カテゴリ:安土通信
おはこんばんちは。
琵琶湖を一周するとビワイチという。 滋賀県に単身赴任して何度ビワイチしたことか。 しかし、サイクリストとして滋賀県を知ったとは程遠い。 それを知ったのは、近江牛を味わい尽くした後のことだ。 滋賀県というは近江牛というのは東京から見た滋賀県であり、滋賀県に住んでみてわかったことは 「近江牛は名物の一つでしかない」 ということだ。 滋賀県にはもっと奥深い食がある。 今回は安土通信というカテゴリから、近江牛以外の食を紹介したい。 海には海の食があり、山には山の食あり。 滋賀県は山の食である。 山に囲まれた琵琶湖には様々な魚がいる。 今回は琵琶湖固有の魚であるビワマス(超高級魚)を食せるお店が近所にあるので行ってみた。 場所は琵琶湖線近江八幡駅から徒歩10分程度の場所にあるひさご寿司。 もちろん予約してのこと。 暗くなってからから訪れたのだが、まず店の看板がハッキリ見えないのでどこだかわからない。 もっともそんなことはこっちではよくある「わかるだろ」なので、歩き回ってそれらしい入り口を見つけた。 そこまではちと難儀したものの、店内は新しい作りでとても綺麗。 予約していたので、畳敷きのあがりへ通された。予約していないと、普通のテーブル席のようだ。 畳敷きだが、低めの椅子とテーブルが備わっている。老人・子供にも優しい。 ビワマスの刺身が食べられる「あめのうおご飯松花堂 4000円」と生ビールを頼む。 「あめのうお」というのはビワマスの別称である。産卵期には大雨の日に群れをなして河川を遡上することから「あめのうお」とうい名前がついたそうな。 予約していたのでジョッキに口をつけたところで、和風にアレンジされた地野菜の豆サラダがやってきた。 いいね。サラダを終えると六つ切のお弁当箱がやってきた。 小皿には ・びわます造り出し醤油 ・びわます胡麻醤油造り ・湖魚佃煮三種 ・近江牛きんぴら煮 ・近江八幡伝統料理 丁字麩からしあえ ・口取り であった。 口取りを食してからビールじゃ合わないことに気がつき、日本酒を入れてもらう。 近所の酒蔵、畑酒造の大治郎を。 冷酒を舐めながら丁字麩からしあえを頂く。 ちょっと大人向けに辛めの味付け。さっぱりしている。お麩なんだけれど、近江八幡では四角のお麩が土産物としても有名。食べたのは初めてだけれど。 近江牛のきんぴら煮は、近江牛とは思えないくらいあっさり。これはギトギトなしつこさがない。 小魚の佃煮はきびなご、もろこ、わかさぎかな? どれもスーパーで売っているので揚げ物にして食べるけれど、佃煮にされるとよくわからない。すまん。 で、メインのビワマス。琵琶湖にしかいない固有種。 シャケは海に行くが、ビワマスは海にはいかない。 琵琶湖はあれだけ大きな湖なのに海に通じる川は一本しかない。 たった一本の川で大阪湾まで出られるが、ビワマスは海水で生きていけないらしい。 そのビワマスを生で食べられる。 程よく脂がのっている。食べすぎるとどうなるか想像できる。 生臭さがない。シャケくささがない。いや、シャケじゃないしってビワマスに怒られる。 びわます造り出し醤油は、醤油というか出汁というところで、ビワマスという素材の味がよくわかる。 びわます胡麻醤油造りは、ゴマの風味(当たり前だが)と味わう大人の美味。 どちらも生臭さがないから食べられる。板前さんの腕かな。 そして、ビワマスと一緒に炊き込んだ釜飯がやってきた。 この釜飯を茶碗によそって、出汁をかける。まるで茶漬けのよう。 さらに、ビワマスを出汁に浸して食べると美味い。魚の皮まで美味しい。 この釜飯がなかなかの分量で、普通なら十分に満腹となる。 自転車バカはこの程度で収まるわけがない。 うむ、もう少し珍なるものも食べてみたいの。 相談してみると、珍味ということで、鮒寿司、なれずし、フナの醤油漬け、なれずしをお餅で挟んだもの、ビワマスの卵の醤油漬け。 臭いことで有名な鮒寿司。 食してみると臭みはあまり感じない。酸味と匂いを味わい、日本酒を舐めるとVery good。なるほど、滋賀の日本酒がよく合う。 なれずしは寿司の原型だ。冷蔵庫のなかった時代にタンパク質を保存するための一手段として存在する。 寿司好きならその味を知らずばなるまい。 これもやはり酸味がある。空前絶後の味わい。酒が進むのは美味いからか。 ビワマスの卵も珍味だろう。イクラの醤油漬けに似ているが、もう少し小さく歯ごたえがある。 さらに、魚のすり身を入れた卵焼きとビワマスの握りを頂いた。 この卵焼きが卵焼きというよりもカステラにそっくり。とても魚とは思えない味。 ビワマスの握りは、もう最高です。 デザートはマスカットとアイスクリーム。お上品で口もさっぱり。 BRM306近畿200km近江八幡に参加される方は、帰りにグリーンホテルYES近江八幡で風呂浴びて、ひさご寿司でビワマスを味わって頂きたいの。 ほいじゃーの。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.02.13 23:31:06
コメント(0) | コメントを書く
[安土通信] カテゴリの最新記事
|
|