カテゴリ:安土通信
おはこんばんちは。 ワタクシが単身赴任する滋賀県近江八幡市周辺にはワイン屋さんがいくつかある。 そりゃ滋賀県の人たちだってワインくらいは飲むだろう・・ と思われるが、ちょっと一般的なお店ではない。 ワタクシ以外に客を見たことないドイツワイン専門店だったり、なんのお店かわからなかったり。 で、今回はその「なんのお店かわからない」不思議なお店に行ってみた。 場所は滋賀県近江八幡市。琵琶湖の東側、琵琶湖線の篠原駅から2kmくらいの場所。
「ソムリエの薬剤師がやっているお店です。」というお店。名前からしてなんのお店だか全くわかりませんね。 こちらに来てみると気がつくが、店の名前がわからない、なんのお店かわからないというのはちょくちょくある。「わかるだろ、そのくらい」というものなのかもしれないが、空気を読めないワタクシにはさっぱりわからない。 とはいえ、店構えを見れば「ワインショップ」くらいには見える。自転車でこの店の前を通過するときは、早朝か夜なので、開店しているところを見たことがない。 そんなわけで、時間をつくって今回はこのお店に訪れてみた。 店の前のガラス窓には薬剤師やソムリエの資格証明書が並んでいる。うむ、確かにソムリエだし、薬剤師という資格はあるみたいだから店の名前に偽りはないだろう。 ガラス扉にはソーシャルディスタンス、営業時間だとかそんなことが書いてある。 中を覗いても段ボールが積み上がっているから、ワイン屋さんではあっても薬局ではなさそうである。 意を決してドアを開けて店内へ体を滑り込ませる。お酒のお店というよりは、倉庫なんじゃないのかと思うくらい段ボールが積み上がっている。一瞬、間違えたのか?と思ったが、すぐそこにニコニコとした表情で店主がいた。 ピンク色基調のネクタイとシャツで、年齢は40歳くらいの男性店主がいたのにはちょっと驚かされた。 医療関係の友人に「医者と看護師と薬剤師は変態しかいない」とアドバイスをもらっていたことを思い出した。其奴も十分に変態だった。もっとも、ワタクシもだろうけれど。 さて、この店主と挨拶もなし対峙してしまったから、こちらも次の一手にこまねいた。目端を利かせ口から勝手に出て来た言葉は「変態なワインはありませんか?」と一発目から強烈な大ぶりパンチをかましてしまった。 一瞬たじろいた店主であったが、頭のなかで情報検索したのか「それならこちらへどうぞ」と別室のワインセラーを案内してくれた。 積み上がった段ボールばかりで、綺麗に陳列してあるとは言い難い。しかし、ワイン保管室があったのか。 まず最初に薦めてくださったのは1997年のワイン。すでに中身が茶色くなっておりコルクも崩れかけているのがわかった。確かにこれは変態な味のするワインだろう。この店主、すごいカウンターパンチを返してきた。只者ではない。 ご予算に応じてお勧めできますといわれ、数回やり取りし、着地したのはワインではなくビールとなった。 お会計して店を出たが、他にも1名の客が入れ替わり入って行った。虎の穴かな。 さて、ここからは購入したビールの話。
大阪は箕面ビール。左が「ゆずホ和イト」。箕面特産のゆずを使用したフルーツビール。右はコーヒービール。 まずは、ゆずホ和イトから飲んでみた。まず、とろみのある液体が出てきたことに驚いた。そして口に含んでみると、まったくもってしてゆずのさっぱりとは遠い、コッテリとした味わい。しかも、キツイ。よく見るとアルコール度8.5%もある。ストロング系と変わらないじゃない。 濃いめの料理。肉料理などには似合うかもしれない。市販のビールから比べるとかなり異色。誰でも好きになれる味ではないかもしれないが、これは癖になるかもしれない。変態向けだわ。 そして、コーヒービールも飲んでみた。これはもっとキッツイ。まったくもってしてゴクゴクのめない。コーヒーではあるけれど、コーヒーとビールを掛け合わせたら別の世界の味になった感。苦味が強い。IPAというホップを多く使用したビールの種類であるため、パンチが強い。しかし、ブラウニーやモンブランのようなケーキに合う。実際に試したが、まるでコーヒーとケーキを味わっているように思える。まったくもってして変態ビールだ。 さて、それから数日してこのブログを起こしているのだが、またあのビールを飲みたくなってきた。これはイケナイ症状かもしれない。
そういえば看板に書いてあった。 「毎日が嬉しくなるおさけとおくすり」 「not mix sake with medicine」 やべーな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020.07.15 00:00:08
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