだが30km/hも出なかったりする。それでも気持ちよく走って東京から400kmの三重県四日市にあるサークルK国1うねめ店に到着。 なんとなく食欲わかないので塩焼きそばを購入して食べてみる。うん、食べやすいし美味しいぞ。 四日市から大阪までは伊賀を越える山岳ルートである。コンビニもそう多くない区間ではあるが、走ったこともある道なので、ポイントはわかるから心配ない。 鈴鹿山脈から吹き下ろす向かい風のおかげで、高速道路みたいな亀山の道路をちんたら漕いで登る。亀山市街地を迂回するバイパスは利用せず市街地を抜ける。午前10時なのに車の通りは少なく、追い越していく自動車の負圧効果はまったく利用できず、ただただ辛いだけであった。 亀山インターチェンジでバイパスと合流し道の駅「関宿」付近で前方から反射ベストを着たサイクリストを見た。 こちらは登りでヒイコラしている最中だったので声が出なかったが、あれは大阪発のキャノンボール挑戦で東京に走っている赤カメラさんだ。キャノンボーラー特有の神経質な状態だが、その背後に立ち上がる気炎を見た気がした。 のちにわかったことだが、氏はパンクをして立ち往生していた状態から復帰して走り始めたところだったらしい。無事にキャノンボール達成できてよかった。 新所町の交差点を左に曲がって大和街道を走る。気温は25℃を超えただろうか?裏起毛ジャージでは汗だくになる。木々が生い茂る大和街道を走れば向かい風も少しは軽減されるかと思ったが、気持ち程度であった。それでもジャージのファスナーを全開にしておけば、抜ける風はまだ冷気を少しだけ含んでいて心地よい。 加太駅を過ぎて採石場のあたりからダートを予想したが、ダートはわずかしかなくあっさりと加太越えする。 お昼前に伊賀に到着し補給食を購入して伊賀越に備える。このころからお尻の痛みがどうにもひどい。コンビニで確認してみると、坐骨が痛むと思ったら坐骨付近の皮は剥けてしまった。暑さでプロテクトS1の効果なくなってしまったのだろう。これはまずい状況。スタンディングで走るけれど、そればかりというわけにはいかない。座るとお尻痛い。 日差しは強く夏を思わせる。同じコンビニでいかにもロングライドな方が冷たいものを摂って入る。気持ちはわかるよ。 コンビニを出発してヒイコラ伊賀越をしてその後も脚だけは回す。二日目になってもお通じが来ないと思ったら急にやってきた。この辺りはコンビニないのに。コンビニを見つけたものの、数少ないコンビニなのでトイレは長蛇の列。こりゃ時間かかりそうだと諦めて自転車に戻ると、先ほどのコンビニで一緒だったローディーが街道を走り抜けていった。 四條畷に入ったところでコンビニ休憩。もう直ぐ大阪。予定より1時間ほど遅れている。トイレを済ませ、ささっと食べて清滝のダウンヒルを駆け下り大阪市街の渋滞路に突入。なのに鶴見緑地付近は渋滞ひどくてなかなか進まない。 蒲生四丁目交差点を過ぎればいつもの見慣れた大阪の風景。車の流れに合わせて走って梅田新道に到着。東京を出発してから34時間9分。予定から2時間近くも遅れている。そのまま大阪北郵便局へ走り、日本橋から発送した補給食などを受け取りに行く。 ゴールデンウイークの郵便局は閑散としていて受付の方ものんびりしている。局留めの荷物を引き取りに来たと伝えて「これこれこのような似姿で」と受け取りを申し出たのに、係りの方は見当たらないという。はて、東京から発送したのは1日以上も前なのだがね。速達にしなかったのが誤りだったかな。郵便よりも早く大阪に到着してしまったようだ。荷物を受け取れないと補給食も補給できない。困ったな。 郵便局を後にして梅田新道の国道元標で記念撮影をしようとすると、伊賀から一緒だったローディーとまた再会。聞くと「横浜から自走してきた」そうな。なんだワタクシと変わらないではないですか。今夜は大阪で宿泊して明日、新幹線で帰りますと500kmを完走した表情が眩しい。 ワタクシはこれから自走で東京に戻りますと別れ、大阪梅田新道を再出発したのは午後6時前。梅田新道付近のコンビニで自転車を止めるのは危なそうなので少し走ったところのセブンイレブン大阪大宮三丁目店で休憩。夕飯を食べて郵便局で補給できなかった補給食を購入する。 時刻はちょうど午後6時。ライトの電池も交換する。今日は四日市あたりまで走りたいが、それは難しいのでその手前で宿泊を考えないとならない。甲賀のあたりに漫画喫茶あったっけ? 補給を済ませたら出発。ようやく追い風になって快走なのだが26km/hくらいしかでていない。まぁこんなものか。 京都宇治川手前で畑の中を突っ切り観月橋を渡る。京都醍醐の街中を抜けて追分でR1に合流。逢坂は工事中のため反対車線の歩道を自転車で走らされる。暗い上に対向車のヘッドライトは眩しく、何も見えなくて大変。ヒイコラと逢坂を登ったあとは下りの勢いで大津まで気持ち良く走れる。 湖南市からゆるゆると鈴鹿峠への登りは始まる。時刻は夜9時をまわり、そろそろ今夜の寝床を考えないといけない。するとちょうどいいところに漫画喫茶「コミック広場甲西店」を見た。ちょいと時刻は早いが、このあとは四日市まで行かないと漫画喫茶はないだろう。あとはまたラブホテルか、道の駅つちやまで野宿になってしまう。 とりあえずこの漫画喫茶で休もうということで駐輪してふと気がつく。漫画喫茶を利用するのには身分証明書が必要だったはず。なのに今回、保険証も免許証も忘れたんだ。携帯電話は使えず、身分証もないままロングライドしていいものなのかという問題はあるにせよ、ひとまず寝ないとまずい。で、結果からっすると身分証ないので漫画喫茶を利用できなんだ。残念。 セブンイレブン土山町市場店で夜食。鈴鹿峠手前は思ったほどに寒くなく、ウインドブレーカもいらない。温かい汁物を食べたかったので豚骨ラーメンを食べてながら寝床を考える。 時刻は23時過ぎ。鈴鹿峠の四日市側、関宿あたりにラブホテルあったっけ。空室あればいいけれど、なければ道の駅関宿で野宿かな。 たらたらと鈴鹿峠を越えてダウンヒル開始。深夜なので前照灯の範囲以外は真っ暗。眠くならなようにガム噛みながら脚だけは空回しにする。 関宿あたりにある煌びやかに見えるホテル ディープ・シーを寝床にすることにする。 鈴鹿の山のなかにあってディープ・シーというのも変だよね。自動車での来店向けなので自転車だと駐輪に困る。どこの部屋も金額不明。おまけにフロントも見当たらないと思っていたら経営者らしき人物を発見。声をかけて、ここは一泊いくらなのかと尋ねてみると「いくらなら宿泊するかね?」と返ってきた。そんなラブホテルあるのかよ。5時間も滞在できればいいので、5,000円でいいよということに。初めてだよ。そんな取り決め方。 田舎にあるラブホテルそのもの。なかなかクラシックな作り。今回はそんなことどうでも良いので、まずはシャワーを浴びてストレッチをし0時半には就寝。目覚ましは朝4時半にセットしたが、目覚ましがなる5分前に目覚める。 シャワーを浴びてコーヒーを飲みながら出発の準備をするものの、ホテルを出発できたのは朝5時半近く。目覚めてから出発まで時間かかりすぎたわ。 亀山市内の吉野家亀山店で朝食を摂って再発車。交通量の少ない亀山バイパスを下って四日市市内へ。 今回の復路はR1ではなくR23で名古屋中心部を避けるルートを選択。R23ルートはR1よりも4kmほど短い。路肩は狭く、トラックばかりが行き交う危ない道路、しかも軽車両は側道をよく走らされる。夏休みに一度、試走しているので様子は理解していたが、自転車ではやっぱり危ない道路。非推奨。 サークルK名四川越店には予定のより30分遅れの朝7:18に到着。東京から出発して大阪折り返しおよそ700kmを走った。ここから東京まで残り400kmを一気に走ることになる。予定は午前4:42に日本橋到着。サラ脚なら400kmを21時間くらいで走ることはできるが、700km走ったあとでそれは難しいかな。ちょっと見積もり甘かったみたい。 ********************************
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最終更新日
2016.05.17 04:33:53
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