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午前3時に目覚ましで起きる。 昨晩、コンビニで購入していた弁当を電子レンジで温めてモグモク。インスタントでも暖かいコーヒーを飲めると美味しい。 着替えてGPSの電池を入れ替え、ライトやスマホを充電器から切り離し自転車に装着する。 最近は充電が必要な機材が増えた。iPhone、Apple watch、GoPro、前照灯2本。そんなわけで充電器はUSB3ポート出力。さらに三つ又のUSBケーブルなどを持参している。 チェックアウトを済ませてGPSのログ取得を開始し出発する。
Day2は鳥取県米子市から山口県山口市までの277km。 ここは全行程のなかでも凶悪なアップダウンが連続する。 そこを抜けると海面スレスレから標高380mまで登り、津和野を抜けて山口まで下り基調のルート。 そんなに簡単ではないはず。 午前4時に米子を出発し静かな街を抜ける。 中海を右手にちらちら見つつ、前に進む。前日の回復走のおかげか、脚は軽く回り続ける。 背中に日の出を感じつつ松江の街を抜けると日本海沿いに走ることになる。
3時間ほど走り出雲市で2回目の朝ごはんのためコンビニストップ。 あらかじめ購入しておいた補給食を全て食べ尽くしてしまったというのもある。 出雲市から先はコンビニが極端に減るため、ここで補給食を買い揃え、自身も補給しておく。 イートインがないコンビニだったので、コンビニの脇で座り込んでグラタンをもぐもぐ。あんまり行儀のいい振る舞いではないことはわかっているけれど、こうでもしないと何ともならないからなぁ。 本州一周TTしているメンバーとはGoogle mapで位置共有している。 確認すると主催者であるちゃりもさんが東京に戻っている。nYoloさんとこの先でスライドできそう。 ツイートしたら出発。 出雲を抜けるとアップダウンが連続するエリアとなる。昨年はここでコテンパンにやられたが、今年はどうだろうか? 登りでは頑張らず、下りで速度を稼ぎ、次の上り坂を位置エネルギでできるだけ登る。 気温が上がってきて蒸してくる。 100km地点の大田市をサクサク通過。登っては降ってまた登る。後でわかったことだが、この辺りでかつての同級生の運転する車とスライドしたらしい。昨年は登りでクタびれて休んでいるところを発見してもらったのだが、今年はそういう姿を見せることなく済んだみたいだ。 そろそろnYoloさんとスライドするかな?と思って坂を下っていると、前方から登ってくるローディーが見えた。 速度を落とし停車する。この先にある激しいアップダウンを切り抜けて来たnYoloさんだ。面構えからして違う。 「がんばれ~!」と声をかけてスライド。そしてこちらも前に進む。 そして東京からもっとも移動時間距離が遠いDay2 130km地点の江津市(ごうつし)を抜ける。 江津市は廃線となったことで有名になった三江線の終着駅があった場所でもある。日本も欧州のようにこれからは鉄道輸送からバス輸送に切り替わりが進むのではないだろうか。 それはともかく、江津の街を抜けてまたアップダウンが続く。昨年よりもスムーズに進むのは気温が低いからか?機材重量を減らしたのが功しているのかもしれない。リア27tでもそんなに頑張らずに登ることができる。 雨が降っていないからか、ローディーも見かける。荷物満載で登るローディーの脇についてみたら、還暦をとうに過ぎた男性であった。「頑張りましょう!」と声をかけパスさせてもらうと、背後から「ありがとう!」と返ってきた。 ワタクシも定年後は自分の脚でペダルを踏んであんな旅をしてみたいものだ。
Day2 150km地点の島根県浜田市に午前11:24に到着。計画より5分くらい早い到着だ。 ここでお昼ご飯にする。相変わらず食べるのはグラタンだけれど。 ここからが50km凶悪なアップダウンを抜けると益田市で、そこから津和野まで登り、あとはダラダラ山口市まで下る。 嫌な区間だとはわかっていても、ここを抜けなければゴールも何もない。 出発すると日差しがあり、アップダウンを繰り返すと裏起毛ジャージでは汗ばむ。そういえば、昨夜は洗濯できなかったから臭うかもしれないな。今夜の宿にはコインランドリーがあるので、そこまでの我慢と気を取り直してまた進む。 前回、登り疲れて自転車から降りた場所を通過する。それも結構余裕の脚でだ。やはり経験があると違うのか。今回は登りが思ったよりもキツく感じない。淡々と登っては、位置エネルギを利用して下るのみ。 この日も頻尿気味でちょっと困る。そんなにたくさんボトルの水を飲んでいるわけではないのだが、2時間も走ると尿意を催す。三保三隅駅に立ち寄り、トイレを借用する。あーアブナカッタ。 給水場所がなく、途中の自販機でポカリを購入。自販機でキンキンに冷やされたポカリを飲むと前頭葉がキリキリする。 もうすぐ益田だからと気をつけていたが、嫌なものを見た。信号機が青になるの待っていたところ、赤信号を無視して走る車が3台。1台目は完全に信号を見ていなかった。2台目は前の車しか見ていない。3台目は気がついたが、突き進んだ。いくら信号機が少ないエリアだからといって、そりゃないだろう。高齢者ドライバだけ問題を起こすわけではないかもしれないな。 なんとか走りきって196km地点の益田市市街地を抜ける。ここは昨年、疲労骨折の疑いで輪行した地でもある。だが、今回は脚もしっかり残して通過する。 その先、200kmを過ぎたところの駐車場の大きなセブンイレブンにIN。驚くべきことに計画の50分前倒しで到着した。
イートインコーナーが広く、綺麗なコンビニだ。しかし、暑い中のアップダウンでまったく食欲がない。無理してでも食べないとこの後の登り区間が苦しくなる。駐車場にはツーリングしてきたと思わしきオニーちゃんがたむろしている。どこどこの峠があーだったとかそんな話をしている。車を見れば百歩譲ってもトラックを一度も走行したことない車だろう。そんな彼らの話をぼんやり聞きながら、さて今年の自分は4輪どうすんだっけ?と今更ながら何も計画していないことに気がつく。このライドが終わったらタイヤ入れ替えて名阪行くかなとワタクシも妄想する。 さて、そんな彼らを目端で流して、津和野へ向けてデカい登りに立ち向かう。R9で高津川沿いに登る。最初は緩やかな登りだが、少しずつ斜度はついてくる。脇には旧道と思わしき道路が時より見られる。とてもいい景色だ。もし、機会があれば、あと少しゆとりのある日程で美味しいものを味わって走りたい。もっと古い町並みを見たいものだ。 いくつかの集落を抜けると森の中を走る感じだ。これより6km、九十九折りとの標識。つまり斜度はキツくなってくるということだ。 えっこらよっこら登ってトンネルを抜けると津和野の街が眼下に見えた。こんな山奥にこんな大きな街があるとは。しかし、ワタクシが走るのは街よりずっと高い位置を走るR9。コンビニはおろか、民家もない山道だ。 うーん、困った。トイレに行きたいのに。 こういう時に幸運はやってくる。道の駅 願成就温泉が見えたので、迷うことなくIN。 あー漏れちゃう漏れちゃうと急いでヘルメットを脱いで、トイレに駆け込む。 間に合ってホッとして出てくると、ベンチでタバコを吸っている農家の男性に声をかけられた。 お約束の「どこから来たのかね?」。「米子からだよ」と返す。「300kmくらいあるんじゃないのか?!」と当然のように驚かれる。「まぁ300km弱というところかな」と。 この先にコンビニはあるか?と尋ねると山口市街まではセブンイレブンが一件あるだけだという。ここまでの登りを登って来たんだから、あとは大丈夫だよと変に励まされる。 あと50kmほどだが、補給食はギリギリしかない。どこかで食べたいが、ここの道の駅では食べたいものはない。どこか道端の定食屋でもあったら立ち寄ると決めて出発。 益田から津和野までは追い風だったのに、津和野から山口までは向かい風。下り基調のルートなので大丈夫なはずと思ってみたものの、ペダリングを止めると失速する。これは漕がないと進まない。追抜いていく車は車速が高く、自転車からするとちょっと怖い。尾灯も点けているし、蛍光イエローの反射ベストも着用しているからとは思うが、他の車が走っていないのに嫌がらせのような追い抜き方をしていく車もいる。 補給食のチョコレートにも飽きてきて、もう少しガッツリしたものを食べたいと思うと、食欲がモクモクと湧いてくる。 しかし、コンビニすらないこの土地にそんな都合のよく店があるかと思ったら、これがあったりする。 ラーメンのノボリが見えたのだ。吸い込まれるようにIN。「ラーメン❤️ラーメン❤️」ともうウキウキである。 店に入ると宮崎駿のアニメに出てきそうな魔女みたいな老婆とその家族と思わしき店員さんたちが見えた。一瞬、嫌な予感が過ぎったが、食欲の前には敵わない。 木戸山トンネルがこの日最後の峠となる。そんなにキツイはずではないと思っていたが、なかなか峠のトンネルに辿り着かず気を揉んでしまう。トンネルを抜けると山口市街へ向けて気持ちのいいダウンヒル。下りの勢いで山口市街を抜けて、Day2は山口市街のスーパーホテルである。計画よりも1h40mも早く到着してしまった。これならあと40kmくらい走れたはずなのに・・ とは思いつつも、明日に備えて早く寝ることにする。 サクッとチェックイン、シャワーを浴び、洗濯&乾燥を済ませ、向かいの飲食店で夕食を頂戴し、翌日の朝食を買い揃え就寝。 Day2は278km 14時間41分でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019.05.13 06:48:00
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