カテゴリ:TOT(東京-大阪-東京)
おはこんばんちは。 TOTの復路のハナシ。 Day3 大阪から東京へ向けて出発。 気温は11度なので、レインウェアを防寒着にする。 大阪市街地を抜けると清滝峠という急坂が待っている。 踏まずにくるくる回してゆっくりのぼる。 筋肉痛になると大変なので、脚を使わないようにするのだ。 ハムストリングを使って回すようにするとよい。 木津川の登りも遅い・・ と実は睡魔に見舞われて進まないのだ。 眠いまま走るのは良くない。コンビニでコーヒー休憩。 それでも眠い。 眠いまま伊賀を登り、上野市街地へ。 気温は9度。なんでこんなに寒いんだ。 伊賀は盆地なので冬は-5度くらいまで低下する寒いところだ。 寒い、眠いでバス停のベンチに座り込み仮眠。 たった2分間だったが、スッキリした。 この勢いで加太を越える・・ と、その時GPS画面が消えた。 よりによって採石場のある峠でだ。 路肩によけて電源際投入し様子を見る。 走り出すとまた消える。電源系トラブルか? GPS本体をコンコンと叩くと画面が消える。 半田クラックか、コネクタのコンタクトの接触不良による瞬断か? どちらにしても今は打つ手がない。 なんども電源再投入を繰り返して走る。 ワタクシはオールドキャノンボーラーなので、GPSの地図がなくても東海道なんて目を瞑っても走れるが、記録が残らないのは痛い。 iphoneやApple watchはライド中にすぐ電池がなくなるから低電力モードにしたままだから、地図代わりにはできない。 亀山のすき家で朝食にする。 ばるさんや三澤さんから電池の接触不良疑いのため、電池の蓋に詰め物というアドバイスをもらった。 試しにプラストローのフィルムを挟んだら電源落ちなくなった。ありがとう。 晴れて暖かくなってきたので、防寒のレインウェアも脱いでやっとフツーに走れる。 今日はどこに宿泊しようかと思案。 そうだ、金谷峠のラブホテルがネタとしてよくね? みんな件のホテル外観写真撮るけれど、宿泊したロングライダーはいないはず。いいアイディアじゃね? 四日市からR23に乗り換えると追い風で快走。 しかし、お腹が張ってしまい補給食を食べる気が起きない。 食べないとエネルギー枯渇するので走れない。 50kmくらいドリンクだけで走り、飛島村でランチ休憩。 こういうときは食べやすい麺類だ。うどんをつるつるもぐもぐ。 そしてロングライドの友、胃薬投入。 名古屋から東は渋滞に阻まれながらも、追い風に乗ってビュンビュン進む。 だが、胃薬がなかなか効かない。 実は補給過多だったのではないかと思い始める。 普段よりも遅いペースで走っているのに、いつもと同じペースで食べ続けた。 エネルギー消費しきれずお腹いっぱいなんじゃないかと。 でもしょっぱいもの食べたい・・ と感じたところにラーメン屋登場。 豊川のラーメン横綱へIN。 ラーメン+小ライスでがっつり補給。麺類はするする食べられるのね。 身体が塩分を欲しているのだよ。 温かいものを食べると身体も頭も回復。 それでも走行距離が700kmくらいになると偏差値30くらいなのだが。 まともな思考はできないし、スマホの操作も怪しい。 そんなスマホで金谷峠のラブホテルに電話してみるとゴールデンウイーク価格なので一泊1万円以上だとさ。 ネタといってもそりゃ高過ぎるので、掛川のビジネスホテルとぽちっと予約。 さて、その後も快調に走り、いつのまにか豊橋を抜けて新居の関所もあっというま。 日没に浜名湖の弁天島を見た。 浜松市街は旧東海道を走る。 R1のメイン道路ではなく、最短ルートを走っているのだが、これも一長一短。 走行距離は短くなるが、信号機がそこそこあるため停車時間が多いし、追い越していくクルマの負圧を利用できないから、車速の維持がつらい。 まして小径車なので、車輪のフライホイール効果が薄いから速度維持はきつい。 700cのロードバイクと比べて1割は遅いだろう。 天竜川を掛塚橋で渡り、磐田に到着。 ここで最後の補給。 静岡県内のR1は、路面が荒れていて走りにくい。 特に交差点はダートのように荒れており、アスファルトが崩れて小石だまりがあってあぶない。 近年、車重のあるハイブリッドや電気車が増えたから、アスファルトがすぐ痛む。まぁタイヤも減るのだけれど。 掛川駅前のホテルに20時に到着。これは睡眠取れるぞ。 ホテルのフロントはインド系の方だったのでちょっとびっくり。 自転車を部屋に持ち込みたいといったやり取りも普通。 インド系のスタッフだからか、賄い飯のカレーのいい匂いがする。お金払うから食べたい。 さて、ホテルに自転車を持ち込むときは、大きめに作った輪行袋に入れれば誰にも咎められない。 要は「館内を汚しません」という意思表示できればよいと思っている。 Day4 午前2時に目覚ましに起こされた。 眠いけれど、無理やり朝ごはんを食べ3時過ぎに出発。 不思議なことに午前3時なのに飲んで帰ってきたカップルとすれ違った。 また、外を歩く人がそれなりにいる。こんな刻限なのに。 走り始めると脚が全く回らない。 しばらくすれば回るだろうとタカを括ったが、これがさっぱり回らない。 そしてやっぱり理由は眠いからだ。 ロングライドで眠いというのは何度もあるのでガムを噛む。 しかし、今回はまったく目が覚めない。 金谷峠をだるそうに登って件のホテル前を通過。 写真撮る気力もなかった。 20km/hくらいでダラダラ走っているのはよくない。 ということで、岡部宿のコンビニでコーヒーブレイク。 イマイチスッキリしない。 宇津谷峠を越えて静岡市街に入ると何故か目がぱっちり。 交通量が増えたので刺激されたのかな。クルマを気にしながら走るからね。 コーヒー飲んだせいか興津の公園でトイレ休憩。 公園の手入れをしていると思われる老齢の方に声をかけられた。 東京-大阪を往復しているんですよ・・ と”いつも”の説明。 すると、ご老人も負けていなかった。50年前に東京-岡山を普通の自転車で往復したという。 こうやって人と話すと面白いな。 さて、復路はR246ではなくR1を進む。単に20km以上も坂をダラダラ登るR246が嫌いなだけだ。 そしてR1最大の山場は箱根峠だ。 そのためどこで補給するかがポイントになる。 三島より手前のすき家で朝食にした。 ここでがっつり食べておく。 そして箱根の登り始めにあるローソンニュー箱根店で飲み物と最低限の補給食を購入。 箱根三島側の登り最後のコンビニとなるのがこのニュー箱根店。 サイクリストにとってここからが踏ん張りどころになる。 走り始めは良かったが、中盤からなんと眠くなった。 ガムを噛んでも眠い。ダラダラ登っていると誰かに追い抜かれるかと思ったが、逆に追い抜いてしまった。 んなわけでローソンニュー箱根店から箱根峠まで約85分だった。 人がわんさかいる芦ノ湖をスルスルと抜けて旧道で箱根湯本へ下る。 連休だから多くのサイクリストとすれ違う。 案外、押し歩きする方が多い。旧道って斜度きついもの。弱虫ペダルはオートバイみたいにバビューンと効果音付きで加速してたけれど、あれは漫画だから。 箱根湯本も人が多いが、小田原はもっと多い。 なんのことはない、小田原でお祭りなのだ。 コンビニ飯は食べたくないのでガストでランチ。 ちゃんとしたご飯最高。でもガストでランチ食べて1500円もするんだ。 大磯でR134に乗り換えるとスピードが乗る。 あろうことかローディー達と千切りあいしてしまった。 向こうも走ってきて脚がないのだろうけれど、こっちも1000km近く走って脚がない。 荷物を積載した小径車に追い抜かれると、みな抜き返してくる。 藤沢市街まで来ると横浜の自宅が近い。が、今日は日本橋へ行くのだ。 遊行寺の坂を登りR1に復帰。 東戸塚のコンビニで最後の補給。 便秘なのでバナナ食べて野菜ジュースゴクゴク。 ロングライドで便秘になったの初めてかも。 横浜駅前を抜けて多摩川を渡ると東京都へ。 思ったよりも流れはスムーズで追い風にも乗りあれよあれよで品川へ。 新橋からは速度を落として銀座へ。 銀座はキラキラしている。 しゅーっと煌びやかな銀座を抜けてゴールの日本橋に到着。 走行距離1035km。タイムは84時間6分であった。 国道元標前で撮影。 他にもサイクリストが同じように写真撮っていた。 TOTを小径車かつフルサスで完走したのはワタクシが初めてかな。 イギリス製小径車で走ったのはネタの意味合いが強い。 大抵のモールトンオーナーは、この自転車を床間に飾っておくと思っている。 一方、ワタクシは「車は乗ってナンボ」と思っている。 なので超高価なモールトンであってもガンガン乗る。 すでにモールトン2台はフレーム破損しているので、これで3台目なんだけれどね。 そして、今回使ったモールトンSSTは重量はあるけれど、丈夫にできている。 なのでカスタムするのにも悪くない。 ディスクブレーキシステムをスクラッチするのにもよい。箱根旧道をガンガンブレーキできた。 普通のサイクリストは金属加工なんてしない。旋盤やフライス盤持っているショップも見なくなったし。 フロントディレイラーの調子が悪く何度もチェーン落ちした。 よく見るとディレイラーが下がってしまい、羽がチェーンリングにはすっていた。 そりゃ不調になるわな。カンパニョーロは悪くない。よくがんばった。 ゆっくりと東京駅まで自走。市川の自宅までなら電車一本だが、家族がいる横浜へ帰ることにした。 座ると寝落ちするので、頑張って立ったまま。 無事帰宅してTOTは終わった。 後日談はまたこんど。 ほいじゃーの。 TOTの様子をGoProで撮影したので、YouTubeにアップした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.05.07 05:11:14
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