カテゴリ:エクストリームロングライド
西日本一周 Day2 山口県山口市~岡山県岡山市 夜中に何度か目が覚めて水を飲んでは寝るということを繰り返し、午前3時に起床した。 1Fにある電子レンジで昨晩購入したコンビニ弁当を温め、自室でコーヒーで朝食とする。
R9を南下しR2との接続点まで走り、そこから進路を東向きにR2で岡山県を目指す。 iPhoneを眺めるとまだ何人かは走っているようだ。流石にツイートまで見ている余裕はない。 そして、外は雨である。 レインウェアを着込み部屋を出る。自転車にライトやGPS、バッグなどを取り付けて午前4時に出発。 下り基調のR9を新山口方面へ走り出す。がっちりレインウェアを着込んではいるが、それでも雨はいやだな。 思ったほど速くは走れずR9とR2の接続する山口県山口南警察署交差点に到着。
写真を撮ってツイート。やっと折り返し地点だ。 暗くてわかりにくいR2の側道を東へ走り出す。気がつくと日の出となっていたが、雨なのであまり実感が湧かない。 富海まで来ると瀬戸内海がわずかに見える。水しぶきをあげて追抜いていく車を見送りながら椿峠を登る。 あんまり脚がないことに気がつく。つまりペダルを踏めないのだ。だが、大丈夫。こういう時は踏まずに回す走り方をするのだ。お昼すぎには脚は回復し、踏めるようになるハズ。走りながら回復させるのである。 しかし、そんなワタクシをあざ笑うかのように風は強く、雨が降る。時折、向かい風になったりするのでやっかいだ。
そんな状況で四苦八苦しながらもDay3 75km地点である周南市の勝間駅付近セブンイレブンで2回目の朝食である。 すでにインナーウェアまでビショビショである。こうなると体力を寒さでごっそり持っていかれるので、とにかく食べることである。食べながらコインランドリーを探す。折り返し地点まで、ポツポツみられたコインランドリーだが、R2になると途端に見つからない。Google mapを見ても甘日市市までコインランドリーがないようだ。これ、乾かさないと寒くて走れないよ。 食べ終わって外に出るとやっぱり冷える。困ったな。ここまでほぼ計画通りの運行なので、少し踏んで身体を温めながら走ることにする。宮島口まで来ると、交通量も増えて道路も混雑してくる。雨なので厳島も路面電車も眺める余裕はなく、黙々と前に進む。 太田川放水路にかかる橋を渡ると、広島市街が目の前に広がる。R2を離れて大通りを走る。自転車だとそこそこの速度を要する。 広島を抜けると登坂路になるので、ローソン広島南観音店でピットイン。踏み込んできたので身体が温まっているし、気力も充実している。よぉし、ガシガシ登るぞ。でもその前に肉だ。肉を食べたいぞ。肉・肉・肉。 そう思ってローソンの唐揚げをもぐもぐ食す。うむ、力が湧いてきた気がする・・ かもしれない。 トイレに寄るか迷ったが、満室だったのでこの次のコンビニまで持つだろうからと出発する。 広島市街で2度ほど道を間違えたが、R2に合流し瀬野川沿いに川上へと進む。雨は相変わらず降っているものの、土砂降りではない。交通渋滞が続く道を登ると、車が減ってきた。しかしながら、広島市街へ向かう逆車線はべったり渋滞している。 さっきのコンビニからそんなに時間は経過していないのにトイレへ行きたくなる。しかし、いまは肉を食べたおかげで脚が絶好調に回る。このいい状態を崩したくはない。 そうこうして走っているとコンビニが見えてきた。この先、しばらくは山の中を走ることになるが、自転車を漕いでいる分には耐えられそうな尿意である。ということでコンビニをパスした。 反対車線は渋滞で混雑しているのに、ワタクシの車線はガラガラ。雨が降る緩やかな上り坂をホイホイ駆け上がっているとコトは発生した。 「パシュツ シュルシュルシュル~~~ 」とリアタイヤの空気が抜けた。すぐに停車して自転車を降りた。こりゃなんか刺さったな。とりあえず近くの木陰まで自転車を引いて横倒しにした。フレームにくくりつけているパンク修理キットを取り出しパンク修理しようとするが、ここで尿意が爆発的に増大する。とても落ち着いてパンク修理できる状況ではない。身を隠すところもないし、反対車線には渋滞中の車がパンク修理を見物している。困ったな。 見回すと、向こうに工事現場が見えた。そういえば簡易トイレを設置していたはず。自転車を引いて工事現場に近づくと確かに簡易トイレがあった。誘導のおじさんに断ってトイレを拝借。おー助かった。おじさんに礼を言ってパンク修理した。 タイヤはかなり大きなものを踏んだらしく、タイヤにもグサリと刺さった跡がある。ここしばらくまったくパンクしていなかったが仕方がない。自転車をチェックして再出発。 広島から東広島へ抜けるR2の登坂路を雨に打たれながら登りきり、高速道路みたいなR2の下りで東広島市街を駆け抜ける。東広島から三原市へ大きく2つの山を越えて瀬戸内海に出る。相変わらずの雨であるが気力が萎えないだけが唯一の救いだ。 妙に閑散とした尾道の市街と海沿いの造船所をチラチラ見ながら駆け抜けると陽が傾く。雨は相変わらず振り続け、レインウェアを着ていても中までビショビショ。走っている間はいいが、止まると途端に冷えが忍び寄る。 福山の街を抜けているはずなのだが、夜7時で雨ということで実感がわかない。とにかく前方に障害がないことと、周囲の車に注意するだけで精一杯である。 気力は十分だが、そろそろ岡山まで50kmを切る。ここらで最後の補給したいと思うと、笠岡市のR2沿いにすき家を見つけたのでIN。しかしビショビショなので、レインウェアのトップスと反射ベストは脱いで自転車にかけておく。あとは入り口でバタバタ叩いて水気を払っておくことくらいしかできない。 椅子と床を濡らすのを最小限にしたいので、入り口から一番近いカウンター席に座り注文する。ジップロックからiPhoneを取り出すが、雨で指がふやけたのか指紋認証してくれない。しかたがなくパスコードを打つも濡れているでなかなか思い通りにキーを打てない。頑張ってロック解除すると頼んだ牛丼がやってきた。食べながら現在位置を把握する。本日のホテルまであと45kmくらいか? 年配の店員にごちそうさんと会計して椅子を拭いていると「いいですよ」と。すまないねえ。 ビショビショのレインウェアは着込むを身体が冷える。ギアをあげて身体を暖めて走る。雨は酷くなり道路が川のようになっている。水たまりを避けるのではなく、水の上を走っているようなものだ。追い抜いていく大型車から盛大に道路の水シャワーを顔面から浴びると「あっち走れ」と言いたくなるが、こんなコンディションで自転車に乗っているワタクシのがオカシイ。 ここからなら補給食を食べなくてもホテルまで辿りつけるはず。雨の中で補給食を食べるのは大変だからね。 高梁川を渡る。ようやく倉敷だ。土手沿いの道から下り始めると後輪のタイヤの空気が抜けるのに気がついた。すぐさま歩道に避けて降車する。また、パンクかよ。ここには明かりがまったくないが、ラッキーなことに前方にコンビニが見えるじゃないか。コンビニまで押して軒下に逃げ込むが、風を伴った雨なので容赦なく濡れる。 au損保に電話してロードサービスを手配する。約50分後に到着するそうだ。自転車をまとめ、コンビニでTシャツとビニール袋を購入。まずは乾いたTシャツに着替え、ビショビショの荷物をビニール袋に押し込み、2杯目のコーヒーをチビチビ飲みながらこの状況をツイートする。身体が温まり悔しさがこみ上げてきたところでロードサービスが到着。 若い男性がテキパキと自転車を積載車に載せてくれた。積載車を借りて車を載せたことは何度かあったが、自転車は初めてだよ。 食料を購入し、部屋でパンク修理。2回目のパンクは2箇所も穴があいていた。靴をドライヤーで乾かして洗濯物を引き上げてようやく就寝できたのは午前1時過ぎ。エアコンは夏季のため冷房しか働かず、寒い布団で朝を迎える。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019.05.21 21:27:27
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