コンセント、入っていますか？

　​おはこんばんちは。​

　G.W.に開催される​​第四回本州一周TTにワタクシも参加する。だがワタクシはG.W.に４日間しか確保できないので西側のみ走る。

　冬の間はZwiftばかりでローラーブルベしかしていなかったものだから、実走練習と下見を兼ねて少し走ることにした。

　ルートは滋賀県近江八幡市を出発して、琵琶湖東側を北上し若狭から日本海へ抜ける。そこから京都の福知山までの175kmを往復する350kmを走る。

　往路は実走で、復路は電車輪行も考えた。鳥取あたりまでは普通に走っていけそうだが、電車で簡単に帰れない場所なのでそれはヤメた。

　前日は早く帰宅するつもりだったが、仕事で遅くなり大切な睡眠時間はおよそ4時間ちょっとしか確保できなかった。

　午前1時に起床してレトルトカレーを食べ、コーヒーで目を覚ます。

　着替えてから外の気温を確かめると暖かい。これなら少し薄手で良いかも・・　ということでアソスの裏起毛ジャージとタイツにした。仮に冷え込んでも本番を想定してレインウェアを積んでいるからそれを着込めばいい。

　自転車を外に出すときに段差で踏み外して手のひらと膝を強打した。いてて、いててと飛び回る。幸いにジャージに穴は開いていないが、手のひらはパックリ割れている。膝もジンジン痛む。もう、走る気満点なので、ここでヤメようなどという気はまるでない。（これがあとでモンダイとなるのだが）

　近所のセブンイレブンでオニギリ３個購入する。３個あれば100kmは走れる。ボトルも900mlを二本なので余裕で150kmは走れるはず。

　午前02:04に出発。近江牛の牛舎を抜けて琵琶湖沿いの道路に出る。向かい風あって速度が伸びない。でも、琵琶湖沿いの走り始めると横風に変わり27km/h前後で北上する。最初の50kmまでは信号機も少ないので平均速度は24km/hと設定していた。

　琵琶湖沿いは気温11度と昨晩の予報どおり。コーヒーも飲んだので尿意をもよおす。30kmほど走ったところで道の駅のトイレに緊急停車。このあたりはあちこちに道の駅があるので助かる。

　琵琶湖北側はちょっとした山岳コースでアップダウンが連続する。この辺りから気温が6度まで低下する。寒い。

　トンネルに入ると暖かく抜けたくなくなる。滋賀県から福井県若狭町へ抜けるルートは初めてだが、思ったよりも斜度はキツくない。ここまで92kmを走って3h42mと快速。

　福井県に入るとあたりもすっかり明るくなり朝である。しかし、景色が見えると空はどんよりと黒い雲で覆われている。日本海へのダウンヒルを満喫していると雨がポツポツ降り始めた。いかんなぁ・・　と思っていると本格的に降り出した。

　これはマズい・・　とわかっているが、雨宿りできる建物が見当たらない。しばらく走って誰もいない建屋の軒先を借りた。

　ずぶ濡れになる前になんとかなってよかった。予報では多少降るかも程度のはずだったが、しっかり降っている。天気予報なんてそんなもの。

　こんな時はレインウェアの性能とやらを試させてもらう。アソスのトップスとファイントラックのパンツ。どちらも高価だが、ベンチレーションがよく効いて蒸れないから重宝している。一度、シューズカバーを脱いで、使い捨てビニールシューズカバーを履いてシューズカバーを履き直す。手袋は今回から導入したテムレスジャージ。テムレスの手袋自体はかなり以前から使っている。裾の部分に伸縮性をもたせているので雨が入りにくいタイプを店頭で見つけたので買い直した。そういえば自宅にはテムレスが随分あるんだよね。蛍光イエローの防水ヘルメットカバーとベストを着込めば、視界の悪い雨天時にも目立つはず。

　108km走ったところで予定通りコンビニストップ。ワタクシは100kmを一区切りでガッツリ休憩する走り方をする。だからブルベのようにPCを設定されていると休憩のタイミングが合わず走りにくかったりする。

　休憩時には暖かいものをしっかり食べないと力が出ない。オムレツでしっかり炭水化物を補給。味噌汁で塩分補給し体を温める。スティックタイプのビーフジャーキーは貴重なタンパク源だ。雨の中、地べたで食べたくないと思っていたところ、店頭に椅子とテーブルが用意されていて雨をしのいで朝食でき、ホント助かった。食べ終わったら背中のポケットにオニギリ３つを押し込んで出発。

　小浜の中心街を抜けてR27を西へ進む。時々、右手に日本海が広がる。若い頃はここをスバルサンバーで走って日本一周したことを懐かしむ。午前7時になると人々も動き出す。追い抜いくトラックの水しぶきで盛大に濡れる。レインウェア着ていたって、顔は濡れるんですよ。気温は相変わらず6度と寒い。このくらいの気温だと、巡航速度で走るぶんにはウェア内が蒸れないので助かる。

　出発から150km地点の舞鶴でコンビニストップ。トイレが近いんだよ。頻尿かなぁ。

　舞鶴を出発すると登坂が始まる。あまり踏み込まないようにシッティングではクルクル回し、平地でも小まめにスタンディングを混ぜる。脚が終わるとツラいだけですから。

　途中で朽ち果てそうなマニアックな車を並べた自動車屋？を見かけた。フィアット・リトモアバルトやアルファロメオ・スパイダー、マセラティ・ギブリ?!を見つけて失礼ながらフイてしまった。わかるよ。ワタクシもフランス車乗っていたから。

　しばらくすると単調な由良川沿いを走る。。コンビニもなく追い抜いていく車も少ない。なんとなく速度も落ちてきている。そろそろお疲れかな？と思うと折り返しの大江町の177km地点に到着した。

　かつてはオートスナックがあったであろう建物？内にはわずか2台の自販機があるのみ。コンビニが24時間の時代に24時間営業の自販機にはあまり人はなびかないかもしれない。ポケットのオニギリを食べてから来た道を引き返す。

　今度は追い風ハッピーのハズだったが、思いの外、風は強くない。そりゃ往路で向かい風に苦しんだ記憶がないもの。

　しかし、思いの外に脚が回らない。脚が消耗したのではなく、眠いだけ。夜中の1時に起きて午前10時を過ぎれば眠くなるのは当然。コンビニないかな？と走らせるとファミリーマートを見つけた。速攻元気のゼリーとコーヒーをコンビニの軒下で補給。今日はずっと雨ライドかな？

　ちょっと休憩しただけなのに、膝がしくしくと痛み始める。出発前に強打したところだ。まだ、ペダルは回せるし、傍には京都丹後鉄道が走っているから安心できる。しかし、目標は自宅まで自走することなのだ。

　舞鶴の街が近くなってくると膝の痛みは次第にひどくなってきた。さっきまでなんでもなかったのになんでだ？赤信号で停車して自転車を降りると左膝を曲げるのが辛い。さらにペダルを踏むとますます痛みは増す。仕方がないので左足にトルクをかけないように回す。時刻は11;30を過ぎたので昼ごはんの時刻だ。走行距離もちょうど200km手前だし。がっつりラーメン食べたいので第一旭総本家広瀬屋という初めて聞くラーメン店で昼とした。

　自転車をロックして入店しようと階段を上ると左膝が曲がらない。入店するとギリギリ１個しか空いていないカウンター席に通された。レインウェアを脱いで水を飲むとほっと一息。醤油系のラーメンを推しているようなので、醤油スペシャルラーメンとライスを頼む。待っている間にiPhoneでどうやって帰るか調べる。ワタクシは膝を痛めたら、すぐに撤退することにしている。普段は滅多に膝を痛めることはないが、膝をやられると自転車に乗れなくなるからだ。舞鶴がどの辺りでどうやって帰ることができるのか全くわからない場所にいる。でも、スマホがあればすぐにわかるいい時代だ。

　どうやら一度、京都へ出て琵琶湖線で帰るのが最短ルートのようだ。それでも特急に乗る必要がある。ラーメンを頂き、店を出ると青空だ。なんだよコレ！　すぐ近くにある西舞鶴駅まで膝をかばうペダリングでなんとか走る。駅前が広々としていて輪行準備するにしても誰も邪魔しない。

　晴天で気持ちいいくらい自転車日和なのに、雨に降られて膝を痛めて輪行ってなんだよ・・　と思っても仕方がない。駅前の隅っこで自転車をバラす。雨の中を走ったものだから、あちこち砂だらけ。キッタネー。輪行も慣れたものだからテキパキとまとめ、みどりの窓口へ向かう。特急まいづるの自由席券＋乗車料金で3,560円だった。レーパン姿で電車には乗車できないのでレインウェアのまま特急電車に乗り込む。午前1時起きだったから椅子に深く腰掛け、全身の力を抜くとあっと今に眠った。

　特急電車に1時間半も揺られて京都駅で乗り換え。左足を引いて自転車を担いで歩くの辛い。琵琶湖線に乗り換えて最寄駅へ。最寄駅からは徒歩7分で自宅なので、輪行解除せず、徒歩で帰宅。15:00をまわったところであった。

　シャワって一眠りして夕飯の買い出し。琵琶湖の高級魚「本もろこ」という鯉科の淡水魚を入手できたので、揚げて酒の肴にする。家の階段を上り下りするのが辛い。

　翌朝、右腕の痛みで目がさめた。右肘が千切れそうなくらいに痛い。きっと転倒した際のダメージが今頃出てきたのだろう。1時間くらい悶絶してようやく起き上がった。シャワーを浴びて改めて怪我の度合いが見えてきた。左手のひらはパックリ裂けている。右手のひらも擦過が見られる。痛みのひどい左膝は擦過しているし、微妙に腫れている。右肘の痛みはその後、薄らいだ。

　朝食後、自転車の清掃をした。砂だらけだったので一旦外に出して砂を落としたけれど、部品を外すほど、パラパラ砂が落ちてくる。BB内にもわずかに水が侵入していた。BBは6月のオーバーホール時に交換したほうがよさそうだ。リアハブは以前の雨水により右側のベアリングが死んでいた。これはもうハブ交換かホイール交換になる。R501だからリアホールごと新品交換する。フロントハブは問題なくてよかった。リムテープを外し排水させて乾燥させた。

今回のまとめ。

・走行距離:205km

・走行時間:10時間15分（出発～西舞鶴駅)

うまくいったコト

・テムレスジャージは手袋内に雨水を侵入させず快適

・レインウェアを着込んでも時刻表通りの平均速度を出せたこと

・見込み通りの時間で走れたこと

まずかったコト

・足の爪を切り忘れていたので靴下に穴が開いたこと：ちゃんと爪を切ろう

・3ヶ月ごとの自転車メンテを忘れたコトによりリアハブをダメにした：定期メンテは忘れずに

　一部とはいえ、本州一周TTルートを走行できた。今の実力なら作成した時刻表通りに走れる気がする。

　来週4/14はオダックス近畿のブルベなので、それまでにホイールを入手して間に合わせたい。

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