カテゴリ:普通のロングライド
サグラダファミリアから30分くらい自転車を走らせて向かうのは地中海。
スペインは乾燥した土地という認識でしかなかったが、ここに来て蒸し暑さを感じるようになった。 海が近い。 観光地らしい賑わったエリアを抜けてようやく地中海に到着した。 初めて見ることができた地中海。この先にアフリカ大陸があるはず。もちろん見えないけれど、それを確かめたかった。 都市部でありながら観光地でもあるバルセロナ。美人がいっぱい歩いているので、眺めているだけでも美味しい。うらやましいぞ。バルセロナ。 海を見てようやくランチを思い出した。時刻は午後2時。バルセロナだから魚介類かな?と思って空いていた店で呼び込みをやっていたお姉ちゃんが英語できたのでここにした。 ハンバーガーを売りにしているようだが、フィッシュ&チップスを見つけたので、それにする。久しぶりにイギリス飯。美人ばっかりなので自転車乗るのもバカらしくなってきたからビールも頼む。 するとこれまた美女を連れたお客さんがやってきた。身なりもちゃんとしているしゅごい美人さん。なんであのピタピタワンピースなのにショーツのラインが見えないのか妄想しながらランチを食すだけでも幸せである。 続々と素敵な女性が来店するのにランチを食べ終わってしまう。 もったいないので隣の客が飲んでいたモヒートを注文してみた。これもまた美味しい。絶妙な甘さと際立つ爽やかさがたまらん。バルセロナいいところね。 そろそろ帰りの電車を気にしないといけないので、自転車を押しながら駅に進む。どこも人だかりでいっぱいだ。 やっとこさ駅にたどり着いて輪行セット。チケット見ながらどこのホームから出発するのか確認する。renfeとかAVEとかいろいろと鉄道の名前があるので、よくわからないから聞いて解決。 パリとかまで行く電車もあるので、なぜかX線検査と金属探知機をくぐらせられる。 さらにホームに降りるまでも60人くらいの列に並んでチケットの確認を待つ。たしかにこれなら1時間前に駅にいないと乗り過ごしそうだ。 復路の電車は往路の電車と違い、2列+2列の高速列車だった。だいぶ窮屈な電車というイメージ。往路と同じでラゲッジスペースに自転車を置かせてもらったが、またしても車掌さんから自転車を別のラゲッジスペースへ移動してくれと案内された。隣席の素敵なお兄さんが英語で説明してもらえたので助かった。 たぶん200km/hくらいの速度で走るスペインの新幹線みたいなものだろう。日本の新幹線より静かでいい。 バルセロナからしばらくすると荒野のような土地がずっと続く。こんな土地を自転車で走ると思うとぞっとするけれどね。アンダルシアに行けばもっと荒涼としているみたいだし。 カフェも連結された電車なのに、駅で購入した水を飲んだら寝落ちした。 2時間ほどで乗り換え駅に到着。 地方都市の駅だが、雨も風にも影響されない素晴らしい駅舎だ。日本の駅はなんであんな吹きっさらしで作るのだろうか? 乗り換えに1時間あるのでカフェで一服することにした。 コーラとクロワッサンをおやつにしていると、隣席の女の子の車椅子に目が止まった。なんとスピナジーのリムである。タイヤはシュワルベ。スポークもプルタイプで削り出しのハブに凄みを感じる。 車椅子はリム側にトルクをかけるので、ラジアル組みでいいのか。 発車時刻の20分前になっても乗車予定の列車はどこのプラットホームから出発するのか不明なのが面白い。いや、結構焦りますよ。 ここからは在来線で2時間半。 ほぼ満席の電車だったのでボックスシートで相席となる。東海道線のボックスシートで2時間半耐えられますか?ワタクシも限界でした。エコノミー症候群になりそうです。ただ、向かいに座っていた老夫婦は英語もOKだったので、あれこれ話しはしたものの、それでもキツイ。 電車の中に自販機あったり、トイレの臭気が車内に漂ったりと日本とは違う電車に乗ることができたのでそれはいいかな。 途中駅で女性が自転車をそのまま電車に乗車させてきた。 ただし、最前部の車両だからスペースあるんでいいけれど、混雑していたらどうするのだろう? 耐えに耐えて終着駅で降車。さっきの老夫婦ともここでお別れ。 駅舎を出て輪行解除していると、またしても老夫婦と出会った。 「まさかここで夜を明かすんじゃないだろうな? 泊まるところないならウチに来いよ!」と有難いお誘い。 近くのアパートメントに住んでいるんだよと返したら「なーんだ そこなら知っているよ」と言って安心してもらえた。老夫婦とかたい握手をして見送った。 自分の住まいまで戻って自転車を部屋に放り込み遅い夕食に出かける。 近所のバルは終業時刻だが、中華料理屋はOKだ。 以前にも来ている中華料理屋なのでワタクシのことを覚えていてくれた。 中華なのにワインを一本飲んだら店なのに寝落ちしてしまった。 恥ずかしい限り。 往復800kmのバルセロナまで輪行旅行はこれでおしまい。 スペイン輪行のまとめ ・乗車券はネットで購入できます。スペイン語ですが、難しくありません。 ・ネットで購入したら駅の券売機で乗車券を印刷します。localizadorというコードを打ち込めばOKです。 ・自転車はそのままでも乗車できます。座席指定の電車は不明。 ・大きな駅なら出発時刻の1時間前に到着しておいた方が無難。輪行準備、セキュリティチェック、検札など思わぬところに時間を要します。 ・輪行袋に自転車を入れておけばラゲッジスペースに保管できます。心穏やかにいられます。 ・イギリスほどではないけれど、遅延します。 ・公園や広場、教会などに飲み水がある場合もあります。飲んでも大丈夫です。 ・24時間営業している店はガソリンスタンドくらいです。夜間走行は計画的に。 ・日曜日はバルやカフェ、パン屋くらいしか営業していません。 ・ファーストフード店は非常に少ないです。レストランやバルで美味しい物を食べた方が幸せになれます。 最後に やっぱり輪行するならブロンプトンだわな。
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最終更新日
2017.09.24 21:24:33
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