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ダウン症児の育児ブログ~派遣さんの☆ワクワク育児日記!~

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2006年07月17日
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金澤翔子「愛にはじまる」

<金澤泰子(文)・金澤翔子(書) 「愛にはじまる」を読んで>

先日、「愛にはじまる」を読みました。とても良い本でした。
この本はダウン症の書家・金澤翔子さんの今までの生い立ちや
書家になった背景を翔子さんの母である著者・金澤泰子さんが
書かれているものです。

翔子さんが生まれた当時、世間では障害者にとってとても
冷淡な時代だったと聞いています。その時にどのような気持ちで
翔子さんをご出産され、また今まで育ててきたのかが
同じダウン症の息子を持つ私にはとても勉強になりました。
時代が時代だっただけに、著者の歩んだ人生は、決して
おだやかなものではありませんでした。

この本にはDVDが付属しているのですが私はDVDから見ました。
その映像を見て、まだ5ヶ月の息子を育児している私は
少しショックのようなものを感じてしまいました。
頭の中で翔子さんのことを少し美化していたこともあるのだと思います。
多分ダウン症について、まだあまり知識のない私にとっては、
これは慣れない感情だったのかもしれません。

DVDの良い点は、本では伝わらない情報も伝えることが出来る
という点につきると思います。私が勝手に思うことですが、
この本はどちらかというと一般の方向けに作られたものではなくて、
もしかして私と同じくダウン症の子を持った親及び、ダウン症に
関わる方に向けて作られたものではないかと感じました。

だから著者は翔子さんの日常の多くをこの本で見せてくれているのだと思います。
なんにせよ、ダウン症の方の日常生活を記録したDVDの映像を私はまだ
見た事がありませんでしたのでこの本はとても貴重なものだと感じました。

もちろんダウン症を知らない方でも、翔子さんの書の素晴らしさを通じて、
この本からダウン症への理解をより深められることが出来ることだと思います。


私がこの本から学んだことは、障害を持つ子に関わっていく過程で、
今まで持っていた常識は臨機応変に変えていかなくてはならないということです。
逃げてばかりではなにも解決しないことを知りました。

私の息子はまだ生後5ヶ月なので、今は親の言う通りになりやすい
可愛い存在なのですが、大きくなってくると息子も含めて家族の間にも
色んな葛藤が出てくることと覚悟しています。
今のうちから著者のように全てを受け入れる度量を持つように努力
していかないと、私は息子と共により良い人生など歩めるはずがありません。


この本で特に私が印象に強く残ったところは、翔子さんが14才の時に
急逝されたお父様について書いてある下りです。
私は同じ父の立場としてその部分にとても感銘を受けました。

翔子さんが生まれた当初、仮死状態で敗血症を起こしていた為、
お父様は病院側から交換輸血をしないと命はないと宣告されました。
ただダウン症なので、そこまでして命を助けるのはどうかという話を
医者側からその時忠告されたそうです。しかしお父様は迷うことなく、
自ら交換輸血を行い翔子さんは無事生き続けることができました。

当時の情報の片寄った時代に、私がこのお父様と同じ立場に立ったとして、
はたして我が息子に同じことをしてやれたかどうか、多分とてもあやしいものだと思います。
姿こそ見えませんが、お父様は今も翔子さんと共に生き続けている事を感じます。


本の構成は、お母様の書かれたページが50頁、翔子さんの「書」の紹介が50頁、
それに加えてDVD付という、とてもバランスの取れた、読みやすさを重視した
と思われる構成になっています。添付のDVDの圧巻は何といっても、最後の席上揮毫のシーン。
とても大きい筆で、淡々と書き上げていく様子はこのDVDの目玉だと思います。

私はダウン症の息子がとても良い時代に生まれたことを、この本を読むことで、
いっそう感謝することが出来ました。今の時代、ダウン症がここまで認知されて
きた陰には、著者のような情報の少ない時代に厳しい生き方を余儀なくされた方々の
努力の積み重ねがあることを今回再認識しました。
著者が今、翔子さんと共にとても幸せな人生を歩まれている事が何よりうれしく思います。






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最終更新日  2009年03月08日 17時19分21秒
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