カテゴリ:自転車
おはこんばんちは。
8月に長年乗ってきたロードバイク、ブリヂストン・アンカーのフレームが折れてしまい、正体不明の鉄フレームのロードバイクを購入して走っていた。 そんな折、以前から探していたデモンタブル (分割式)ロードバイクを見つけて購入した。 今回はその話を記したい。 デモンタブルとは? フランス語でデモンターブル、日本語で分割可能という自転車のこと。日本でも古くから存在し、いまでも続いてる。 Wikipediaにもあるが、自動車のトランクに積めるようにした分割可能な自転車というのが始まりのようだ。 分割できるフレームの自転車のことをデモンタブル と呼んでも差し支えないだろう。ワタクシの好きなアレックス・モールトン だって分割できるモデルはデモンタブル と呼べる。もっともワタクシのモールトン は非分割式なので、含まれないが。 購入の背景 ワタクシは滋賀県に単身赴任しており、月に2回くらいは家族の住む横浜で帰省する。滋賀県近江八幡市から神奈川県横浜市まではおよそ400km。電車なら4時間、車なら5時間。自転車なら20時間である。 これを自転車で走らないというのはもったいない。このルートはかつてキャンボールで死に物狂いになって走った東海道だから、庭みたいなものである。 でる。そこで自転車で帰省してみたものの、問題が見えてきた。それは駅から自宅まで自転車を担いで歩くのがキツイのである。 輪行パックした自転車を担いで歩くのは結構キツイ。いろいろと調べると分割式の自転車は輪行状態にしてもタイヤを利用して転がせることがわかった。 なら、この機会にデモンタブル の自転車を導入しようということになった。 どれにするか デモンタブル のフレームを探す。大まかに3種類の結合方式に分けられる。 (1)差し込み式:つい最近までパナソニックで生産されていた (2)S&S BTCカップリング式:世の中の大半はこれ 日本でも生産されている (3)リッチー式:北米リッチー社が考案した軽量な結合方式 当初は(1)にしようとしたが、webサイトを探してもみつからない。よく調べると、生産終了だそうな。大昔から作っていて、いまでもポツポツとは出ているのになんでやめたかな? 仕組みが簡単なのでよかったのに。 (2)は世界中のフレームビルダで新規フレームまたは既存のフレームを加工して分割可能フレームにしている。これなら自分の鉄フレームを切ってロウ付けすればいいんじゃないのか?と考えたが、S&S社はBTCカップリングを個人には販売しないことになっている。日本ではグランボアが取り扱い店となっている。BTCカップリングを脱着するには専用工具が必要なことがデメリット。 (3)はRitcheyがパテントをもっている分割方式。軽量で六角レンチだけで分割・結合できる。 (2)は新規にフレームを注文しても時間を要する。既存フレームにBTCカップリングを組み込むとおよそ$800程度。世界中どこでもだいたいこの価格。専用工具が必要なのがネック。 そこで(3)にたどり着いた。フツーのフレーム対し、100g程度の重量増加で済むからね。どこから購入すればいいのかよくわからないし、見たこともない。 購入 (3)のリッチーのフレームを購入したい。しかし、色がね。白色塗装のフレームが欲しいのに、黒か銀色しか見つからない。それもリッチーのweb siteで。 偶然にもeBayでフレームサイズMで白色フレームの完成車を見つけたので落札した。連絡をとってみるとアメリカ カリフォルニア州に住む夫妻から出品されており、奥さんのものだった。日本への発送には追加で$100欲しいということで、その分を追加して入金した。 開封の儀
夫妻が梱包に気を使って苦労したよと言っていたが、その通りしっかりと保護されて収められていた。簡単に組み立ててみた。
この夫妻、相当に自転車好きだよ。それも半端なく。デュラエースとアルテグラの混在コンポだが、どれも状態がすこぶるよい。チェーンやギアもしっかり脱脂してあり、ピカピカである。ワタクシはここまで綺麗にできないなぁ。 この写真を夫妻に送って無事到着報告した。 よく見てみよう
付属品としてブレーキワイヤとシフトワイヤのコネクタ、ダウンチューブのクランプ、リッチー印のプリセットトルクレンチが入っていた。これだけでも購入するとそれなりの価格なので助かる。
キャリングケースはそこそこの使用感がみられた。フレームがピカピカなのに。そのまま保管するには邪魔だし、埃をかぶるのが嫌なので、百均で特大サイズの布団圧縮袋を購入してきた。ちょうどいいサイズだった。シリカゲルでも放り込んでおけばカビる心配もないだろう。
フレームを分割した状態。タイヤを外さなくても輪行できるサイズになるので、手が汚れないかもしれない。
ダウンチューブの分割面。錆止めはしていない。いいんだこれで。トムリッチーが溶接しているグラフィックがナイスだ。
フレームを結合させたときのボトムチューブの結合部分。
そこに専用のクランプをかませて、これまたリッチー印のプリセットトルクレンチでネジ1本を締める。クランプの嵌合がキツい。リッチーのWeb siteにはここにグリスを塗布するなとあった。
シート側の結合部分。シートポストをフレームとして利用しているのが特徴。このデモンタブル システムを考案した人は知恵を絞ったことだろう。
シフトワイヤのジョイント。ブレーキワイヤも大きさが異なるだけで、仕組みは同じ。このジョイントを利用するとインナーワイヤが2台分必要なのが痛い。そのうちにSRAM eTapに換えてジョイントレスにしたいと思うのがワタクシだけではないはずだ。 ところで、まだこの自転車では1mmも走っていない。ペダルがないからだ。またポジションやギアのセッテイングも自分には合わない。そこで、これから自分に合うように部品交換していく。 まずはステム、クランク、ハンドル、シート、タイヤチューブあたりから。ワイヤ類も交換しないと。 できあがったら続きを書く予定。
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最終更新日
2018.09.09 21:18:32
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