カテゴリ:エクストリームロングライド
昨夜は飲んで食べて就寝した。
そしてよー寝た。それでも3:30くらいには目が覚めた。6時間以上も寝たのだから。 買い込んでおいたコンビニ飯を電子レンジでチンして朝食にする。 今日は八雲町から札幌駅までの200kmを走る。 まぁたった200kmだからのんびり走っても余裕で到着するだろうと思っていた。 が、外に出ると雨だし、風が強いぞ。聞いていない。 R5に出て北上を開始するが、海からの風雨が非常に強い。 雨で路面状態が見えないから路肩を走らず車道を走る。 フェンダー(泥除け)をつけていないので盛大に雨水を跳ねる。 モールトンならフェンダーあったのに・・・ と思いつつも、この雨のなか200km走るのは大変なので文句を言っていないで前に進むことに注力する。 後方からトラックが追い抜くと猛烈な水しぶきを浴びる。いやシャワーだよ。 海風がと強くなると左右に1mくらいあおられる。 八雲町から長万部までたったの30kmなのに1時間半も要した。 焦っても仕方がないので、予定通り内陸部へ向けて進路をとる。 海風が強いので、内陸に向けて走る分には追い風になるはずだった。 だが、追い風ハッピーだったのは5kmくらいまで。そこからは山から吹き降ろす風になって涙目に。 それでも雨足は弱まったのでよかったかな。 海岸線を離れると急に何もなくなる。民家もなにもないのである。 これが北の大地。コンビニがどこでにでもある本州とは違うのだ。 少しずつ山間に入っていく。クマが出たら下って逃げるしかないのかな。来た道を戻ることになるけれど。 なんてことを考えながら走る。 だんだん眠くなって来てぼーっとしていたら道を間違えた。 雨なのでサイコンの画面が見えづらく、予定ルートから外れていることに気づくのに遅れた。もっともぼーっとしているのが最大の要因だけれど。 引き返して本来のルートを走り、黒松内のセイコマートで補給。 すっかり雨に濡れて激寒である。これはいかん。温かいコーンポタージュスープをすすると生き返る。 動かないと身体が冷えるので走る。 日本海側へ出てから共和町の「北緯43度のお食事やさん」でランチタイム。 身体が冷えてしかたないのに、汁物がないんだ・・・ 「すごい定食」をオーダー。確かにすごいんだけれど、寒さで指が動かないから食べるの大変。 時刻表から遅れが大きくなって来たので、急いで走り出す。 稲穂峠を越えた記憶がほとんどないまま走り続け、小樽の市街地に入る。 流石に小樽は街並みが立派で観光客もそこそこいる。 寒さでトイレが近いからと、公衆便所に入った。 だが悲しいかな、寒さで指が思ったように動かないため自分のソレを掴めないのである。 寒さですっかり縮こまってしまったのだから余計にタチが悪い。 早くしたい。なのに指が動かない。おっさんが公衆便所で用も足せず齷齪しているのである。 やっとこさで出しきったが、今度はジャージのファスナータブを掴めないのである。 苦行のようなトイレを終えてやっとこさ走り出す。もうゴールまで遠くないはず。 しかしそこから札幌までが問題だった。小樽と札幌なんて隣みたいなもんだろうと思っていたのだが、40km以上はある。 そしてアップダウンが激しい。 寒さで指が動かないからシフトチェンジできない。坂を登れない。 それでも前に進み、交通量が増えてくると赤信号に止められる機会も増えてくる。停車していると身体が冷えてしまう。青信号になって走り出しても身体が硬くて加速できない。 札幌市に入る頃にはもう暗くなっていた。 予定なら16時には札幌に到着していたのだが。 札幌で美味しいラーメンを食べたかったが、こうも身体が冷えては美味しいラーメンより、いますぐ食べられるラーメン屋である。 札幌まで来てラーメン山岡家へ入店。 ラーメンを注文したが、箸をうまく使えない。 しかたがないのでどんぶりで指を温めようとするが、逆に熱すぎて火傷してしまいそうだ。 目の前に温かいラーメンがあるのに食べられないというこの悔しさ。 スープを啜って身体を温める。でも、指が動かない。 箸を上手に使えない人みたいな食べ方をして完食。 お腹は満足できた。 R5を札幌駅目指してまた進む。 少しずつ街になって交通量も増え赤信号に阻まれる、 そして予定から1時間半遅れの17:30に札幌駅到着。 あんなに何もない大地を走っていたはずなのに、まるで東京に帰ってきたみたいな煌びやかさだ。 さて急いで新千歳空港へ向かわずばなるまい。 輪行しようと自分の自転車を見直すとこの汚れ。 これを輪行するのイヤだな。 それだけならよかった。指先が思うように動かないので、ホイールとフレームを固縛するバンドを締め上げられないのである。 空気を抜くためにエアバルブを回すのだって一苦労である。 通常の倍くらいの時間をかけてなんとか輪行袋に自転車を放り込む。 次は自分自身だ。レインウェアも当然ながら泥まみれ。このまま鉄道に乗車するのはまずい。 まずは簡単に泥や汚れをはらっておく。 ウェアはまだ濡れているから臭くない。車内で異臭騒ぎにはならないだろう。 札幌駅から新千歳空港までは電車一本で行けることは事前に調べていた。 apple watchのsuicaでトラブルと困るので、切符を買おうとすると券売機は現金でしか購入できない。 現金あるんだけれど、指が動かないから支払いとお釣りの受け取りがとても大変。 で、ちょうどよく来た電車に乗って新千歳空港駅に到着。 バラックみたいな駅だったらどうしようかと心配だったが、羽田や成田と変わらない立派な駅で一安心。 JALの自動チェックイン機にapple watchを読み取らせるだけでチェックイン完了。 さすがに自転車は自動じゃないので、有人カウンタで預け入れる。 まずは一仕事終わったわえ。 新千歳空港には温泉がある。当然、そこでカチコチに冷えた身体を解凍するのだ。 飛行場に温泉って最高だよ。湯船に浸かってようやく身体が生き返る。 あんまりにも冷えていたのか、サウナに12分間入ってもちょっと熱いくらいだった。 風呂を浴びた後はご馳走だ。新鮮な魚介類でも食べて飲むぞ! と意気込んだのに20時でほとんどの飲食店は閉店であった。 現在の時刻、20:10。 なんだよ。この罰ゲームみたいなの。 それでも歩き回って20:30まで営業している飲み屋へIN。 ラストオーダーまで残り5分だったので、日本酒とホタテの刺身を急いで流し込む。 北海道まで来たのにもったいない。土産物屋も閉店タイム。 ぼちぼちなので保安検査を通過し、搭乗口に行くとみんな乗り込んでしまったらしく客がいない。 21時過ぎの飛行機なので客はまばら。背もたれを倒して寝ると羽田に到着。 日付が変わる時刻に無事帰宅。 NJ試走は終わった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.11.14 14:06:53
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