カテゴリ:モールトンレストア
おはこんばんちは。
先日、朝練で荒川サイクリングロードを走っていたら自転車のフレームが折れてしまった。 この自転車はイギリス製のアレックスモールトンと呼ばれるもの。 よくモールトンというと非常に高価な自転車を指すが、これは高価になる以前の一般庶民向け価格の量産モデル。 1960年代に製造されたクラシックバイクである。 実は若い時にイギリスに住んでいて、映画ノッティングヒルに登場するポートベロロードのマーケットで購入した。 それ以来、ヨーロッパを自転車旅行したり、設計者であるアレックス・モールトン博士が住むエイボンまで里帰りしたりとワタクシのアシとなり、日本へ一緒に連れて帰ってきた経緯がある。 今回のフレーム折損はかなり大きなダメージだ。 モールトンショップに持ち込めば 「あー終わってますね」 の一言でゴミになるかもしれない。 いやいや、こちとら思い出が詰まったフレームなので、そんな簡単に諦めるワケにはいかんのですよ。 で、どうするかというと滋賀県でお客さんに合わせたオーダフレームを製作するmacchiさんに修理をお願いすることにした。 macchiさんとはワタクシが滋賀県に単身赴任していたころ、今回とは別の折れてしまった自転車のフレームを持ち込み、修理頂いたのが交誼の始まりである。 macchiさんは自転車以外のことにも詳しい。そのため、初めて訪れたときから話が盛り上がり、その後も酒を飲み交わす間柄である。 macchiさんのフレームは日本各地の自転車店から購入することもできる。オーダーフレームの場合、当たり前だが、鉄やステンレス素材を活かし、乗り手に合わせたフレームを組んでもらえる。 自転車に限った話ではないが、全てにおいて「その理由」を突き詰めると美しいものができあがる。ツルシにはない独特の雰囲気を持つ一生モノの自転車を作っている。 滋賀県のmacchiさんでフレームを依頼するメリットが3つある 1) 試走するのに最高のロケーション 自然に囲まれた場所にあるため、存分に試走できる 2) 素材は鉄、ステンレス、カーボンから選択できる 錆びにくいステンレスやカーボンも選択できる 3) メッキ部分が光るので時計のような精密感が眩しい macchiさんとこのフレーム?と言わせるメッキ+塗装仕上げ で、macchiさんは自転車のフレームを作るだけかと思うと、修理もやっている。実は修理で持ち込まれるフレームも多い。 パイプの差し替えのような自転車にとっては大掛かりな修理もしている。つまり、1台のフレームを一生乗り続けることができるわけだ。 修理依頼に際しては、フレームに取り付けられた部品を外しておく。 その方が、macchiさん側で脱着の手間を減らせる。つまり修理費用を抑えられる。 また、修理後は未塗装で納入してもらう。つまり塗装はDIYする。 自転車の塗装を業者に依頼すると、修理費用よりも高価になることがある。 なので、修理費用を抑えるためにも未塗装としている。普通は塗装してもらうだろうけれど。 今回はオリジナル形状にこだわらず、今後も乗れるような形になるように修理してもらう。つまり補強材を入れることになる。 話がまとまったので発送。 非分割式のモールトンを梱包するとこの大きさになる。 でかい。中身はたいしてないけれど。 ここで「いま工房がパンパンだから、発送は再来週で」となった。 夏休みを挟んでmacchiさんの工房も仕事で溢れているようだ。 来週以降に発送するよ。 ほいじゃーの。 ロンドンがこんなにキラキラして見えるわけではない・・・ が、随所にイギリスっぽい馬鹿さ加減が散りばめられていて面白い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.08.15 08:45:49
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