コンセント、入っていますか？

おはこんばんちは。

横浜から奈良まで自走移動し、モールトンサミット奈良に参加した。

6/1土曜日は奈良ホテルでサミット前夜祭が開催された。

申込も費用振り込みもしたが、何の返事もなかったので心配だったが、受付で追い返されることなく受理されていてよかった。自走だもの。

この前夜祭に申し込むとモールトンベストがついてくる。




防風素材なので、ウインドブレーカー代わりに使えそう。ありがとう。

さて、会場の円テーブルに席札はなく、好きなところに座っていいそうな。

歩いてみるとサンデーモールトンの仲間たちがいたので、その付近の席に座った。

関西方面の開催だったのでアウェー感を予想していたが、同席の方々はみなさんきちんとされた方で一安心。

そして、いつの間にか

「自走できたんですか？」

と多くの方から声をかけられる。

なんでそんなにみなさんご存知なの？

前夜祭直前までホテルの部屋でビールをかっくらっていたのに、この前夜祭の乾杯でもビールをゴクゴク。

食事はフランス料理のコース。食事のボリュームが足りない・・　ってことはなく、バゲットとバターをおかわりおかわり。

バターが美味しく、みなさんおかわりしていた。

隣にいたモールトン輸入元のダイナベクター富成さんは粋な方で、とってもいいウイスキーを２本も注文し、出席者に振る舞っていた。



モールトン談義もそこそこにいつもの抽選会。

ビンテージグッズがもらえる。




自分はモールトン印のステンレスカードが当たった。なかなか凝っている。

輪行で来ているので小さいものだと助かる。

昵懇の間柄でもあるsaltmoonさんにも直接ご挨拶。

同年代だと思うが、器の大きい方でモールトンのようにふわふわした自分とは大違い。


そして、２台の新型車が発表された。

前後ディスクブレーキ化された「サファリ」と、メッキ風塗装のSST。

サファリはニューシリーズとはカタチは似ているが異なる新設計。

SSTをディスク化するのに苦労したので、サファリのフロントフォーク剛性が気になる。

イマドキのディスクブレーキロードバイクは、制動力を受け止められるようフロントフォークが前後方向に幅広く作られている。

そのため、しなやかさを失ってしまった(と思っている)。

しかし、フロントサスペンション機能を有しているモールトンはその影響がないのがメリット。

なんだけれど、サファリのフロントフォークは前後方向が幅広くない。

これはクロモリパイプから作られているからだが、その剛性が気になる。

前夜祭がお開きになりホテルに戻って、２１時すぎにはぐっすり眠った。


で、普段通り午前3時に目覚めた。

昨晩購入しておいた美味くもないコンビニ飯をチンして食べて出発。

奈良から西へ進み暗峠（くらがりとうげ）を目指す。

フロント２速のモールトンで激坂で高名な暗峠を登れるのか？

んなわけなく、峠のかなり手前で自転車を降り押して上がる。

朝っぱらから押して上がっているのに汗だく。



暗峠に到着。

朝はトレランやっている人が多い。

時間がないためここで折り返す。そして、下り坂でディスクブレーキの真価を試す。激坂の下りでももちろん安心。

ちゃっちゃと走って（嘘）奈良に戻り、モールトンサミットのサイクリングに合流。



奈良公園に100台ちょっと集まった。

コンビニで購入したホットコーヒーを飲んでいると、多くの方から

「ディスクブレーキですか？」

「自走してきたんですよね？」

と。

そして、ワタクシのこのブログの読者でもあったりする。このブログも知れたものである。

昨晩開催された前夜祭でお披露目となった新型車サファリも出走しており、試乗させてもらった。

といってもワタクシは走らせることはなく、フロントフォークの剛性を確かめたかった。

ブレーキかけた状態で思いっきり前に押し出してみる。

フロントフォークがしなるかと思ったらそんな気配は微塵も見せない。

ブレーキキャリパー内でブレーキパッドがズレはするが、これはどのディスクブレーキ車でも発生するから仕方ない。

saltmoonさんと話すと、新型のサファリはフロントの剛性がニューシリーズより向上しているという。

モールトン社もその辺は気がついていたので、サファリでは直してきたのね。


さて、サイクリングは参加者が多いので５グループに分かれてスタート。

奈良の名所を見学しながらのサイクリング。その部分は動画で見てね。



奈良公園、東大寺、正倉院、奈良監獄、平城京、薬師寺、九条公園と約20kmほどのコースであった。

で、予定の15時半より2時間ほど早く出発地点でもある奈良公園に戻って解散。

ありま？と思いつつ輪行で東京へ帰るかな・・　と思っていたところに一人のモールトニアが現れた。

「酔猫庵さんですよね。自走中にシフトレバー折れちゃったんのですよね。よかったら自分の使わなくなったシフトレバーを使ってもらえませんか？」



？？⭐️！！🌕　これは神様の降臨か？

神：おまえが壊したのは、カンパニョーロの13sシフトレバーか？　12sのスーペルレコルドか？それとも11s用か？

ワタクシ：違います。レコルドの10s用レバーです。

神：正直者には、レコルド10s用レバーを授けよう。


ってのじゃないか？だいたいそんなことあるのだろうか？

申し出て頂いた方の後についていき、モノを見せてもらった。


まごうことなく、イタリアはカンパニョーロ製10s用レバーである。

そして、驚くべきことに新品に近いコンディションで、触ってみたところシフレバーのバックラッシュが少ない。

ワタクシが浜名湖でシフトレバーを折って嘆いたツイートを見て、意を決し申し出て下さった。

すごいなモールトンサミット。こんな奇人のワタクシにそのような計らいを利かせてくださるとは。

慮った末に申し出を有り難く押し頂いた。




神様、仏様、A様。ありがとうございます。

もう何が何だかわからないまま奈良駅まで自走し輪行を始めた。



すると突然の驟雨。

モールトンサミットのサイクリングを前倒しにしたのは、この雨を予測していたからか？

主催者は素晴らしい。

風と雨がひどく輪行できず苦労したが、なんとか自転車を分解し袋に入れて改札階へ。


とりあえず着替えて次の電車を調べると15分後に京都行きの電車があった。

EX-ICで新幹線を予約し、自販機でジュースを１本購入して京都へ。

京都駅で新幹線の改札を通ろうとすると

ピンポーン

あり？

EX-ICとモバイルSuicaの連携が切れていた。あぼーん。

乗り換え時間わずかになり、輪行自転車担いでダッシュ。

発車30秒前に乗車できセーフ。



駅で何も買えず、普通車だからJR東海道パッセンジャーズ（売り子さん）も来ないため、奈良駅で買ったジュースだけ飲んで帰京。

最寄駅に辿り着くと外は雨。こっちも雨かいな。

輪行解除し、自転車を組み立て、レインウェアを着込んで帰宅。



シャワー浴びて洗濯機回して19時前にはプッシュ！

モールトンサミット奈良はよかった。

横浜から自走というモールトニアには変態じみた所業のおかげで、さまざまな出会いが生まれ、道中壊れた部品を譲って頂くというありがたい体験をした。

前夜祭のみならずサミットのサイクリングも主催者の差配のうまさで滞りなく収まったし、参加者も満足できていたと感じた。

前夜祭とサイクリングでそこそこの参加費だな・・　と思っていたが、内容は十分に満足できたので、次も参加したい。

ほいじゃーの。